ソニーの 4K/144Hz 対応のゲーミングモニター INZONE M9 の実機レビュー
ソニーのゲーミングギアのブランド INZONEシリーズの
ゲーミングモニター「INZONE M9」の特徴などを、
実機レビューで御紹介させて頂きました。
ソニーは2006年までパソコン用のモニターを発売していましたが、
そこから考えるとゲーミング用となっていますが
約16年ぶりのモニターの発売となるでしょうか。
目次
ソニーのゲーミングモニター INZONE M9
ソニーのゲーミングモニター INZONE M9 (SDM-U27M90)が
2022年7月8日(金)に発売となっています。
INZONE M9 はゲーミングモニターということで
画面サイズは人気の高い 27インチを採用となっていて
4K解像度のリフレッシュレート 144Hz 対応という点と
ゲームアシスト機能が大きな特徴になるかと思います。
接続端子もオーディオ端子(3.5mm)、USB-Type-A ×3、
USB Type-B(Upstream)、USB Type-C(DP Alt Mode)、
Displayport(1.4)、HDMI(2.1) ×2 となっていて
豊富な端子で複数の機器を同時に接続可能となっています。
オートKVMスイッチに対応となっているので
例えばゲーム用PCと仕事用PCの2台を接続時に
1組のキーボードやマウス、ヘッドセットを用意しておけば
接続し直す必要無く どちらも操作することが可能となります。
後は結構よく聞く話だと思いますが
高リフレッシュレートのモニターを使用しているのに
パソコン側のディスプレイの設定等を行っていないせい で
60Hz で使い続けていたといった事例がチラホラありますよね。
なので 120Hz以上の対応モニターを使っている人や
これから購入する人は、設定をお忘れなく。
INZONE M9 のスペック表
画面サイズ |
27インチ |
パネルタイプ |
IPS液晶、ノングレア |
解像度 |
3840×2160 |
リフレッシュレート |
|
バックライト |
直下型LED部分駆動 |
VESA DisplayHDR |
DisplayHDR600 |
ピーク輝度(標準値) |
600 cd/m2 |
ダイナミックコントラスト比(標準値) |
80,000:1 |
表示色域 |
95%以上(DCI-P3カバー率) |
最大表示色 |
10.7億色 |
視野角(水平/垂直) |
178° |
内蔵スピーカー |
2W+2W |
入出力端子 |
|
消費電力(標準値) |
139W |
外形寸法 |
|
質量 |
|
4K/144Hz対応 でスムーズに表示
Displayportでの接続時は4K解像度(3840×2160)での
リフレッシュレート144Hzに対応ということで
1秒間に144フレームを表示することが可能となっていて、
HDMI接続時では 4K/120Hz に対応となっているので
PlayStation 5 の対応コンテンツも楽しむことが可能です。
一般的なモニターは 60Hz対応のものが多いので
1秒間あたり約2倍のフレームを表示できるので
映像をスムーズに表示し残像感も低減します。
更に INZONE M9 は応答速度「1ms GTG」に対応で
可変リフレッシュレートに関しても VRR(HDMI2.1)と
「NVIDIA G-SYNC Compatible」に対応となっているので
残像感やチラつき、カクツキを低減します。
FPSでは映像がスムーズに表示されることで、
しっかりとエイムを追うことができるようになるので
本気で取り組みたい場合はリフレッシュレートにも
関心を持ちたいところだと思います。
あとスムーズに表示されるので画面酔いの防止にも
効果があるかと思いますよ。
実際に 60Hz と 120Hz で画面をブンブン振っていると
60Hz の方が目が回ってくる感じがしました。
なので目の疲れ具合にも関係しているかもしれませんね。
nvidia(GeForce)の公式でフレーム レートと
「K/D」の関係を数値化して紹介されていますので
興味のある人はチェックしてみて下さいね。
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YouTube では特に表示が無い場合は 30fpsまでで、
たまに 60fpsの動画を見るとヌルヌル動いているな
とか思うのですが 更にその倍のヌルヌルさってことですね。
YouTube は最高 60fps までなので 144/120fps は
実際に体験できませんが、60fps と 144/120fps の違いを
解説している動画なんかを見ると分かりやすいかと思います。
もちろん画質も奇麗
INZONE M9 は「直下型LED部分駆動」を搭載ということで
一般的なLEDバックパネルと違い明るい部分と暗い部分の
メリハリのある高いコントラストを実現しています。
これらにより HDR映像品質のグレードを示す
「DisplayHDR600」を取得となっています。
また DCI-P3のカバー率95%以上の高色域表示に対応し
10.7億色表示にも対応となっていますよ。
実際に一般的なモニターと並べて比べましたが、
色合いやコントラストが全然違うので
写真などを見てみても立体感が段違いでした。
PCソフトウェア「INZONE Hub」を使うか、
モニターの「OSDメニュー」で簡単に お好みの画質に
調整することも可能となっていますよ。
調整できる内容は
- 明るさ
- コントラスト
- シャープネス
- 色合い
- 彩度
- ガンマ
- アスペクト比
- ローカルディミング
- 色温度
となっています。
ローカルディミングはLED部分駆動の制御で
コントラストを向上させるみたいな感じでしょうか。
PCソフトウェア「INZONE Hub」では
アプリケーション毎に画質モードを登録することが可能で、
アプリケーションを起動すると自動的に登録した
画質モードに変更をしてくれる機能もあります。
INZONE M9 のゲーミングアシスト機能
INZONE M9 はゲーミングアシスト機能を搭載し、
ゲームを快適にプレイして頂くことが可能です。
設定できる項目としては6つが用意されています。
設定するには PCソフトウェア「INZONE Hub」を使うか
モニターの「OSDメニュー」でも可能となっているので
PlayStation 5 でも利用して頂くことが可能となっています。
フレームレートカウンター
画面の左上にモニターのフレームレート(144Hzなど)を
リアルタイムで表示することが可能です。
モニター上の表示なので PCでのキャプチャーには
表示されないものですね。
ADAPTIVE-SYNC/VRP
入力信号に合わせて画面のリフレッシュレートが変化する
VRR(HDMI2.1)と NVIDIA G-SYNC Compatible の
「ON/OFF」が選べます(チラつき・カクツキを抑制する機能)
挙動がおかしいようなら「OFF」にするくらいで普段は「ON」ですね。
応答速度
画面の応答速度を『標準・高速・超高速』の三段階で選択が可能です。
応答速度が速いほど、映像表示のタイムラグが小さくなります。
ブラックイコライザー
暗い画面の視認性を良くする機能となっていて
「0~3」の4段階での調整が可能となっています。
PCや各アプリの設定でガンマ値などを調整しなくても
ディスプレイ側で手軽に設定することが可能です。
クロスヘア
モニターの画面の中央部に緑色と赤色の各4種類の
クロスヘア(照準マーク)を表示させることが可能です。
モニター上の表示なのでPCでのキャプチャーには表示されません。
クロスヘアを使うことで狙いを定めるのに有利になりますが
マルチプレイでは不公平を生み出すものとなるため、
ゲームタイトルによっては使用を禁止している場合もあります。
(公言しない限り分からないのでグレーゾーンですね)
タイマー
10分 / 20分 / 30分 / 40分 / 50分 / 60分 から選べて
設定をすると画面右上にタイマーのカウントが表示されます。
5分毎やカスタムできるともう少し使い勝手が良さそうですよね。
PlayStation 5との連携機能
INZONE M9 は PlayStation 5 との連携機能も搭載で
オートHDRトーンマッピングに対応となっているので
PlayStation 5 本体のHDR調整を自動で最適化してくれます。
またコンテンツ連動画質モードにも対応となっているので
ゲームプレイ時は「ゲーム1モード」に自動で切り替えて、
映画を観る時は「シネマモード」に自動で切り替えてくれます。
(INZONEの「オート画質モード」をオンにする必要があります)
INZONE M9 のデザインや使用感
三脚式スタンドを採用となっていて
画面が前寄りになる設計となっています。
一般的なモニターは画面より前にスタンドの足が
意外とハミ出してくるので、それを考えると
最前面のでっぱり部分も少なく左右は空いているので
キーボードやマウスのレイアウトの自由度が高いですね。
キーボードの配置は自分は正面派ですがゲーマーは
斜め配置も多いようなので使い勝手は良さそうでしょうか。
また「0度~20度」のチルト機能はもちろんのこと、
モニター部分の高さを「46mm~116mm」の間で
自由に変更できるのも非常に便利だと思います。
高さを変更すると画面が前後するのが
マイナスポイントかもしれませんが、
一度高さを決めたら特に変更することは無いので
それほど問題は無いものと思います。
別途モニターアームを用意することなく
キーボード配置の自由度が高く画面の高さも変えられるのは
ゲーミングモニターとしては良いデザインでしょうか。
スタンドは前方斜め方向の安定性が少し悪いのですが、
結構な力で押さない限り倒れることはないので
普通に使っていて倒れるということは無いものと思われます。
尚、VESAマウント(幅100×高さ100mm)にも対応となっています。
スピーカーが内蔵となっていますが「2W+2W」ということで、
一応搭載してますよって程度となっています。
この辺りはゲーミング用ということでゲームプレイ時は
基本的にヘッドセットを使用することを想定しているため、
確認用程度に搭載してるといったところでしょうか。
でもってゲーミングなんちゃらは様々な色の
ライティング機能がついているのがお約束事みたいですが、
ソニーもそれに乗っかってライティング機能を搭載しています。
モニター背面にLEDを搭載していて13色のライティングを
選ぶことが可能となっています(もちろん OFFも可能)
ここで残念なのはライティングは選んだ1色のみなのですよね。
ゲーミングなんちゃららしく全13色で明滅して欲しかったところです。
ゲーミングモニター INZONE M9 のザックリまとめ
デザイン的にもソニーっぽさ(PS5っぽさ)があるので
ゲーミング用だなという感じがしますね。
ゲーミングモニターとしては特に真新しい機能はありませんが、
必要な機能は一通り対応しているといった感じでしょうか。
まぁまぁまぁ ゲーミングモニターが欲しい人で
ソニーブランド好きの人にオススメになるかと思います。
4K/144Hz対応ということでパソコンの方も
それを活かせるスペックが必要とはなりますが、
そこは切り離して視聴用の4K、プレイ用の120Hz(Full HD)
といった使い方でも良いかなといった感じでしょうか。
もちろんスペックに問題がなければ 4K/144Hz にしたいところです。
同じシリーズとして INZONE M3 (SDM-F27M30)が
2022年の年内に発売予定となっています。
INZONE M3 は Full HD解像度(1920×1080)のモニターで
240Hzの高リフレッシュレートに対応となっていますよ。
バックライトは INZONE M9 とは違い
エッジ型LEDを採用しているので最大輝度は「400nit」で
「DisplayHDR400」を取得予定となっています。
sRGBカバー率99%の高色域表示に対応となっていて、
その他デザインや機能、接続端子などについては
INZONE M9 と同等といったモデルになっています。
後は INZONE M9 と同じく2022年7月8日(金)に発売した
ソニーのゲーミングヘッドセット 3機種も
オススメとなっていますので ぜひセットで御検討下さい。
ということです ソニーのゲーミングモニター
INZONE M9 (SDM-U27M90)を宜しくお願い致します。
関連記事
ゲーミングモニター (4K 144Hz)
INZONE M9 2022年7月8日発売
ソニーストア販売価格:66,000円(税込)
10%OFFクーポン適応時:59,400円(税込)
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4K解像度と144Hzのリフレッシュレート
ゲーミングモニター (Full HD 240Hz)
INZONE M3
ソニーストア販売価格:85,800円(税込)
10%OFFクーポン適応時:77,220円(税込)
お手持ちのクーポンやお支払い方法で更にお得
リフレッシュレート 240HzのFull HD
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