ソニーが1988年に販売していた各種商品をカタログ冊子でザックリと御紹介

1988年のソニー商品が掲載されているカタログ冊子 1988年のソニーの8mmビデオカメラと8mmデッキ 1988年のソニーのEDベータのビデオカメラとデッキ 1988年のソニーのレーザーディスク対応プレーヤーやレーザーカラオケ 1988年のソニーのブラウン管テレビやワープロ 1988年のソニーのパソコン MSXやヒットビット 1988年のソニーのウォークマンやデジタルスチルカメラ Mavica 1988年のソニーの電話機やオーディオミキサーと防音室 1988年のソニーのCDデッキやDATデッキ 1988年のソニーのコンポーネントステレオ リバティ 1988年のソニーのカーオディオやヘッドホン 1988年のソニーのテレビ台やAVラックと補聴器 1988年のソニーの電磁調理器や浄水器 1994年のソニーのアクセサリーが掲載されたカタログ冊子

ソニーの商品のしおり 60号 1988年11月発行

お店にソニー商品がまとめて掲載されている
『商品のしおり』が置いてあるのですが
面白いかなと思って紹介をさせて頂きました。

お店に残っていたもので一番古かったのが
1988年11月に発行された60号だったのですが
年に3回(3月、7月、11月)に発行されていたので
第一号は逆算すると1969年3月になるかと思います。

今回紹介した60号は480ページもあって
12のカテゴリーに分けられた多種多様なソニー商品が
たくさん掲載されていました。

さすがに全てを紹介するのは難しいので
極一部の紹介でしたが『こんなのをソニーが売ってたの?』
といった古いソニー商品もあったかと思います。
特に若い世代は規格自体を知らなかったりしますよね。

といったところで掲載されている順番で
各カテゴリーの雑感を紹介していきたいと思います。
詳しく言い出すと訳が分からなくなると思いますので
かなりザックリとなりますので御了承くださいね。
 

ビデオカメラ、ビデオデッキ関連商品

まず最初に載っていたのが8mmビデオカメラですね。
その名の通り8mmテープに録画するビデオカメラで
有効画素数は約25万~約38万画素のCCDを搭載です。
さすがに今のと比べると画素数が段違いですね。

ビデオカメラがあるということで当然デッキもあって
3型の液晶を搭載したビデオウォークマンもありましたね。
ソニーの8mmデッキは随分前に無くなっていますが
最後まで残っていた8mmのビデオウォークマンを
駆け込みで購入した人も多かったと思います。
 

でもって EDベータのビデオカメラとデッキもあります。
ビデオテープの規格で『ベータマックス』と『VHS』で
争っていた頃になるでしょうか。
詳しいことを知りたい人は『ベータ VHS』などで
検索をしてもらえば分かるかと思いますよ。

この頃のソニーのビデオカメラに関して言えば
家庭向けが8mm、業務向けがベータといった
使用用途が多かったかと思われます。
ちなみに上位のEDベータのカメラ EDC-50 は73万円ですね。
 

ビデオテープの規格戦争はしていたものの
VHSデッキもしっかりと販売をしていました。
とは言え機種はベータの方が圧倒的に多い頃です。
 

あとは MDプレーヤーがあるのですが
この頃は『ミニディスク』ではなく『マルチディスク』を
表していて CD(8cm含む)、CDV、LD の
全ての光学ディスクが楽しめるものとなっています。

LD はレーザーディスクのことですが
30cm と 20cm の大きな光学ディスクの規格となっていて
映像と音声を再生することが可能となっています。

LDを採用した絵の出るカラオケということで
レーザーカラオケの商品をソニーでも販売をしていました。
 

モニター、テレビ、プロジェクター

この頃のソニーでは『PROFEEL』というブランドの
カラーモニターを販売していました。
性能やデザインから業務用的な使用用途が多かったと思います。
 

でもってプロジェクターもあったのですが
この頃は赤・緑・青が大きく分かれたデザインとなっています。
上位のもので白ピーク輝度が650ルーメンとなっていて
100型に対応で130万円となっていましたよ。
ちなみに100型用のカーブドスクリーンが約70万円です。
 

テレビに関しては当然ブラウン管となっていて
4型から最大34型までの約30種類が掲載されていました。
25型辺りで約17万円前後、34型で34万円って感じです。
ブランドとしてはPROFEEL系とTRINITRON系がありますね。
平面ブラウン管やワイド画面の普及は、もう少し後でしょうか。
ウォッチマンという携帯型テレビもありましたよ。
 

その他、このカテゴリーには外付け用のテレビスピーカーや
テレビ台や衛星放送用の機器と監視用カメラのセットなどの
テレビ関連の機器も掲載されていました。
 

ソニーのワープローとパソコン

この頃のソニーはワープロも販売していました。
ブランド名は『PRODUCE』となっていますよ。
40文字×10行相当のディスプレイを搭載していて
2インチのフロッピーディスク対応となっています。
価格帯は11万円前後といった感じでしょうか。
 

でもって1988年代にもソニーはパソコンを販売していて
MSX2規格を採用となっていました。
ブランド名は『HITBIT』系とかがありますね。
当時の『人々のヒットビット』というフレーズが頭に残っています。

安いのでは5万円前後で RAMが64KB V-RAMが128KBです。
データは3.5インチのフロッピーディスク(720KB)を
利用といった感じですね。
今現在の容量から考えると無茶苦茶小さいですよね。

一応、ゲームソフトも斡旋という形で掲載されていて
光栄の初代の『信長の野望 全国版』や『三国志』
日本ファルコムの『イース』の時代となっています。

ちなみにファミコンは1983年発売なので既に登場していて
スーパーファミコンは1990年の発売です。
 

ラジオ、ウォークマン、電話機など

ラジオ関連商品は様々な種類のものが
50種類以上も掲載されていました。
種類は多いのですが基本的には今現在のものと
同じようなデザインのものが多いように思います。

ラジカセもかなりの種類が掲載されていて
CDラジカセなんかは、かなりメカメカしいデザインで
ブランド名が『DoDeCa HONE(ドデカーホーン)』など
かなりファンキーなイメージとなっていますよね。
価格帯は上位の商品で5万円前後って感じでしょうか。
 

ウォークマンは18機種が掲載されていて
2~3万円といった価格帯になっています。
初代のウォークマンが1979年に発売だったので
約10年経っているラインナップとなっています。

カセットレコーダーの『PRESSMAN』も
8機種が掲載されていました。
ちなみに『WALKMAN』は『PRESSMAN』を改造して
生まれたといった感じになっていますよ。

このページ下部のリンクで初代ウォークマンの
実機を紹介した記事があるので興味のある人は見て下さいね。
 

あとはカセットレコーダーのブランド『デンスケ』や
ICレコーダーの前進的なマイクロカセットコーダーも
何種類かが掲載されていました。
 

でもって、このカテゴリーで目を見張ったのが
『武道館』というブランドの商品ですね。
TVやビデオ、音響機器と接続して重低音を楽しむ商品で
重低音を強化する働きをしてくれます。
販売価格は約8万円となっていました。
 

更に もう一つ『なんで?』といった商品が
このカテゴリーに掲載されていて何かといえば
デジタルスチルカメラだったのですよね。

ブランド名は『Mavica(マビカ)』といって
2インチのフロッピーディスクに50コマ記録が可能です。
ソニーの民生用のデジタルスチルカメラとしては
初めての商品だったようです。

カメラ本体が MVC-C1 で約7万円で
再生用アダプター MVC-C1 が3万円といった構成ですね。
 

ソニーは電話機も販売していて17種類も掲載されていました。
電話機は約3万円前後といった価格帯ですね。
ソニーが電話機を販売していたのが意外に感じつつも
携帯電話やスマホを出していることを考えたら
意外ではないのかなと思ったり思わなかったり。

静止画テレビ電話『みえてる』といった
ちょっと変わり種な商品もありましたね。
 

その他、このカテゴリーではオーディオミキサーや
PAスピーカー、アンプやイコライザーなどなど
スタジオで使うような機器が掲載されていました。

少し驚いたのが簡易組立式防音室なんてものも
ソニーが販売していたというところですね。
大きさに応じて約50万円から140万円のものがありました。
 

CDプレーヤ、DATプレーヤー、カセットデッキ

こちらのカテゴリーではまずは『DISCMAN』という
ポータブルCDプレーヤーが掲載されています。
MD(ミニディスク)の発売は1992年なので
まだこちらには掲載されていません。

この頃は音楽と言えばCDといった時代だったので
CDプレーヤーが約20機種も載っていたりします。

少し変わり種で紹介した CDZ-1 という
マホガニー材を使用したステレオシステムが
なかなか面白い商品だと思いました。
洋館に合いそうなデザインで販売価格は50万円ですよ。
 

でもって DAT(Digital Audio Tape)対応の商品ですね。
DAT とはアナログ録音の通常のカセットテープと違い
専用のカセットテープにCDと同様にデジタル録音をするので
基本性能が高くなっています。

結構高価な商品となっていて DATデッキで 14~20万円、
ポータブルDATコーダー TCD-D10は 25万円となっていますよ。
もちろん通常のカセットデッキも他機種が販売されていました。
 

レコードやコンポーネントオーディオ

レコードプレーヤーも販売されていて
ソニーでは現在から少し前は商品が無い状態でしたが
今現在はパソコンと接続して録音したり Bluetoothで
ワイヤレス再生も可能なレコードプレーヤーが販売中です。
 

その他、このカテゴリーではアンプやイコライザ、
チューナー、アクティブスピーカーなどの
様々な音響製品が掲載されています。
 

目を引くのは今のソニーでは無くなってしまった
どでかいコンポーネントステレオ、いわゆるコンポですね。
レコード、CD,カセット、チューナー、イコライザー
サウンドスピーカーなどのセット商品となっています。

この頃のブランドは『Liberty(リバティ)』となっていて
B・B Liberty、D・D Liberty、E・E Liberty などがありました。
高い機種のフルセットは50万円とかしていましたよ。
(オプション抜きの基本セットだと20万円ちょっととかですね)
 

ビデオテープやカセットテープなどのメディア

ベータとVHSのビデオテープが各種グレードで販売があり
ブランド名が『ダイナミクロン』となっていました。

カセットテープも各種のグレードが販売されていて
ノーマルポジションやハイポジション、メタルポジションなど
当時使っていた人には懐かしい名称になっているかと思います。
 

ソニーのカーAVシステム、カーコンポーネント

カーAVシステムとしては車載用の8mmプレーヤーがあったり
車載用のデッキやチューナー、グラフィックイコライザー、
アンプやスピーカーなどのカーコンポーネントも
この頃のソニーでは充実したラインナップを販売していました。

国内では完全に絶滅していますが何年か前に
海外では発売があったかと思います。

そんなカーコンポーネントは無くなっていますが
今では電気自動車の事業化を検討しているということで
時代の移り変わりを感じますね。
 

ソニーのヘッドホンやマイク

当然この頃もソニーのヘッドホンは様々な種類を販売です。
名機と名高い MDR-CD900 も、この頃には販売中ですね。
ちなみに MDR-CD900ST は今現在でも販売していますよ。
 

また一般的なボーカルマイクをはじめ
商談や取材用のマイクなど多種多様なものが
約70種類が掲載されていましたよ。
 

ソニーが電磁調理器や浄水器、補聴器などを販売

残りのカテゴリーや商品はまとめて紹介ということで
まずは AVラックがかなりの種類が用意されていて
約20ページにわたって掲載されていたのに驚きました。
 

後は少し変わり種の商品となっていて
知育向けのトーキングカードプレーヤーといった商品や
電磁調理器や浄水器、補聴器なども販売していたことを
初めて知ったという人もおられるのではないでしょうか。

ちなみに、このカタログ冊子で電磁調理器を見て
お店に実機があると聞いていたので探してみたら
1983年に発売したソニーの電磁調理器を発見しました。
これについては、また詳しく紹介しようかなと思っています。
 

古いソニー商品を見てきて ザックリまとめ

ということで 1988年11月に発行された
ソニーの商品のしおり 60号をザックリと紹介しましたが
昔のソニー商品を見てみて如何でしたでしょうか。

『何となく聞いたことがある』、『持ってた覚えがある』
という人もいれば、『初めて知った』、『何それ』
という人もおられたかと思います。

今回は1988年ということで少し古めでしたが
(本当はもっと古いのがあれば面白かったのですが)
1990年代中盤から後半あたりだと
『そんなのあったね』って感じになるでしょうか?

それを考えると新たに出てきた商品や
無くなった商品も色々とありますよね。

といったところで今回はこれくらいにして
今後ともソニーの商品を宜しくお願い致します。
 

最新のソニー商品は公式サイトで御確認下さい。

ソニー製品情報・ソニーストア - ソニー
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