ソニーがゲーミング用の完全ワイヤレスイヤホン INZONE Buds (WF-G700N) を発売

ソニーのゲーミングギア INZONEシリーズで初となる
ゲーミング用の完全ワイヤレスイヤホン INZONE Buds (WF-G700N) が
2023年10月27日(金)に発売となっています。

発売前ですが実機を触ることができたので
主な特徴などを御紹介させて頂きました。
お得な購入方法なども御案内しています。

 

ゲーミング用の完全ワイヤレスイヤホン INZONE Buds が発売

ソニーのゲーミングギア INZONEシリーズで初となる
ゲーミング用の完全ワイヤレスイヤホン INZONE Buds (WF-G700N) が
2023年10月27日(金)に発売となっています。

INZONE Buds は多くの国際大会で優勝を収め
世界的にも絶大な人気を誇るプロeスポーツチーム
「Fnatic」の監修により開発をされた商品となっていて
ゲーミングシーンに最適な音作りと操作性を実現しています。

 

従来、ゲーミング用として完全ワイヤレスイヤホンは
軽くて長時間でも疲れにくいというのがメリットでしたが
ヘッドバンド型と比べて

  • 音質があまり良くない
  • バッテリーの持続時間が短い
  • 遅延が大きい

といった点がデメリットとなっていました。

INZONE Buds は、そんな完全ワイヤレスイヤホンのデメリットを
解消することによってゲーミングギアとして発売された訳ですね。

 

ソニー公式 ゲーミングギア INZONE Buds 商品情報

 

 

完全ワイヤレスイヤホンながら非常に高い音質

INZONE Buds (WF-G700N) の音質に関しては
ソニーの人気の完全ワイヤレスイヤホン WF-1000XM5 と同等の
8.4mmのドライバーユニット『ダイナミックドライバー X』を
採用となっているので非常に高音質となっています。

これまたソニーの人気の完全ワイヤレスイヤホン
LinkBuds S なんかと比べると段違いで良い音ですよ。
特に低音域の違いが分かりやすいかと思います。

WF-1000XM5 が発売された時の記事で言っていたのですが
個人的にも完全ワイヤレスイヤホンの音質は、
そこまで良いとは思っていなかったのですが WF-1000XM5 を聞いて
このレベルの音質なら十分OKと納得をしていたのですが
INZONE Buds も、それに近い音質ということで納得のレベルです。

 

それじゃあ INZONE Buds と WF-1000XM5 を比べると
どちらが良い音かと言われると単純な比較はできません。
何故かというと WF-1000XM5 は音楽を聴くための音作りで
INZONE Buds はゲーム音を聞くための音作りとなっていて、
そもそものコンセプトに違いがあります。

WF-1000XM5 は頭の中で音が鳴っているような定位感で
割とフラットな音で繊細な音まで再生をするといった感じですが
INZONE Buds は耳元で鳴って音の分離がはっきりするような定位感
個人的には中音域辺りが持ち上がっているような感じがしました。

それぞれデフォルトの設定で同じ曲を聴き比べてみると
WF-1000XM5 は余韻まで感じるような繊細な音ですが割と淡泊で
INZONE Buds はハキハキとして音の厚みも感じられたので
繊細さよりメリハリのある音質が好きな人は
意外と INZONE Buds の方が好みの音かもしれませんね。
この辺りはイコライザーである程度いじることは可能です。
(自分は後者の INZONE Buds派のようです)

ゲーミングということでファイティングシーンを想像しがちですが
ロールプレイングゲームの楽曲やセリフ、音ゲーなどでも
良い音で楽しむことが可能となっていますよ。

 

高いノイズキャンセリング性能

INZONE Buds (WF-G700N) はノイズキャンセリング機能を搭載し、
これまたノイキャン性能もスゴク高くなっています。
WF-1000XM5 と比べると人の声(女性など高めの声)が
すこし通りやすくなっているような気がしますが、
かなり近い性能があり LinkBuds S と比べても段違いで良いですよ。

ゲーミングPC でプレイをしている場合などに
ファンの音が気になったりするかもしれませんが
ノイズキャンセリング機能を使用することで
音の聞き分けや集中度を高めることが可能になるかと思います。

逆に周囲の音を取り込んで音声と一緒に聞くことが出来る
外音取り込み機能も搭載しているので
状況に応じて便利に使い分けをして頂くことが可能です。

 

装着快適性と操作性を重視した本体デザイン

イヤホンの外側は細長な形状となっていますが、
ほとんど耳に干渉しないので装着感は結構いいですよ。

ソニーの他の完全ワイヤレスイヤホンは小さいのと
形状的に装着しなおそうとしたときにタッチセンサーを
誤操作してしまったりするのですが(自分の経験ですが)
INZONE Buds は形状的にそういったことも無く
自分的には最近では一番好きな装着性だと思います。

まぁまぁまぁ WF-1000XM5 や LinkBuds S に比べると
見た目は大きめになりますが取り回し感は良いですね。
ゲーミング用ということで外で使わないなら
誰の見た目も気にしなくていいですしね。

ちなみに大きいとは言うものの WF-1000XM3 と比べると
一回りは小さくなっていますよ。
あと好みによると思いますがデザインも別に悪くはないかと

 

周囲の雑音を抑える高い通話性能

INZONE Buds は5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成された
AI技術による高精度ボイスピックアップテクノロジーにより、
周囲の雑音を抑えて自分の声だけをクリアに伝えることが可能
高い通話性能を搭載となっています。

自分の声を相手にクリアに伝えることができるので
ボイスチャットによる連携もスムーズに行えるのではないでしょうか。

 

完全ワイヤレスイヤホンながら長時間のバッテリー持続時間

INZONE Buds (WF-G700N) は電力消費を効率化するチップセット
低消費電力プロセッサーL1」を搭載することで
非常に長いバッテリー持続時間を実現しています。

以下の表は充電ケース分を除いたイヤホン本体だけでの
バッテリーの持続時間の比較となっていますが
同じ条件で比べられる Bluetooth LE Audio 接続時で
INZONE Buds が驚異的なのが分かるかと思います。

USBトランシーバー接続時で5分の充電で約1時間の使用が可能
急速充電にも対応となっているのも良いですね。

  INZONE Buds WF-1000XM5 LinkBuds S
USBトランシーバー 12時間
(NCオフ)
11時間
(NCオン)
Bluetooth
LE Audio
24時間
(NCオフ)
18時間
(NCオン)
11時間
(NCオフ)
7時間
(NCオン)
9時間
(NCオフ)
5.5時間
(NCオン)
Bluetooth
Classic
非対応 12時間
(NCオフ)
8時間
(NCオン)
9時間
(NCオフ)
6時間
(NCオン)

 

低遅延なワイヤレス接続が可能

INZONE Buds (WF-G700N) は USB-typeC トランシーバーを使用した
低遅延 2.4GHzワイヤレス接続に対応となっています。
遅延時間は、わずか1000分の30秒未満となっていて
一般的なBluetooth接続と比べて約5分の1の遅延ということで、
ほとんど遅延を感じることなく音声を聴くことが可能です。

Bluetooth LE Audio (LC3)にも対応となっていて、
こちらも低遅延&消費電力の軽減を実現しています。

尚、LE Audio での接続に対応しているのは2023年10月現在で

 Xperia 1 V
 Xperia 1 IV
 Xperia 5 V
 Xperia 5 IV
となっています(最新のソフトウェアにアップデートが必要です)
※2024年4月以降 Galaxy や Google Pixel など対応機器が拡張

尚、従来の SBC、AAC や 高音質コーデック LDAC などは
非対応となっていますので御注意下さいね。

 

ということで完全ワイヤレスイヤホンのデメリット
『音質・バッテリー持続時間・遅延』の問題を解消しています

 

INZONE Buds とパソコンとの接続

INZONE Buds (WF-G700N) と接続するのに最も適しているのが
パソコン(Windows 10 64bit以降)になっています。
専用のPCソフトウェア「INZONE Hub」を使用することで
イコライザーや立体音響などの音質設定が可能となっています。

 

自分好みに調整できる10バンドのイコライザー

イコライザーは10バンドで調整することができますよ。
(31.5/63/125/250/500/1k/2k/4k/8k/16k)(-12db~+12db)

イコライザーの設定に関しては各ゲームによって
オススメの設定などを公開している人が居られると思うので、
それを参考にして設定をすることで
ゲームを有利に進めたりすることが出来るかと思います。

ちなみにイコライザーは音楽用の設定も用意されています。
まぁ音楽用も自分好みにカスタムするのが良いかもしれませんね。

音量を平均化するダイナミックレンジコントロール
『高/低/OFF』の3段階で設定が可能となっています。
爆発音だけが異様に大きいゲームなどで助かるかと思います。

音質設定は名称を付けて保存することが可能なのと
アプリと連携をさせることでアプリが起動した際に
自動で設定した音質に切り替わるというのが
ゲーミングヘッドセットならではといった特徴ですね。

 

ソニーならではの立体音響技術

FPSのゲーム配信などを見ていると
『何で今の敵がいるの分かったの?』といったシーンでは
結構、音で把握していることも多いかと思います。

そん中で INZONE Buds はPCソフトウェア「INZONE Hub」で
立体音響の設定を有効にすることで通常2chに圧縮される
ゲームの音声信号を7.1chサウンドに再現することが可能となっています。

これにより音の発生方向をより正確に認識しやすくなるので
FPSなど相手の足音が重要な情報源となるシーンで
相手の位置を把握しやすくなるなど有利になるかと思います。

 

他メーカーのゲーミングヘッドセットでも
同様の機能があったりしますがソニーの360立体音響技術で
優れた音の定位感や解像度を実現しているのと
ソフトとアプリを使用することで立体音響の
個人最適化が可能なのが大きな特徴となっています。

個人最適化はアプリを使用して自分の耳を撮影することで
外耳のサウンドフィールドの最適化をすることが可能で
更に INZONE Buds では耳の内側での個人最適化が追加されています。
最初だけ ひと手間必要となりますが最適化することで
一段階上の補正効果が得られますので ぜひ御利用下さいね。

 

 

タッチセンサーの操作をカスタマイズできる

INZONE Buds (WF-G700N) は左右のイヤホン部に
タッチセンサーを搭載し各種操作が可能となっていて
PCソフトウェア「INZONE Hub」を利用することで
自由度の高いカスタマイズが可能となっています。

各耳で『1タップ / 2タップ / 3タップ / 長押し』の
4つの操作に各種動作の設定が可能となっていますよ。
長押し操作に割り振りできるクイックアテンション以外は
特に制限なく割り振りができるので非常に使い勝手が良いです。

Android / iOS 向けアプリ『Headphones Connect』では
自由なカスタマイズが出来ないので見習ってほしいところですね。

 

USB Type-C 端子が非搭載のパソコンとの接続

USBトランシーバーが USB Type-C での接続となっていて
USB Type-C 端子が非搭載のパソコンでは使えないかというと
USBアダプター(オス Type-A、メス Type-C)を利用することで
自分の環境で2台のパソコンで試してみましたが
特に問題なく使用することが出来ました。

動作保証はされていないので絶対使えるとは言えませんが、
ほぼ使えるのではないかと思いますので御参考下さい。
(もし使えなくても責任が取れないので自己責任でお願い致します)

 

INZONE Buds と PlayStation 5 との接続

USBトランシーバーを PlayStation 5 に接続することで
PS5 でも INZONE Buds を使用することが可能です。
USBトランシーバーに搭載されている切り替えスイッチを
PS5側にすることで INZONE Buds のステータス(バッテリー残量)や
音量操作時に画面上で操作バー等が表示可能となります。

また立体音響表現を追求した音作りによって
「Tempest 3D AudioTech」によるゲームサウンドも楽しめるので
PS5 と接続するのに最適な完全ワイヤレスイヤホンとなっていますよ。
PSVR 2 などをプレイする場合にも非常にオススメですね。

また INZONE Buds のカラバリのホワイトモデルは
PS5 と親和性の高いカラーリングにもなっています。
(もちろんブラックを選ぶのも有りですね)

PCソフトウェア「INZONE Hub」で変更しない限りは
デフォルトの設定での使用となります。

  • 左耳側・1タップ:ノイキャン/外音取り込み/OFFの切り替え
  • 左耳側・長押し:マイク ON/OFF
  • 右耳側・1タップ:音量を上げる
  • 右耳側・長押し:音量を下げる

逆にいえば PCソフトウェア「INZONE Hub」で設定をしておけば
PS5との接続時でも設定どおりの操作が可能となります。

 

INZONE Buds とスマートフォン との接続

遅延のところでも書いていたのですが
INZONE Buds は Bluetooth LE Audio (LC3)に対応で
従来の SBC、AAC や 高音質コーデック LDAC などは非対応です。

LE Audio での接続に対応しているのは2023年10月現在で
 Xperia 1 V
 Xperia 1 IV
 Xperia 5 V
 Xperia 5 IV
となっています(最新のソフトウェアにアップデートが必要です)
※2024年4月以降 Galaxy や Google Pixel など対応機器が拡張

上記の対応モデルと接続することで LE Audio による低遅延と
ノイズキャンセリング機能OFF の場合で最大24時間、
ノイズキャンセリング機能ON の場合で最大18時間もの
長時間の使用が可能となっているのが非常に魅力的ですよね。

音質に関してもゲーミング向けに最適化されているとはいえ、
ソニー製品でいえば WF-1000XM5 以外には圧勝できるレベルです。

 

スマートフォン向けアプリ『headphones Connect』がありますが
残念ながら INZONE Buds は非対応となっているので
PCソフトウェア「INZONE Hub」で変更しない限りは
デフォルトの設定での使用となりますね。

  • 左耳側・1タップ:ノイキャン/外音取り込み/OFFの切り替え
  • 左耳側・長押し:マイク ON/OFF
  • 右耳側・1タップ:音量を上げる
  • 右耳側・長押し:音量を下げる

追記:2024年4月3日にアップデートにより
LE Audio 対応機器で『Headphones Connect』に対応となりました。

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逆にいえば PCソフトウェア「INZONE Hub」で設定をしておけば
スマートフォンとの接続時でも設定どおりの操作が可能となります。

PCソフトウェア「INZONE Hub」を使用すればタッチセンサーの
操作内容は他のソニーの完全ワイヤレスイヤホンより使い勝手がいいですが
WF-1000XM5 などと比べるとアダプティックサウンドコントロール、
マルチポイント接続、スピーク・トゥ・チャット、
ヘッドジェスチャー、Auto Play などのアプリ連携が出来ないのが
WF-1000XM5 との機能的な違いになってくるでしょうか。
これらの機能は別に無くても良い場合は、INZONE Buds もオススメです。

 

Bluetooth LE Audio (LC3)に対応していないスマートフォンでも
USBトランシバー(USB Type-C)を接続することで
2.4GHzワイヤレス接続による音声を楽しむことが可能です。

外では人目が気になるかもしれませんが
自室などで楽しむ分には全然有りだと思います。
まぁまぁまぁ こうなると少し高くなっちゃいますが
WF-1000XM5 で良いかと思いますが。

ただ Linkbuds S と比べると音質やノイキャン性能が
段違いで良いので比べてしまうと少し悩ましくなるかと思います。

 

ゲーミングギア INZONE Buds (WF-G700N) のザックリまとめ

INZONE Buds (WF-G700N) を御紹介してきましたが
ゲーミング用の完全ワイヤレスイヤホンとしては
非常に良い出来なのではないかと思います。

最初に試聴をした時に音質とノイキャン性能の高さで驚きましたが
特にパソコンや PS5 で完全ワイヤレスイヤホンを
使いたいという人には、これしかないってくらいオススメでしょうか。
ゲーミングパソコンを購入時にBluetooth機能を外した人も
INZONE Buds なら購入してすぐに使うことも出来ますよね。

少しクセ?があるモデルとなっていますが
『Xperia 1 V / IV』や『Xperia 5 V / IV』をお持ちの場合は、
ぜひ試して頂きたいモデルにもなっています。
※LE Audio 対応機器の拡充により、それ以外の機器でもOK

ということで ソニーのゲーミングギア INZONEシリーズの
完全ワイヤレスイヤホン INZONE Buds (WF-G700N) を宜しくお願い致します。

 


INZONE Buds WF-G700Nワイヤレスゲーミングヘッドセット
INZONE Buds  2023年10月27日発売
ソニーストア販売価格:29,700円(税込)
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長期保証<3年ベーシック>無償
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ソニー製品情報  ソニーストア

ノイズキャンセリング/外音取り込みモード搭載


 

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