ソニーのワイヤレス対応ゲーミングヘッドセット INZONE H5 の特徴

ソニーのゲーミングギア INZONEシリーズのゲーミングヘッドセットに
新商品の INZONE H5 (WH-G500) が発売ということで、
実機でのレビューで特徴や違いを御紹介させて頂きました。

「INZONE H5」はワイヤレス接続と有線接続の
両方に対応となっているのが大きな特徴となります。

 

ワイヤレス対応のゲーミングヘッドセット INZONE H5 が発売

ソニーのゲーミングギア INZONEシリーズにワイヤレス対応の
ゲーミングヘッドセット INZONE H5 (WH-G500) が
2023年10月27日(金)に発売となっています。

INZONE H5 は多くの国際大会で優勝を収め
世界的にも絶大な人気を誇るプロeスポーツチーム
Fnatic」の監修により開発をされた商品となっていて、
ゲーミングシーンに最適な音作りと機能性を実現しています。

 

INZONEシリーズのヘッドバンド型ヘッドセットとして
ワイヤレスモデルの INZONE H7 と有線モデルの INZONE H3 が
1年ちょっと前に発売されていましたが INZONE H5 は、
その中間的な位置づけのモデルとなっていると共に
従来機より進化をしているモデルとなっています。

従来機からの主な進化点としては

  • よりゲームに最適化した音質(Fnatic 監修)
  • より快適な装着性(軽量化など)
  • マイク通話の改善(ノイズ除去技術の搭載)
  • ワイヤレスと3.5mm有線接続の両方に対応

といったところになっています。

 

ソニー公式 ゲーミングギア INZONE H5 商品情報
ソニー公式 ゲーミングギア INZONE H5 商品情報

 

 

ゲーミングヘッドセット INZONE H5 の特徴

INZONE H5 (WH-G500) と接続するのに最も適しているのが
パソコン(Windows 10 64bit以降)になっています。
専用のPCソフトウェア「INZONE Hub」を使用することで
イコライザーや立体音響などの音質設定が可能となっています。

 

自分好みに調整できる10バンドのイコライザー

イコライザーは10バンドで調整することができますよ。
(31.5/63/125/250/500/1k/2k/4k/8k/16k)(-12db~+12db)

イコライザーの設定に関しては各ゲームによって
オススメの設定などを公開している人が居られると思うので、
それを参考にして設定をすることで
ゲームを有利に進めたりすることが出来るかと思います。

ちなみにイコライザーは音楽用の設定も用意されています。
まぁ音楽用も自分好みにカスタムするのが良いかもしれませんね。

音量を平均化するダイナミックレンジコントロールも
『高/低/OFF』の3段階で設定が可能となっています。
爆発音だけが異様に大きいゲームなどで助かるかと思います。

音質設定は名称を付けて保存することが可能なのと
アプリと連携をさせることで、アプリが起動した際に
自動で設定した音質に切り替わるというのが
ゲーミングヘッドセットならではといった特徴ですね。

 

ソニーならではの立体音響技術

FPSのゲーム配信などを見ていると
『何で今の敵がいるの分かったの?』といったシーンでは
結構、音で把握していることも多いかと思います。

そんな中で INZONE H5 はPCソフトウェア「INZONE Hub」で
立体音響の設定を有効にすることで通常2chに圧縮される
ゲームの音声信号を7.1chサウンドに再現することが可能となっています。

これにより音の発生方向をより正確に認識しやすくなるので
FPSなど相手の足音が重要な情報源となるシーンで
相手の位置を把握しやすくなるなど有利になるかと思います。

 

他メーカーのゲーミングヘッドセットでも
同様の機能があったりしますがソニーの「360立体音響技術」で
優れた音の定位感や解像度を実現しているのと、
ソフトとアプリを使用することで立体音響の
個人最適化が可能なのが大きな特徴となっています。

個人最適化はアプリを使用して自分の耳を撮影したり
最初だけ ひと手間必要となりますが最適化することで
一段階上の補正効果が得られますので ぜひ御利用下さいね。

 

立体音響サウンド効果デモ動画【ソニー公式】

 

競技性の高いゲームプレイに適した音質

INZONE H5 (WH-G500) は 40mmドライバーユニットを搭載し
長年培った技術により開発した振動版を採用することで
低域から高域まで、より正確な再現を実現しています。

またハウジング上に設けたダクトで低域再現を最適化することで
爆発音など迫力のある低音サウンドの再生が可能となっています。

 

ゲーミング用ということで通常の音楽用のヘッドホンとは
音作りが異なり音の定位や微細音をゲーム向けに最適化しています。
更に INZONE H5 ではプロeスポーツチーム「Fnatic」の監修によって、
よりゲームに最適化された音質にチューニングを実施することで
従来機より音の発生位置や方向が分かりやすい音質設計になっています。

ゲーミングということでファイティングシーンを想像しがちですが
ロールプレイングゲームの楽曲やセリフ、音ゲーなどでも
良い音で楽しむことが可能となっていますよ。

 

長時間使用できる快適な装着性

いくら良い音で使い勝手が良くても装着性が良く無ければ
長時間の使用には向かないということで、
従来モデルでも定評がありましたがパーツ等を見直すことで
INZONE H5 では更に装着性が向上をしています。

まずは質量は軽い方が良いということで
同じワイヤレスモデルの INZONE H7 の質量 約325gと比べて
INZONE H5 では約65gの軽量化となる約260gを実現しています。

また従来機と同様に厚みのあるヘッドクッションを採用しつつ、
側圧を更に低減することで耳が痛くなりにくくなっています。
実際に従来機と比べてみると体感でわかるくらいの違いがありました。

イヤーパッド部は肌触りが良いナイロン素材を使用し
従来機より透湿性を向上させることで蒸れにくくなっています。
またイヤーパッド部は INZONE H3 では縫い目がありますが
INZONE H7 と同様に縫い目の無いデザインとなっているので
見た目にも装着性においても良いですよね。

 

周囲の雑音を抑える高い通話性能

INZONE H5 (WH-G500) は高品質な両指向性のブームマイクを
口元近くに配置できる設計となっているので
クリアな音声収集が可能となっています。

INZONE H5 では更に従来機では非搭載となっていた、
5億サンプルを超えるAIの機械学習で構成された
AI技術による高精度ボイスピックアップテクノロジーを採用することで、
周囲の雑音を抑えて自分の声だけをクリアに伝えることが可能な
高い通話性能を搭載となっています。

自分の声を相手にクリアに伝えることができるので
ボイスチャットによる連携もスムーズに行えるのではないでしょうか。

 

マイクを上げるとミュートになるフリップアップマイクを
採用となっていて使用しない時には収納が可能となり、
使用したい時だけ口元に配置することが可能となっています。
咄嗟にミュートしたい時にも便利ですよね。

またゲーム音声と通話音声のバランス調整が可能となっているのと
通話時に自分の声がこもって違和感を感じるといった場合は
サイドトーンを利用して頂くことも可能です。
(自分の声を音声と一緒に再生し普段の発生時の感覚に近くなります)

 

低遅延のワイヤレス接続と3.5mm有線接続の両方に対応

従来機の INZONE H3 は有線接続のみとなっていて
INZONE H7 はワイヤレス接続のみとなっていたのですが
INZONE H5 はワイヤレス接続と3.5mm有線接続の両方に対応しています。

INZONE H3 INZONE H5 INZONE H7
USB有線接続  
3.5mm有線接続  
  2.4Ghzワイヤレス接続
  Bluetooth

 

若干モヤモヤとする対応になっているかもしれませんが

  • INZONE H3:有線接続向け・低価格
  • INZONE H5:パソコン・PlayStation 5 向け
  • INZONE H7:スマートフォン・パソコン・PlayStation 5 向け

といった対応状況になっているかと思います。

 

INZONE H5 は USBトランシーバーを使用した
低遅延 2.4GHzワイヤレス接続に対応
となっていて、
パソコンや PlayStation 5 のUSB端子(タイプA)に
接続するだけで手軽にワイヤレス接続を利用して頂けます。

また付属のヘッドホンケーブルを利用して
3.5mm有線接続も可能となっていますので
バッテリーを気にせずに使用して頂くことも可能です。
といっても付属のUSBケーブル(約1.5m)を使えば
充電しながらの使用も可能なので3.5mmを使う必要がある場合だけですね。

尚、3.5mm有線接続時は PCソフトウェア「INZONE Hub」は
使用することが出来ませんので御注意下さい。

 

余談ですが INZONE H3 は付属の USBオーディオボックスで
3.5mm有線経由でのUSB有線接続が可能となっていて、
その場合はPCソフトウェア「INZONE Hub」の使用も可能です。

ということで INZONE H5 を USBオーディオボックスで
接続してみたのですが「INZONE Hub」では
INZONE H3 と認識されたものの各種設定や操作は反映されたのですが、
ノイズがプチプチ入りまくるので普通には使え無さそうでした。
これが出来れば、もう少し利便性が良くなったのですが残念です。

 

長時間のバッテリー持続時間と便利な急速充電

INZONE H5 (WH-G500) のバッテリー持続時間は
最大28時間となっているので、たっぷり使って頂けます。
ちなみにフル充電にかかる時間は約3.5時間となっていますよ。

また10分の充電で3時間の使用することが可能となる
急速充電にも対応となっているので便利ですよね。

 

INZONE H5 と PlayStation 5 との接続

USBトランシーバーを PlayStation 5 に接続することで
PS5 でも INZONE H5 を使用することが可能です。
USBトランシーバーに搭載されている切り替えスイッチを
PS5側にすることで INZONE H5 のステータス(バッテリー残量)や
音量操作時に画面上で操作バー等が表示可能となります。

また立体音響表現を追求した音作りによって
「Tempest 3D AudioTech」によるゲームサウンドも楽しめるので
PS5 と接続するのに最適なヘッドセットとなっていますよ。

また INZONE H5 のカラバリのホワイトモデルは
PS5 と親和性の高いカラーリングにもなっています。
(もちろんブラックを選ぶのも有りですね)

 

INZONE H5 (WH-G500) のザックリまとめ

INZONE H5 (WH-G500) を御紹介してきましたが
使い勝手や装着性などは納得の出来ですが
従来機と比べて価格帯が高くなっているのが残念ポイントです。

 INZONE H3:約9千円前後
 INZONE H5:約2万2千円前後
 INZONE H7:約1万6千円前後

となっているので 3.5mm有線接続が必要でなければ
INZONE H7 で良いのではとなっちゃうかと思います。
(価格帯は INZONE H5 の発売日時点です)

個人的には有線好きなのですが
INZONE H5 は遅延やバッテリーを気にしなくても十分使えるので
3.5mm有線接続が絶対に必要という訳でなければ
今一つ魅力が足りないといった感じでしょうか。
せめて USBオーディオボックス対応となっていたり
価格帯が INZONE H7 付近なら全然オススメなのですが。

まぁまぁまぁ INZONE H7 も発売時の販売価格は
約2万5千円前後だったので それを考慮すれば
INZONE H5 が特別高い訳では無く、
INZONE H7 がお得になっているという話ですね。

ということで ワイヤレス対応のゲーミングヘッドセット
INZONE H5 (WH-G500) を宜しくお願い致します。

INZONE H9 / H7 / H3 につきましては以前の記事や
商品情報ページを御参照下さい。

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