ソニーのワイヤレス/ストリーミングマイクロホン ECM-S1 の特徴を御紹介
ワイヤレス/ストリーミングマイクロホン ECM-S1 が発売
ソニーからワイヤレス/ストリーミングマイクロホン
『ECM-S1』が2023年11月17日(金)に発売となっています。
ワイヤレス/ストリーミングマイクロホンという名称ですが
カメラ用のワイヤレス型のスタンドマイクといった方が
メージがしやすい?のかもしれません。
カメラ用のマイクと言えばショットガンマイクが
真っ先に思いつくかと思いますが
被写体の音声を収音しつつカメラが自由に動けるように
ワイヤレスマイクを使用するシーンも多いかと思います。
ソニーのカメラ向けのワイヤレスマイクは
小型のものしかなかったので装着した人の声などは
しっかりと収音できるのですが周囲の音の収音は
難しいといった状況だったと思います。
そこで登場したのが ECM-S1 ということで
少し大きめサイズのスタンドマイク型となっているので
マイクの周辺の音を広く収音できるのが大きな特徴です。
いざ発売されるとなると今まで無かったのが不思議なくらいですよね。
スタンドマイク型ですがワイヤレスで使用するということで
小型・軽量の使い勝手の良いサイズ感となっています。
最大外形寸法:約 幅63×高さ137.5×奥行63mm(スタンド含む)
質量:約157g(スタンド含む)
大口径マイクカプセルとノイズ抑制フィルターを搭載
ECM-S1 は直径14mmの大口径カプセルを3つ搭載することで
高感度かつワイドレンジな周波数特性を実現し
固有雑音も低くなっているのでクリアな収音が可能です。
またストリーミングマイクロホンということで
人の声の収音ではフラットな周波数特性をベースに
自然かつクリアに捉えるようにチューニングすることで
口元での豊かな質感の収音が可能となっています。
また耳障りな雑音をデジタル信号処理で効果的に除去する
ノイズカットフィルターと風切り音、空調、振動などの
不要な低音(800Hz以下の低音)を低減することが出来る
ローカットフィルターに対応となっています。
マイクに口を近づけて収音をする際に発生するポップノイズを
減らすことが出来るポップガードが付属となっています。
ただしショットガンマイクや小型のワイヤレスマイクに付属の
ウィンドスクリーンは用意されていないので屋外で使用時に
ある程度の風音はノイズカットフィルターで対応できますが
風が強い状況では少し工夫が必要になるかと思います。
使用シーンに合わせて選べる3つの指向性
ECM-S1 はショットガンマイクのように
使用状況に応じてマイクの指向性を選ぶことができるのが
小型のワイヤレスマイクとの違いにもなっています。
ECM-S1 で選べる指向性は
ステレオ 単一指向性
左右の音の広がりを臨場感豊かに捉えます
音楽の演奏や楽器・歌唱の演奏シーン等にオススメ
モノラル 単一指向性
背後の音は抑えつつ、前方の音を幅広く収録できます
ナレーションやボーカルなど一人で発声するシーン等にオススメ
モノラル 全指向性
すべての方向に等しい感度で収録できます
複数の人の声の収録や周囲の雰囲気を捉えた収録等にオススメ
となっていてマイク側に指向性切り替えスイッチが
搭載されているのでシーンに合わせて素早く切り替えが可能です。
無線と有線、デジタルとアナログ接続が可能な高い接続性
ECM-S1 は見通しの良い場所ではレシーバーとマイクが
最長150mまで離れても通信することが可能となっています。
コーデックには低消費電力の Bluetooth 5.3(Bluetooth LE)と
低遅延、高音質、電波条件の悪化にも強い LC3Plus に対応しています。
(”Hi-Res AUDIO WIRELESS”ロゴ認証コーデック)
レシーバー側はマルチインターフェースシュー対応で
別途バッテリーやケーブルを用意する必要がなく
手軽に使用することが可能となっています。
対応機器によってデジタルとアナログの切り替えが可能で
デジタルオーディオインターフェースシュー対応の
カメラ本体と組み合わせることで音声をデジタル伝送で
劣化のない高音質での録音が可能となります。
レシーバー側にφ3.5mmミニジャック(ステレオ)の
音声出力端子を搭載しているのと USB Type-C 端子経由での
デジタル音声(48kHz/24bit)出力が可能となっているので
MIシュー非搭載のカメラやパソコン、スマートフォン等でも
使用することが可能となっています。
またマイク側に搭載されている USB Type-C 端子経由で
パソコンやスマートフォンにUSBケーブルで接続することで
レシーバーを使用せずに直接USBマイクとしての使用も可能です。
こちらの場合でも48kHz/24bitでの出力に対応となっていますよ。
USBマイクとして使用時はマイクに搭載されている
ヘッドフォン端子にヘッドホンを接続することで
音声のモニタリングが可能となります(ワイヤレス接続時は非対応)
またマイクに搭載されているダイヤルを使用することで
マイクの音声とUSB接続機器の音声のMIX比を調整することも可能です。
ワイヤレスでの使い勝手を良くするデザイン
ワイヤレスで使用するマイクということで
マイク側に音声の入力レベルを調整することができる
オーディオレベルダイヤルを搭載しているのはもちろん、
音声の入力レベルをリアルタイムで表示してくれる
LEDインジケーターを搭載しているのが使い勝手が良いですよね。
あとはミュートボタンも搭載となっていますよ。
それとマイクに装着できるスタンドが同梱となっていて
自立させることが可能となっています。
スタンドはマイクの角度を前後に傾けることも可能ですよ。
またスタンド部分は簡単に脱着が可能となっていて
スタンドを外すとマイクの底面に三脚用ネジ穴(1/4 インチ)が
搭載されているので三脚やマイクスタンド、マイクアームなどに
装着して使用することも可能となっています。
地味にシューティンググリップ GP-VPT2BT に装着して
ハンドマイク的な使い方をすると共に
ワイヤレスでカメラ側の操作もするというのも
状況によっては便利かもしれませんね。
長時間の使用が可能なバッテリーを搭載
ECM-S1 のワイヤレスマイクは最長で約13時間の連続使用が
可能となっているので屋外でも長時間の使用が可能です。
USB Type-C 接続時は直接給電することも可能なので
更に長時間の使用が可能だったりしますよ。
またレシーバー側のバッテリーは
最長で約3時間の連続使用が可能になっているのと
MIシューで接続時は給電アシストを利用することで
最長で約18時間の連続使用が可能となっていますよ。
(ZV-1やZV-1M2など給電に非対応のカメラもあります)
ワイヤレスマイク ECM-S1 のザックリまとめ
路上ライブやステージ上の催し物、キャンプや料理配信など
被写体を様々な距離や角度からカメラで撮影しつつ
被写体付近の音声を高音質で収録したい場合は
従来のソニー商品で行おうとするとトランスミッターに
別のマイクを接続したり音声は別途収録して
編集して合わせるといった方法になったかと思いますが
ECM-S1 なら、それが簡単に行えるといった感じでしょうか。
こういうワイヤレスマイクを待っていたという人も
多いのではないかと思える商品となっていますよね。
マイク単体でのUSB接続も可能となっているので
アフレコ等も行う場合は更にお得感があるでしょうか。
ということですが ワイヤレス/ストリーミングマイクロホン
ECM-S1 を宜しくお願い致します。
小型・軽量な筐体で、屋内外での高音質な収録を可能にした
ワイヤレス/ストリーミングマイクロホン
2ch対応のレシーバーと2台の送信機兼マイクで構成される
ワイヤレスマイクロホンシステム
関連マンガ:ソニーが小型軽量のワイヤレスマイク 『ECM-W3』と『ECM-W3S』を発売
1ch対応のレシーバーと1台の送信機兼マイクで構成される
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『ECM-S1』は、映像とともに高品位な音声収録が必要な撮影やライブ配信、音声のみの収録のポッドキャストなど、音を重視するコンテンツクリエイターに対して、ソニーが新たに提案するワイヤレス/ストリーミングマイクロホンです。
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