ソニーのお手頃価格の完全ワイヤレスイヤホン WF-C510 の実機レビュー
ソニーからお手頃価格の完全ワイヤレスイヤホン
WF-C510 が発売されるということで、
発売日前ですが先行して実機レビューを御紹介させて頂きました。
WF-C510 は WF-C500 の後継モデルとなっていますが、
価格帯はそのままで全体的に良くなっていますよ。
目次
完全ワイヤレスイヤホン WF-C510 が発売
ソニーの完全ワイヤレスイヤホン WF-C510 が
2024年9月13日(金)に発売となっています。
前機種の WF-C500 は2021年10月8日(金)に発売だったので
約3年ぶりの後継モデルとなっています。
WF-C500 はお手頃価格で人気のモデルとなっていましたが
新商品の WF-C510 は価格帯はそのままで全体的に良くなっているので、
前機種以上にオススメのモデルになっているかと思います。
WF-C510 の主な進化点をピックアップすると
- 新6mmドライバーの搭載による音質の向上
- 小型軽量化と快適な装着感
- 新たに外音取り込み機能を搭載
といったところになるでしょうか。
従来モデルでは外音取り込み機能は
ノイズキャンセリング対応モデルのみの搭載でしたが、
WF-C510 はノイズキャンセリングには非対応ながら
外音取り込み機能を搭載しているのが新しい点ですね。
その他、従来モデル同様に様々な機能を搭載していて、
基本的な使い勝手も非常に良くなっていますよ。
新6mmドライバーの搭載による音質の向上
WF-C510 は新開発の6mmドライバーを搭載することで
前機種より全体的な音のバランスが良くなっています。
ちなみに前機種は5.8mmのドライバーでした。
基本的に小さめのドライバーは高音域に強くて
低音域が弱いといった傾向になるのですが、
WF-C510 は前機種と比べると中音域が良くなることで
ボーカル等の艶や伸びを感じられるようになっています。
また前機種と比べると特に低音域が良くなっていて、
しっかりと厚みの感じられる音になっていますよ。
といったところで前機種では中高音域が浮いた感じだったので
音質的には大味?といった印象だったのですが、
WF-C510 では全ての音域のバランスが良くなっていたり
低音の向上によって音声が引き締まっていることもあって、
音の一体感が出ているので聴き比べて分かるレベルで良くなっています。
さすがに上位モデルと聴き比べると違いを感じますが、
WF-C510 単体で聴いた時に良い音と思えるレベルになっているので
価格帯で考えれば完成度は高いと言えます。
ソニーの密閉型完全ワイヤレスイヤホン史上最少設計
完全ワイヤレスイヤホンは小さくて軽い方が望まれるということで、
WF-C510 は前機種と比べてイヤホンも充電ケースも
前機種より更に小型軽量化を実現しています。
ちなみにソニーの密閉型完全ワイヤレスイヤホン史上で
最小のモデルになっていたりしますよ。
イヤホンは前機種と比べて体積が-21%小さくなっていて、
質量が片側約5.4gから約4.6gになり約15%軽くなっています。
ケースについても前機種と比べて体積が-23%小さくなっていて、
質量が約35gから約31gになり約11%軽くなっています。
ケースに関しても明記されていませんが最小クラスだと思います。
非常にコンパクトなので持ち運びやすくなっていますよ。
快適に装着できるデザイン
イヤホン部は小型軽量化に加えて耳の接触面を増やす形状設計の
「エルゴノミック・サーフェース・デザイン」を採用していて、
安定した装着性と快適な着け心地を実現しています。
ソニーの完全ワイヤレスの従来モデルでは耳の接触面が
真円を描くような形状ばかりだったと思いますが、
マンガ形式のところで紹介していたように WF-C510 では
少し変形したような形状(円を三角寄りにつぶした?)を採用していて
小型軽量と相まって非常に装着感が良くなっています。
大きさ的に近い WF-C700N と比べても僅かな違いにも関わらず、
結構装着感に違いを感じるので良いデザインだと思います。
小型ということで耳が小さめな人でも従来モデルより装着しやすく、
耳からハミだす部分も少ないので見た目でもスタイリッシュですね。
また WF-C510 ではイヤホンに操作ボタンを搭載しているのですが
表面がフラットになったので見た目も操作感も良くなっているかと思います。
上位モデル(WF-1000XM5 や LinkBuds S)は操作ボタンでは無く
タッチセンサー形式なので、ちょーっと触ると誤操作をしてしまうので
個人的には操作ボタン形式の方が好きですね。
ちなみに最近のモデルで採用されている音量操作にも対応していて、
操作ボタンを4回連続で押すと右耳側で音量を上げて、
左耳側で音量を下げることが可能となっています。
外音取り込み機能を搭載
最初にも言っていましたが従来モデルでは外音取り込み機能は
ノイズキャンセリング対応モデルのみの搭載でしたが、
WF-C510 はノイズキャンセリングには非対応ながら
「外音取り込み機能」を搭載しているのも大きな特徴となっています。
他社製の低価格帯のモデルでも外音取り込み機能があったりしますが、
そこまで精度が高くなかったりするかと思います。
そんな中でも WF-C510 の外音取り込み機能は精度が高いので、
しっかりと使えるレベルの取り込みを実現しています。
なので1万円以下のモデルで外音取り込みを使いたいという場合は、
ぜひ WF-C510 の実力を確認してみて下さいね。
あとは WF-C510 では専用アプリを使用することで、
外音取り込みのレベルを調整したりノイズを抑えつつ人の声を取り込む
「ボイスズーム」の設定も可能となっています。
使い勝手の良い基本機能を搭載
WF-C510 はソニーの完全ワイヤレスイヤホンならではの
使い勝手の良い基本機能をしっかりと搭載しています。
マルチポイント対応
2台の機器と同時に接続する「マルチポイント機能」に対応しています。
テレワーク等でパソコンと接続しながらスマートフォンとも接続が可能なので、
いちいち切り替える必要もなく両立ができます。
片耳だけの使用が可能
左右同時伝送接続により本体の左右側それぞれがプレーヤーからの
Bluetooth信号を同時に伝送することで高い接続安定性を実現しています。
またこれにより片方を充電ケースにしまったまま片側だけでの使用も可能です。
ハンズフリー通話が可能
イヤホン部にマイクを搭載しているのでスマートフォンや
パソコンなどと接続してのハンズフリー通話も可能となっています。
また最大5時間の連続通話が可能となっているので、
長時間の会議などでも安心して使って頂けるかと思います。
IPX4相当の防滴性能
あらゆる方向からの飛沫に対してイヤホンの機能を保護する
「IPX4相当の防滴性能」に対応となっているので、
運動時の汗や突然の雨でも安心して使用が出来ます。
※ケース、音導管、通気孔、マイク穴を除く
尚、Bluetooth標準規格 Ver.5.3 に対応となっていますが、
高音質コーデック「LDAC」や低遅延の「LE Audio」は非対応となっています。
専用アプリで様々な設定が可能
専用アプリ「Headphones Connect」(Android / iOS)に
対応となっていて様々な設定が可能となっています。
専用アプリを使わなくても普通に使って頂けますが、
より楽しく便利に使って頂けるのでオススメとなっていますよ。
DSEE で音質アップ
ストリーミング再生などの圧縮された音源を高音質化してくれる
「DSEE」に対応となっています。
「DSEE」の ON/OFF は専用アプリでのみ切り替えが可能なので、
より高音質を楽しみたい方はアプリが必要となります。
ただし「DSEE」を使用時はバッテリーの減りは早くなりますよ。
イコライザーの設定
専用アプリを使用することでイコライザーの設定が可能となります。
カスタムを含む11のモードが用意されていて
「400 / 1K / 2.5K / 6.3K / 16K」の 5バンドと「CLEAR BASS」を
プラスマイナス10段階で調整することが可能となっています。
また「ファインド・ユア・イコライザー機能」に対応で
複数の選択肢から好みの音質を選択していくと
自分に合ったイコライザー設定をしてくれる機能があるので、
イコライザーが良く分からない人でも楽しんで頂けますよ。
外音取り込みの設定
専用アプリを使うことで外音取り込みのレベルを
20段階で調整できたりノイズを抑えて人の声を取り込む
「ボイスフォーカス」の設定が可能となります。
尚、デフォルト設定時はイヤホンの操作ボタンだけで
外音取り込み機能の ON/OFF が可能です。
操作ボタンの設定が可能
イヤホンの操作ボタンの割り当てを変更することが可能です。
左右の操作ボタンに「外音コントロース/Quick Access」と
「再生コントロール」や「割り当てなし」の設定が可能です。
Quick Access によるサービス連携
Quick Access によるサービス連携に対応となっていて
設定をしておくことでスマートフォンを触ることなく、
すぐに音楽を楽しむことが可能となっています。
WF-C510 は「Spotify Tap」に対応となっています。
通知音や音声ガイダンスの設定
通知音や音声ガイダンスが要らないという人は
専用アプリで ON/OFF や 音量を調整することが可能です。
ただし一部の重要な通知やガイダンスは OFF に出来ません。
その他、「360 Reality Audio」の設定や Bluetoothの接続品質の変更や
使用状況などの確認などが専用アプリを使うことで可能となります。
本体だけで最大約11時間のロングバッテリー
ソニーの密閉型完全ワイヤレスイヤホン史上最少設計ですが、
イヤホン部だけで最大約11時間の音楽再生が可能となっています。
(約1.5時間でフル充電が可能です)
充電ケースにも最大約11時間分のバッテリーを搭載しているので
合計で最大約22時間の音楽再生が可能ということで、
長時間の使用でも安心して使って頂くことが可能ですね。
また、わずか5分の充電で最大約1時間の音楽再生が可能となる
「急速充電」にも対応となっていて、使い勝手が良いですよね。
ちなみに「DSEE」や「イコライザー」を使用時は
バッテリーの消費が結構多くなるので覚えておいて下さいね。
(WF-C510 は非対応ですが「LDAC」も消費が多くなります)
あとイヤホン部のフル充電にかかる時間は前機種が約2.5時間でしたが、
WF-C510 は約1.5時間となり早くなっていますよ。
ケースの方は各約3時間でフル充電となります。
ステップアップなら WF-C700N
WF-C510 の上位モデル的な WF-C700N もオススメです。
WF-C700N はノイズキャンセリングにも対応となっているのと、
LinkBuds S と同等のドライバーを搭載しているなど
音質もワンランクアップという感じになっています。
価格帯は WF-C510 にプラス6,000円前後といったところですが、
もう少し音質にこだわりたいという人は御検討下さいね。
関連記事
完全ワイヤレスイヤホン WF-C510 のザックリまとめ
前機種の WF-C500 と比べて価格帯はそのままで、
全体的に良くなっているということで理想的な後継モデルだと思います。
音質は WF-C700N クラスまでいって欲しかったところですが、
まぁまぁまぁ この価格帯なら十分といったところでしょうか。
WF-C510 は価格帯を抑えるために色々と考えられているようで、
大きなところで USBケーブルが非付属となっているところでしょうか。
USBケーブルは余っている人も多そうなので無くてもいいかなと。
ちなみに前機種の WF-C500 に付属となっている USBケーブルを
部品として購入すると2,530円(税込)もしちゃいますよ・・・
他にもイヤホン部のLEDランプが無くなっていたり、
梱包材や冊子類も減っていたりします。
この辺りは環境への配慮もあったりするかと思います。
ここ数年の値上げ傾向の中で前機種より良くなっていながら、
価格帯が維持できているのはスゴクありがたいですよね。
前機種の WF-C500 が約3年前の発売だったということで、
バッテリーが消耗してきている人も居られるかと思います。
でもって WF-C500 のバッテリー交換代金は持ち込み修理時で
7,700円(税込)となっているのでバッテリー交換をするよりは、
WF-C510 への買い替えがオススメですね。
ちなみに引き取り修理時は WF-C510 の方が安くなります。
あと気になるのはコラボモデルの発売ですね。
前機種の WF-C500 でも数々のコラボモデルが発売されたので、
その辺りも期待したいところでしょうか。
ちなみにコラボ内容としては「ディズニー」「スヌーピー」
「原神」「初音ミク」「鬼滅の刃」「アベンジャーズ」などがありました。
WF-C510 はケースや操作ボタンがフラットなのは良いのですが、
小型化しているのが少し気がかりなところですね。
お手頃価格の完全ワイヤレスイヤホンも沢山あるかと思いますが、
少し音質にこだわるなら WF-C510 がオススメですので
宜しくお願い致します。
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