ソニーの4K液晶テレビ BRAVIA X90Lシリーズの特徴と他モデルとの違い
BRAVIA X90Lシリーズは認知特性プロセッサー「XR」搭載し、
直下型LED部分駆動による高いコントラストや音響を強化した
4K液晶テレビのプレミアムモデルとなっています。
今回はそんな『X90Lシリーズ』の特徴や他シリーズとの違いを御紹介しています。
目次
4K液晶テレビ BRAVIA X90Lシリーズ
ソニーの4K液晶テレビのプレミアムモデル
『X90Lシリーズ』が2023年5月20日(土)以降に順次発売となっていて
画面サイズは以下の3種類が用意されています。
XRJ-85X90L(85v型)
発売日:2023年5月27日(土)
XRJ-75X90L(75v型)
発売日:2023年5月20日(土)
XRJ-65X90L(65v型)
発売日:2023年5月20日(土)
XRJ-55X90L(55v型)
発売日:2023年11月25日(土)
55v型と50v型については新商品は発売されず
(55v型は2023年11月に追加となりました)
『X90Kシリーズ』(2022年モデル)が継続販売となります。
『X90Lシリーズ』は 『X90Kシリーズ』(2022年モデル)の
後継モデルとなっていて「直下型LED部分駆動」を搭載することで
「XR コントラスト ブースター 10」となっており
明るさやコントラストが良いモデルとなっています。
「XR コントラスト ブースター」の数値は
LED部分駆動が搭載されていないテレビの数値を『1』として
体感できる輝度やコントラスト(明暗)を数値化したもの
といった感じの内容となっていますよ。
また音響に関しても従来のテレビスピーカーと異なり
「アコースティック マルチ オーディオ」という音響技術により
音の定位感が大幅に向上しているなど
高画質&高音質なプレミアムモデルとなっています。
BRAVIA 2023年モデルの全シリーズの特徴と違いや、
他の液晶テレビについては こちらを御参照下さい。
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2022年モデルの X90Kシリーズとの違い
まず気になるのは 2022年モデルの『X90Kシリーズ』との
違いになるかと思いますのでピックアップすると
ピーク輝度が最大30%向上
明るさが大きく向上
※XRJ-50X90K との比較なので実質変更無し
LEDバックライトの分割数が最大60%向上
コントラストが大きく向上
※XRJ-50X90K との比較なので実質変更無し
XR クリアイメージを搭載
低解像度の映像などを高画質化する機能
ゲームメニューを搭載
ゲームプレイに便利な設定が可能
※X90Kシリーズもアップデートで対応となりました。
- VRR:
VRR(可変リフレッシュレート)の「ON/OFF」 - 残像低減:
残像感を低減します(VRRとの併用不可) - ブラックイコライザー:
4段階で暗いシーンを明るく表示 - クロスヘア表示:
画面中央に照準マークを表示可能 - 画面サイズ調整:
映像を表示する大きさを調整可能
以上が2022年モデルの『X90Kシリーズ』との主な違いで、
その他のスペックや機能は基本的には同等となっています。
ピーク輝度やLEDバックライトの分割数が向上していますが
「XR コントラスト ブースター」が2022年モデルと同じ『10』なので
50v型の XRJ-50X90K と比較しての数値となっています。
(XRJ-50X90K だけ XR コントラスト ブースター『5』)
分かりにくい言い回しになっていますが要するに、
55v型以上同士で比べた場合の輝度と分割数は昨年のモデルと同等です。
BRAVIA X90Lシリーズの画質について
BRAVIA X90Lシリーズは「直下型LED部分駆動」を搭載しており
一般的なLEDバックライト(エッジ型)とは違い
映像全体を小さなブロックに分けてコントロールすることで
明暗のきめ細やかな描写を実現しています。
LED部分駆動が搭載されていないテレビで体感できる
輝度やコントラスト(明暗)の数値を『1』とした
「XR コントラスト ブースター」という数値が『10』ということで
大きな違いがあるのが分かるかと思います。
テレビの画質は回路による処理も重要となっていて、
ソニーはこの部分が非常に優れているので高画質になっているという訳ですね。
(最近は複数のメーカーでパネルが一緒だったりすることもあり、
回路の違いによって画質に大きな差がでます)
音で例えればスピーカーが良くてもアンプ(音楽プレーヤー)が
良くないと良い音で聴けないみたいなものですね。
画質エンジンについては2022年モデルから引き続き
認知特性プロセッサー「XR」を搭載となっています。
認知特性プロセッサー「XR」はザックリと説明すると映像(音声も)の
信号を処理して画質を良くしてくれる機能を搭載しています。
ドラマなどで防犯カメラの映像を鮮明にするような
シーンがあるかと思いますが、ああいった処理を
リアルタイムで行ってくれるイメージでしょうか。
認知特性プロセッサー「XR」では鮮明にするだけではなく
コントラストや色合い・階調表現も調整したり、
映像のブレや残像感なども低減してくれます。
- 高画質化機能
- XR スーパーレゾリューション:
被写体に応じて最適な超解像処理を行う - XR 4Kアップコンバート:
あらゆる映像を高精細な4K画質にアップ - XR HDRリマスター:
HDR相当の高コントラストに調整する - XR スムージング:
14bit相当の滑らかな階調表現にする - XR クリアイメージ:
低解像映像のノイズやブレを抑制する - XR モーションクラリティ:
動きの速い映像の残像感を低減する - XR トリルミナスプロ:
色再現領域を拡大し自然で色鮮やかにする
画質の違いとしては色合いやシャープ差に目が行きがちですが、
映像の暗い部分が黒くつぶれる『黒つぶれ』や
明るい部分が白くなってしまう『白とび』に違いがあったりします。
また、淡い模様が塗りつぶされずにしっかりと表示されているか、
動きのある映像がカクつかずに表示されているかなどを比べてもらうと、
ソニーのテレビの良さが分かりやすいかと思いますよ。
元の映像の画質が奇麗なものに関しては
他社製品も奇麗に表示できると思いますが、
ソニーはアップスケーリング技術が高いようで
古い映像や画質の悪い映像も奇麗に表示できるのも
大きな特徴となっているでしょうか。
BRAVIA X90Lシリーズの音響について
『X90Lシリーズ』は「アコースティック マルチ オーディオ」
(フルレンジ×2(10W+10W)、トゥイーター×2(5W+5W))
という音響技術を搭載となっています。
従来の液晶テレビでは下部にスピーカーを搭載していたりして
(従来のテレビスピーカー:フルレンジ×2(10W+10W))
音声が画面の下の方から聞こえてくる感じがするのですが、
『X90Lシリーズ』は本体上部付近の左右に
「サウンドポジショニングトゥイーター」を搭載することで
音の定位感を画面の中央付近に寄せているので
画面と音声の位置がズレる違和感が低減されています。
「ドルビーアトモス」対応なのでテレビ本体のスピーカーで
3次元のリアルな立体音響を楽しむことが可能となっています。
ドルビーアトモスに対応していないコンテンツでも
認知特性プロセッサー「XR」の機能として
あらゆる音源を3次元の立体音響にすることも可能となっています。
ソニー製の対応のホームシアターシステムと接続して
センタースピーカーとして使用できるようになる
「アコースティック センター シンク」機能を搭載していて
(専用のS-センタースピーカー入力端子を搭載)
センタースピーカーとしてテレビからも音が出るため
定位感が向上し、より臨場感のある体験が可能になります。
BRAVIA X90Lシリーズの機能について
『X90Lシリーズ』は Google TV機能を搭載しているのも
大きな特徴となっていて様々なアプリを楽しむことが出来ます。
特にスマートフォンで見ていた動画配信サイトなどを
手軽に大画面&高画質で見ることが出来るのが良いですよね。
リモコンに「U-NEXT」「Netflix」「Hulu」「Prime Video」
「ABEMA」「Disney+」「YouTube」「My BRAVIA」ボタンが
搭載されているのでワンプシュでアプリを起動することも可能です。
リモコンのボタンにはありませんが「TVer」や「Apple TV」等も
もちろん視聴することが可能となっていますよ。
その他 HDMI2.1に規定される機能として
4K/120fps、VRR、ALLM に対応していて
PlayStation 5との連携機能も搭載となっているので
『PS5』を楽しみたい人にも非常にオススメとなっています。
新たに搭載されたゲームメニューも便利に使って頂けますよね。
あとは外付け HDDへの2番組同時録画に対応していたり
「Works with Google アシスタント」や「Amazon Alexa」
「Chromecast built-in」や「Apple AirPlay 2」に
対応しているなど便利に使って頂くことも可能です。
それと「SONY PICTURES CORE」というアプリが用意されていて
「ソニー・ピクチャーズ」の最新映画から過去の名作まで
視聴することが可能となっています。
本体を購入後に最大4K HDRの高画質で2年間見放題で
見放題対象外の最新映画など10作品が見られるチケットが貰えます。
これは結構お得な特典になっているかと思いますよ。
安く見積もっても3万円位の価値はありそうな?
BRAVIA X90Lシリーズは外付けカメラの
「BRAVIA CAM(別売)」に対応となっています。
「BRAVIA CAM」を接続することでリモコンを触らなくても
チャンネル操作・再生操作・音量などを
ジェスチャーをするだけで操作することが出来たりします。
他にも自動で画面の明るさや音場を補正したり
子供がテレビを近すぎる位置で視聴しないように警告したり
『Google Duo』によるビデオチャットが可能になったりします。
BRAVIA X90Lシリーズはブラビアみまもり機能として
LINEと連携をすることも可能となっています。
テレビの使用状況をLINEで確認したり(安否確認変わりにも)
LINE上で入力したメッセージをテレビに直接
送ったりすることも可能となっています。
最上位モデル X95Lシリーズとの違い
『X90Lシリーズ』の上位モデルの『X95Lシリーズ』は
新しいデバイスである「Mini LEDバックライト」を
搭載しているのが大きな違いとなっています。
Mini LEDバックライトは従来のLEDバックライトと比べて
約1/100の大きさになり局所的に明るくすることが出来るので
従来より明るい部分と暗い部分の境界がしっかりと表示できます。
また Mini LED を細かく制御するバックライト駆動技術
「XR バックライト マスタードライブ」や
映像の暗い部分の電流を明るい部分に集中させることで
明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くすることができる
「XR コントラスト ブースター」を搭載することで
鮮烈な輝きと引き締まった深い黒の両立を実現しています。
例えば夜空に浮かぶ月の映像なんかが分かりやすいと思いますが
従来では月の輪郭部分の周りの暗い部分まで、
ぼんやりと明るくなってしまうところが
今まで以上にしっかりと暗く表現できるといった感じでしょうか。
LED部分駆動が搭載されていないテレビの数値を『1』として
体感できるコントラスト(輝度)を数値化した表現となる
『XR コントラスト ブースター (数値)』というのがありますが、
今回御紹介の『X90Lシリーズ』の数値は『10』となっていて
最上位モデルの『X95Lシリーズ』の数値が『20』ということで
体感できる明るさやコントラストが2倍の評価となっています。
でもって上位モデルの『X95Lシリーズ』は
広視野角を実現する「X-Wide Angel」と
低反射素材により映り込みなどを防いでくれる
「X-Anti Reflection」に対応となっているので
視聴環境による影響を受けにくい点については
『X90Lシリーズ』との違いとなっています。
あと『X90Lシリーズ』は「明るさセンサー」を搭載で
部屋の明るさに合わせて画面の明るさを自動で調整してくれるのですが
『X95Lシリーズ』は「環境光センサー」を搭載で
色合いに関しても自動で調整してくれるのが
『X90Lシリーズ』との違いとなっています。
音響面でも『X95Lシリーズ』は実用最大出力が「60W」となっていて
ミッドレンジ×2(10W+10W)トゥイーター×2(10W+10W)
サブウーファー×2(10W+10W)を搭載することによって
テレビ単体でも迫力の音声を楽しむことが可能です。
『X90Lシリーズ』では非搭載のサブウーファーがあったり
トゥイーター部についても『X90Lシリーズ』とは
異なる形式を採用していて音の広がりや定位感、
声のクリアさが大幅に強化されていたりしますよ。
音響に関してはホームシアターシステムなどで
拡張することが可能となっているので
『X90Lシリーズ』と『X95Lシリーズ』のどちらを選ぶかは
画質面をメインで考えて頂くのが良いかと思います。
BRAVIA X90Lシリーズのザックリまとめ
2022年モデルの『X90Kシリーズ』と比べて
「XR クリアイメージ」や「ゲームメニュー」の搭載により、
画質の悪いコンテンツを良く見たり
ゲーム用としても利用したいと思っている場合は
新商品の『X90Lシリーズ』がオススメになるでしょうか。
※X90Kシリーズもアップデートで「ゲームメニュー」に対応となりました。
逆に最新の画質の良いコンテンツ(4K)を主に見て
ゲームもしないよって人には大きな差は無いと言えます。
現時点では75v型と65v型は2022年モデルが残っているので
進化点と価格差を比べて2023年モデルの『X90Lシリーズ』と
どちらにするか選べる時期になっていますね。
85v型については2022年モデルが販売終了となっているので
2023年モデルの『XRJ-85X90L』で決まりとなります。
本日時点での2022年モデルと2023年モデルの価格差が
65v型は8万円くらい、75v型は6万円くらいあるので
悩ましいところだと思います。
(市場ではもっと価格差が大きいと思いますが)
『X90Lシリーズ』は2023年7月31日(月)まで開催されている
キャッシュバックキャンペーンを利用することで
もれなく 1万円~4万円のキャッシュバックとなるので
上記よりは価格差は小さくなる計算となっています。
ということでソニーの4K液晶テレビのプレミアムモデル
BRAVIA X90Lシリーズを宜しくお願い致します。
関連記事
4K液晶テレビ BRAVIA X90Lシリーズ
発売日:2023年5月20日以降順次発売
X90Lシリーズの特徴的な仕様
- BS4K/110度CS4Kチューナー内蔵
- 直下型LED部分駆動
- 認知特性プロセッサー「XR」
- XR 4Kアップスケーリング
- XR コントラストブースター『10』
- XR モーション クラリティー
- XR クリアイメージ [2023年モデル新機能]
- 倍速駆動パネル
- XR トリルミナス プロ
- X-Wide Angle 非搭載
- X-Anti Reflection 非搭載
- 4K 120fps / VRR / ALLM / eARC 対応
- アコースティック マルチオーディオ
(実用最大出力:30W) - アコースティック センター シンク対応
- 3D サラウンド アップスケーリング
- BRAVIA CORE(チケット10枚・2年間見放題)
- ゲームメニュー [2023年モデル新機能]
- Google TV機能搭載
- ハンズフリー音声検索対応
- HDD ダブル録画対応
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ソニーストア販売価格:418,000円(税込)
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XRJ-65X90L [65v型]
ソニーストア販売価格:308,000円(税込)
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XRJ-55X90L [55v型]
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4K液晶テレビ BRAVIA X90Kシリーズ
2022年モデル
X90Lシリーズとの主な違い
- X90Lシリーズはピーク輝度が最大30%向上
X90LシリーズはLEDバックライトの分割数が最大60%向上
※最大値は XRJ-50X90Kとの比較
※50v型のみ XR コントラストブースター『5』 - アコースティック マルチオーディオ(実用最大出力:30W)
※50v型は非搭載で20W - XR クリアイメージ非搭載
- ゲームメニュー非搭載(アップデートで対応に)
XRJ-85X90K [85v型]
ソニーストア販売価格:484,000円(税込)
10%OFFクーポン適用時:435,600円(税込)
XRJ-75X90K [75v型]
ソニーストア販売価格:374,000円(税込)
10%OFFクーポン適用時:336,600円(税込)
XRJ-65X90K [65v型]
ソニーストア販売価格:264,000円(税込)
10%OFFクーポン適用時:237,600円(税込)
XRJ-55X90K [55v型]
ソニーストア販売価格:220,000円(税込)
10%OFFクーポン適用時:198,000円(税込)
XRJ-50X90K [50v型]
ソニーストア販売価格:220,000円(税込)
10%OFFクーポン適用時:198,000円(税込)
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尚、通常は以下の価格となっています。
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