ソニーの Full HD/240Hz 対応のゲーミングモニター INZONE M3 の実機レビュー
ソニーのゲーミングギアのブランド INZONEシリーズの
ゲーミングモニター「INZONE M3」の特徴などを、
実機レビューで御紹介させて頂きました。
約5ヵ月前に「INZONE M9」が発売となっていましたが、
「INZONE M9」と「INZONE M3」の違いも御紹介しています。
目次
ソニーのゲーミングモニター INZONE M3
2022年の年内に発売予定として発表されていた、
ソニーのゲーミングモニター INZONE M3 (SDM-F27M30)の
発売日が2022年12月1日(木)に決定となりました。
INZONE M3 はゲーミングモニターということで
画面サイズは人気の高い 27インチを採用となっていて、
Full HD解像度のリフレッシュレート 240Hz 対応という点と
ゲームアシスト機能が大きな特徴になるかと思います。
接続端子もオーディオ端子(3.5mm)、USB-Type-A ×3、
USB Type-B(Upstream)、USB Type-C(DP Alt Mode)、
Displayport(1.4)、HDMI(2.1) ×2 となっていて
豊富な端子で複数の機器を同時に接続可能となっています。
オートKVMスイッチに対応となっているので
例えばゲーム用PCと仕事用PCの2台を接続時に
1組のキーボードやマウス、ヘッドセットを用意しておけば
接続し直す必要無く どちらも操作することが可能となります。
後は結構よく聞く話だと思いますが
高リフレッシュレートのモニターを使用しているのに
パソコン側のディスプレイの設定等を行っていないせい で
60Hz で使い続けていたといった事例がチラホラありますよね。
なので 120Hz以上の対応モニターを使っている人や
これから購入する人は、設定をお忘れなく。
INZONE M3 のスペック表
画面サイズ |
27インチ |
パネルタイプ |
IPS液晶、ノングレア |
解像度 |
1920×1080 |
リフレッシュレート |
|
バックライト |
エッジ型LED |
VESA DisplayHDR |
DisplayHDR400 |
ピーク輝度(標準値) |
400 cd/m2 |
ダイナミックコントラスト比(標準値) |
1,000:1 |
表示色域 |
99%(sRGB カバー率) |
最大表示色 |
10.7億色 |
視野角(水平/垂直) |
178° |
内蔵スピーカー |
2W+2W |
入出力端子 |
|
消費電力(標準値) |
103W |
外形寸法 |
|
質量 |
|
Full HD / 240Hz対応でスムーズに表示
「Displayport」と「HDMI」での接続時はどちらでも
Full HD解像度(1920×1080)での
リフレッシュレート 240Hzに対応ということで、
1秒間に240フレームを表示することが可能となっています。
一般的なモニターは 60Hz対応のものが多いのですが
INZONE M3 は1秒間あたり4倍のフレームを表示できるので
映像をスムーズに表示し残像感も低減します。
更に INZONE M3 は応答速度「1ms GTG」に対応で
可変リフレッシュレートに関しても VRR(HDMI2.1)と
「NVIDIA G-SYNC Compatible」に対応となっているので
残像感やチラつき、カクツキを低減します。
FPSでは映像がスムーズに表示されることで、
しっかりとエイムを追うことができるようになるので
本気で取り組みたい場合はリフレッシュレートにも
関心を持ちたいところだと思います。
あとスムーズに表示されるので画面酔いの防止にも
効果があるかと思いますよ。
実際に 60Hz と 240Hz で画面をブンブン振っていると
60Hz の方が目が回ってくる感じがしました。
なので目の疲れ具合にも関係しているかもしれませんね。
nvidia(GeForce)の公式でフレーム レートと
「K/D」の関係を数値化して紹介されていますので
興味のある人はチェックしてみて下さいね。
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YouTube では特に表示が無い場合は 30fpsまでで、
たまに 60fpsの動画を見るとヌルヌル動いているな
とか思うのですが 更にその倍のヌルヌルさってことですね。
YouTube は最高 60fps までなので 240fps は
実際に体験できませんが、60fps と 240fps の違いを
解説している動画なんかを見ると分かりやすいかと思います。
もちろん画質も奇麗
INZONE M3 は最大輝度400nitを表現可能で、
HDR映像品質のグレードを示す「DisplayHDR400」を取得予定です。
また sRGBカバー率99%の高色域表示に対応し
10.7億色表示にも対応となっています。
一般的なモニターと横に並べて比べてみましたが
確かに色鮮やかさやコントラストが良いのが分かるレベルです。
そこまで劇的な差がある訳では無いと思いますが
ゲーム中は小さな認識の違いで対応の早さが変わるので
良いに越したことはありませんよね。
ちなみに上位の INZONE M9 の方は段違いと言えるレベルで
色鮮やかさやコントラストが良くなっていますよ。
PCソフトウェア「INZONE Hub」を使うか、
モニターの「OSDメニュー」で簡単に お好みの画質に
調整することも可能となっていますよ。
調整できる内容は
- 明るさ
- コントラスト
- シャープネス
- 色合い
- 彩度
- ガンマ
- アスペクト比
- ダイナミックコントラスト
- 色温度
となっていて 0%~100%の調整が出来る項目も多いですね。
PCソフトウェア「INZONE Hub」では
アプリケーション毎に画質モードを登録することが可能で、
アプリケーションを起動すると自動的に登録した
画質モードに変更をしてくれる機能もあります。
INZONE M3 のゲーミングアシスト機能
INZONE M3 はゲーミングアシスト機能を搭載し、
ゲームを快適にプレイして頂くことが可能です。
設定できる項目としては6つが用意されています。
設定するには PCソフトウェア「INZONE Hub」を使うか
モニターの「OSDメニュー」でも可能となっているので
PlayStation 5 でも利用して頂くことが可能となっています。
フレームレートカウンター
画面の左上にモニターのフレームレート(240Hzなど)を
リアルタイムで表示することが可能です。
モニター上の表示なので PCでのキャプチャーには
表示されないものですね。
ADAPTIVE-SYNC/VRP
入力信号に合わせて画面のリフレッシュレートが変化する
VRR(HDMI2.1)と NVIDIA G-SYNC Compatible の
「ON/OFF」が選べます(チラつき・カクツキを抑制する機能)
挙動がおかしいようなら「OFF」にするくらいで普段は「ON」ですね。
応答速度
画面の応答速度を『標準・高速・超高速』の三段階で選択が可能です。
応答速度が速いほど、映像表示のタイムラグが小さくなります。
ブラックイコライザー
暗い画面の視認性を良くする機能となっていて
「0~3」の4段階での調整が可能となっています。
PCや各アプリの設定でガンマ値などを調整しなくても
ディスプレイ側で手軽に設定することが可能です。
クロスヘア
モニターの画面の中央部に緑色と赤色の各4種類の
クロスヘア(照準マーク)を表示させることが可能です。
モニター上の表示なのでPCでのキャプチャーには表示されません。
クロスヘアを使うことで狙いを定めるのに有利になりますが
マルチプレイでは不公平を生み出すものとなるため、
ゲームタイトルによっては使用を禁止している場合もあります。
(公言しない限り分からないのでグレーゾーンですね)
タイマー
10分 / 20分 / 30分 / 40分 / 50分 / 60分 から選べて
設定をすると画面右上にタイマーのカウントが表示されます。
5分毎やカスタムできるともう少し使い勝手が良さそうですよね。
PlayStation 5との連携機能
INZONE M3 は PlayStation 5 との連携機能も搭載で
オートHDRトーンマッピングに対応となっているので
PlayStation 5 本体のHDR調整を自動で最適化してくれます。
またコンテンツ連動画質モードにも対応となっているので
ゲームプレイ時は「ゲーム1モード」に自動で切り替えて、
映画を観る時は「シネマモード」に自動で切り替えてくれます。
(INZONEの「オート画質モード」をオンにする必要があります)
INZONE M3 のデザインや使用感
三脚式スタンドを採用となっていて
画面が前寄りになる設計となっています。
一般的なモニターは画面より前にスタンドの足が
意外とハミ出してくるので、それを考えると
最前面のでっぱり部分も少なく左右は空いているので
(画面の高さを下げると画面前へのでっぱりも無くなります)
キーボードやマウスのレイアウトの自由度が高いですね。
キーボードの配置は自分は正面派ですがゲーマーは
斜め配置も多いようなので使い勝手は良さそうでしょうか。
また「0度~20度」のチルト機能はもちろんのこと、
モニター部分の高さを「46mm~116mm」の間で
自由に変更できるのも非常に便利だと思います。
高さを変更すると画面が前後するのが
マイナスポイントかもしれませんが、
一度高さを決めたら特に変更することは無いので
それほど問題は無いものと思います。
キーボードの置き場所の確保や
高さを変更したいためにモニターアームを
使用するケースがあるかと思いますが、
別途モニターアームを用意することなく
キーボード配置の自由度が高く画面の高さも変えられるのは
ゲーミングモニターとしては良いデザインでしょうか。
壁際の設置時は上部が当たるのがネックとなりますが、
そこまで壁際に設置するケースは少なそうなので
奥行20cm前後のスタンドを採用しているモニターと
奥行自体は差が無いうえで接地面が少なく
画面前面のスペースが広いのは優位点だと思います。
スタンドは前方斜め方向の安定性が少し悪いのですが
結構な力で押さない限り倒れることはないので
普通に使っていて倒れるということは無いものと思われます。
実際に INZONEのモニターとは逆形式の三脚スタンドの
モニターも多くの種類が発売されていますしね。
尚、VESAマウント(幅100×高さ100mm)にも対応となっています。
INZONE M3 と INZONE M9 との違い
INZONE M3 と INZONE M9 の主な違いだけを
ピックアップすると、こんな感じになっていて
デザインや機能については同等となっていますよ。
(バックライトの設定部分に違いがあります)
モデル | INZONE M9 | INZONE M3 |
解像度 | 4K (3840×2160) |
Full HD (1920×1080) |
リフレッシュ レート |
24Hz – 144Hz | 24Hz – 240Hz |
バックライト 技術 |
直下型LED 部分駆動 |
エッジ型LED |
色域表示 | DCI-P3 カバー率95%以上 |
sRGB カバー率99% |
ピーク輝度 (標準値) |
600 cd/m2 | 400 cd/m2 |
ダイナミック コントラスト比 |
80,000:1 | 1,000:1 |
その他 | ライティング機能 | ACアダプターの 小型化 DisplayPort ケーブル付属 |
販売価格帯 | 約14万円 | 約8万円 |
※販売価格帯は INZONE M3 発売日時点です。
INZONE M3 は主にパソコンで FPS系のゲームをメインで
プレイされる人にオススメになるかと思います。
でもって PS5用のゲーミングモニターが欲しい場合や
(PlayStation 5 は 120fps が上限なので)
パソコンでも FPS以外のゲームをメインにされる場合は
解像度やコントラストの違いで
INZONE M9 の方がオススメになるかと思います。
ゲーミングモニター INZONE M3 のザックリまとめ
Full HD / 240Hz対応の INZONE M3 が発売ということで
発表当時はもう少し価格帯が高くなりそうな気がしていましたが
思っていたよりは安かったかなといった感じです。
ただ、他メーカーの物と比べると結構高いのですが・・・
スピーカーが内蔵となっていますが「2W+2W」ということで、
一応搭載してますよって程度となっています。
この辺りはゲーミング用ということでゲームプレイ時は
基本的にヘッドセットを使用することを想定しているため、
確認用程度に搭載してるといったところでしょうか。
なので INZONE のゲーミンヘッドセットも御検討下さいみたいなー
ということです ソニーのゲーミングモニター
INZONE M3 (SDM-F27M30)を宜しくお願い致します。
ゲーミングモニター (Full HD 240Hz)
INZONE M3 2022年12月1日発売
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