ソニーが小型軽量のワイヤレスマイク 『ECM-W3』と『ECM-W3S』を発売

ソニーのワイヤレスマイクロホン ECM-W3とECM-W3Sが発売 ワイヤレスマイク ECM-W3 は低遅延かつ高音質なワイヤレス収音を実現 ECM-W3とECM-W3Sはノイズカットフィルターとローカットフィルターに対応 ワイヤレスマイク ECM-W3とECM-W3Sはアッテネーター機能を搭載 ECM-W3はパソコンやスマートフォンでも使用できるワイヤレスマイクです ワイヤレスマイク ECM-W3とECM-W3Sのバッテリー持続時間

ワイヤレスマイクロホン ECM-W3/W3S が発売

ソニーからワイヤレスマイクロホン『ECM-W3』『ECM-W3S』が
2023年11月17日(金)に発売となっています。
『ECM-W3』はマイクが2個セットのモデルとなっていて
『ECM-W3S』はマイクが1個という違いになっています。

ワイヤレスマイクということでカメラと被写体の
距離や方向などを気にすることなく被写体の音声を
高音質で収音できるのが大きな特徴となります。

またワイヤレスマイクは 52.5×25.0×20.5mm の
約17gという小型軽量でクリップも付いているので
襟元や胸ポケットなどに手軽に取り付けが可能です。

ワイヤレスマイクには外部マイク入力端子として
φ3.5mmミニジャック(モノラル)を搭載しているので
より小型のラベリアマイク ECM-LV1 などを接続して
マイクの存在を目立たせずに収音することも可能となっています。

レシーバー側はマルチインターフェースシュー対応で
別途バッテリーやケーブルを用意する必要がなく
手軽に使用することが可能となっています。

またデジタルオーディオインターフェースシュー対応の
カメラ本体と組み合わせることで音声をデジタル伝送で
劣化のない高音質での録音が可能となります。
 

ノイズ抑制フィルターを搭載し高音質収録を実現

ECM-W3(S)は高S/Nの全指向性マイクユニットを搭載し
どの方向からの音もクリアに収録することが可能です。

また前機種の ECM-W2BT では非対応となっていた
耳障りな雑音をデジタル信号処理で効果的に除去する
ノイズカットフィルターと風切り音、空調、振動などの
不要な低音(800Hz以下の低音)を低減することが出来る
ローカットフィルターに対応となっています。
 

ワイヤレスマイクが2個セットの ECM-W3 の方では
モードスイッチでSEP(セパレート)とMIXの切り替えが可能で
SEPを選択時はそれぞれのマイクの音を振り分けて記録し
MIXを選択時は2つのマイクの音声をミックスして記録します。

ワイヤレスマイクが1セットの ECM-W3S の方では
モードスイッチが非搭載になっているのと
後からマイクの増設は出来ないので御注意下さい。
 

最大150m先まで拾える収音距離の長さ

ECM-W3(S)は見通しの良い場所ではレシーバーとマイクが
最長150mまで離れても通信することが可能となっています。
コーデックには低消費電力の Bluetooth 5.3(Bluetooth LE)と
低遅延、高音質、電波条件の悪化にも強い LC3Plus に対応しています。
(”Hi-Res AUDIO WIRELESS”ロゴ認証コーデック)

前機種の ECM-W2BT は最長200mまで通信が可能でしたが
ECM-W3(S)は最新のコーデックにより消費電力を減らすことで
バッテリーの小型化が可能となり小型軽量を実現しています。
そもそも150mも離れて使用することは無いですよね。
 

大音量収録時の音割れリスクを低減

ECM-W3(S)は前機種の ECM-W2BT と同様に
音量が大きすぎる場合に実際より小さい音として録音する
アッテネーター機能(0dB、-10dB、-20dBの3パターン)を
搭載しているので音割れの防止が可能となっています。

また前機種の ECM-W2BT では非搭載となっていた
セーフティ機能を搭載となっていてセーフティ機能使用時は
CH1に通常の音量、CH2に20dB小さい音量の2つの音声を
同時に記録することが可能となっていて突然の大音量で
音割れが発生した場合に小さい音量の方を使うことが可能となります。
(動画編集時に音声を調整する前提での使用となります)

尚、マイクが2セットの ECM-W3 でセーフティ機能を使用する場合は
モードスイッチを MIX側に設定をする必要があります。

前もって音量が想定できる場合はアッテネーター機能で
想定できない大音量がくるかもしれない状況では
セーフティ機能を使用することで音割れのリスクが低減出来ます。
 

パソコンやスマートフォンでも使用が可能

ECM-W3(S)はレシーバー側にφ3.5mmミニジャック(ステレオ)の
音声出力端子を搭載しているのと USB Type-C 端子経由での
デジタル音声(48kHz/24bit)出力が可能となっているので
MIシュー非搭載のカメラやパソコン、スマートフォン等でも
使用することが可能となっています。

マルチインターフェースフットの端子保護ホルダー/スタンドが
同梱となっているのでレシーバーに装着して置いて使用したり
スマートフォンクランプ等に取り付けて使用することも可能です。

ちなみに前機種の ECM-W2BT はレシーバー側にも
マイクを搭載していてワイヤレスマイクを持った被写体と
撮影者の声を同時に記録することも可能となっていましたが
ECM-W3(S)のレシーバーにはマイクは内蔵されていないので
この辺りの使い勝手が ECM-W2BT との違いとなるでしょうか。
 

長時間の使用が可能なスタミナと充電ケース

ECM-W3(S)のワイヤレスマイクは約1.5時間のフル充電で
最長で約6時間の連続使用が可能となっています。

またレシーバー側のバッテリーは約2時間のフル充電で
最長で約3時間の連続使用が可能になっているのと
MIシューで接続時は給電アシストを利用することで
最長で約18時間の連続使用が可能となっていますよ。
(ZV-1やZV-1M2など給電に非対応のカメラもあります)
 

また前機種 ECM-W2BT ではありませんでしたが
ECM-W3(S)は持ち運びにも便利な充電ケースが付属となっていて
マイクとレシーバーを約1回分フル充電することができる
バッテリーが内蔵となっています。
 

ECM-W3(S) と ECM-W2BT との違い

ECM-W3(S)が後継機ということで使い勝手などが
良くなっていますがコスト面なども考えて
ECM-W2BT との違いもザックリと御紹介しておきます。

  ECM-W3(S) ECM-W2BT
周波数特性 20Hz~20KHz
コーデック Bluetooth 5.3
LC3plus
Bluetooth 5.0
aptX Low Latency
通信可能距離 約150m 約200m
ノイズ抑制
フィルター
ノイズカットフィルター
ローカットフィルター
 
音割れ防止 アッテネーター機能
セーフティ機能
アッテネーター機能
 
レシーバー
音声出力
3.5mmミニジャック
USB Type-C (UAC)
3.5mmミニジャック
 
バッテリー持続時間 マイク:約6時間
レシーバー:約3時間
(給電時 約18時間)
充電ケース付属
マイク:約9時間
レシーバー:約3時間
(給電時 約18時間)
 
マイク 25.0×52.5×20.5 mm
約17g
30.6×67.6×19.0 mm
約27g
レシーバー 32×29.0×50 mm
約25g
34×28.7×53 mm
約28g
価格帯(税込) ECM-W3:54,000円前後
ECM-W3S:40,000円前後
25,000円前後

 

音質に関してはノイズ抑制フィルターの有無がポイントでしょうか。
後はワイヤレスマイクを2個使いたい場合は ECM-W3 で
ECM-W2BT はレシーバー側にもマイクを搭載しているので
被写体側と撮影者側の音声を両方記録したいという場合は
ECM-W2BT のコストパフォーマンスが優秀でしょうか。
あと価格帯に関しては充電ケースの有無による差も大きいかと。
 

ワイヤレスマイクロホン ECM-W3 / W3S のザックリまとめ

ECM-W2BT の後継機と言うことで小型軽量になり
ノイズ抑制フィルターやセーフティー機能を搭載するなど
使い勝手も良くなっているかと思います。

充電ケースに関しても使い勝手が良いのですが
前機種からの価格帯アップの要因のひとつにもなっているので
意見が分かれるところでしょうか。

ワイヤレスマイクが2個セットとなる ECM-W3 は
2箇所の音声を記録したい場合は唯一無二的なモデルと言えるので
そういった使用をされる場合に非常にオススメとなります。
先程も書いていましたが2箇所でも被写体側と撮影者側の場合は
レシーバーにマイクを搭載している ECM-W2BT がお手頃ですよね。

ということですが ソニーのワイヤレスマイクロホン
ECM-W3 と EMC-W3S を宜しくお願い致します。
 


 


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