ソニーから有機ELゲーミングモニター INZONE M10S が発売 | QHD 480Hzに対応
ソニーのゲーミングギアのブランド INZONEシリーズに
有機ELパネルを搭載した INZONE M10S が発売となっています。
ゲーム用で小型の有機ELテレビも人気があったりしたのですが、
ソニーのテレビでは42V型が一番小さかったということで
今回ようやくゲーム用のものが発売となった訳ですね。
目次
有機ELゲーミングモニター INZONE M10S
ソニから有機ELゲーミングモニター INZONE M10S が
2024年10月25日(金)に発売となっています。
ちなみに型名としては『SDM-27Q10S』となっていますよ。
INZONE M10S はゲーミングモニターということで
画面サイズは人気の高い 27インチを採用となっていて、
有機ELパネルを搭載することによって QHD（2560×1440）の
解像度ながら最大480Hzの高リフレッシュレートに対応となっています。
ゲーミングモニターということで各種設定や
「ゲームアシスト機能」に対応となっているのも大きな特徴です。
INZONE M10S はプロeスポーツチーム『Fnatic（フナティック）』との
共同開発により eスポーツの競技シーンに適したモデルとなっています。
有機ELならではの表示性能
INZONE M10S はバックライトを使用する液晶ディスプレイとは違い
自発光の有機ELパネルを採用することによって
「0.03ms」の高速な応答速度が大きな特徴のひとつとなります。
ちなみに同じ INZONEシリーズのゲーミングモニターの
液晶モデルの応答速度は「1ms」となっていますよ。
また最大480Hzの高リフレッシュレートに対応し、
秒間480フレームの表示を行うことによって
非常に滑らかで自然な表示が可能となっていますよ。
（接続機器やゲームタイトルが対応している必要があります）
また高性能な冷却構造を採用することで発生した熱を
効率的にパネル上方へ逃がすことによって
有機ELパネルの高いパフォーマンスの維持を実現しています。
FPSでは映像がスムーズに表示されることで、
しっかりとエイムを追うことができるようになるので
本気で取り組みたい場合はリフレッシュレートにも
関心を持ちたいところだと思います。
あとスムーズに表示されるので画面酔いの防止にも効果があるかと思いますよ。
実際に 60Hz と 120Hz で画面をブンブン振って比べてみると
個人的には 60Hz の方が目が回ってくる感じがします。
なので目の疲れ具合にも関係しているかもしれませんね。
nvidia（GeForce）の公式でフレーム レートと
「K/D」の関係を数値化して紹介されていますので
興味のある人はチェックしてみて下さいね。
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YouTube では特に表示が無い場合は 30fpsまでで、
たまに 60fpsの動画を見るとヌルヌル動いているな
とか思うのですが 更にその約8倍のヌルヌルさってことですね。
YouTube は最高 60fps までなので 480fps は実際に体験できませんが、
フレームレートの違いを解説している動画を見ると分かりやすいかと思います。
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- 【nvidia公式】高いフレーム レートが E スポーツに重要な理由
リアリティの高い高画質を実現
表示色域は DCI-P3カバー率 98.5%を実現していて、
10bitの表示に対応することにより滑らかなグラデーションを
表示することが可能となっています。
最大表示色は10.7億色に対応となっていますが、
有機ELは余計な光の発生が無いため液晶ディスプレイより色鮮やかに見えます。
余計な光の発生が無いということで黒や暗所の表示が優れているのも
有機ELパネルならではの大きな特徴となっていますね。
液晶と比べると基本的に有機ELは輝度が劣ったりするのですが
INZONE M10S は 1300cd/m2のピーク輝度を実現していて、
同時発売の液晶モデル INZONE M9 II の 750cd/m2を上回っています。
またVESA認定の「DisplayHDR True Black 400」の認証も取得していて
スタティックコントラスト比（標準値）は「1,500,000:1」を実現しています。
VESA DisplayHDR とコントラスト比に関しては液晶モデルと
表記が異なっているので数値で比較するのは難しいですね。
QHD（2560×1440）の高解像度に対応ということで、
FHD（1920×1080）の約1.8倍の細かささで表示できるのも
プレイシーンで優位なポイントになるかと思います。
INZONE M10S のゲーミングアシスト機能
INZONE M10S はゲーミングアシスト機能を搭載し、
ゲームを快適にプレイして頂くことが可能です。
設定するには PCソフトウェア「INZONE Hub」を使うか
モニターの「OSDメニュー」でも可能となっているので
PlayStation 5 (Pro) でも利用して頂くことが可能となっています。
24.5インチモード
本体は27インチなのですが eスポーツ大会では
24.5インチのディスプレイが使われることも多いということで、
24.5インチの表示に切り替え可能な「24.5インチモード」を搭載です。
「24.5インチモード」時はピクセルバイピクセル表示の
2368×1332p解像度（PCのみ対応）やフルHDの解像度が選べます。
また表示位置を中央寄りか下揃えかも選ぶことが可能となっています。
FPS専用画質モード
FPS専用の画質モードとして Fnatic Valorantチームと共同開発した
「FPS Pro＋」「FPS Pro」の2種類が新たに選択が可能となっています。
「FPS Pro＋」は敵の輪郭に使用されることが多い色（赤、黄、紫）を
強調して表示してくれる画質モードとなっていて、
「FPS Pro」は競技シーンで多いTN方式の液晶モニターの画質を
再現するように調整を行った画質モードとなっています。
ADAPTIVE-SYNC/VRP
入力信号に合わせて画面のリフレッシュレートが変化する
VRR（HDMI2.1）と NVIDIA G-SYNC の「ON/OFF」が選べます。
（チラつき・カクツキを抑制する機能）
挙動がおかしいようなら「OFF」にするくらいで普段は「ON」ですね。
ブラックイコライザー
暗い画面の視認性を良くする機能となっていて
「0%～100％」での調整が可能となっています。
PCや各アプリの設定でガンマ値などを調整しなくても
ディスプレイ側で手軽に設定することが可能です。
クロスヘア
モニターの画面の中央部に緑色と赤色の各数種類の
クロスヘア（照準マーク）を表示させることが可能です。
モニター上の表示なのでPCでのキャプチャーには表示されません。
クロスヘアを使うことで狙いを定めるのに有利になりますが
マルチプレイでは不公平を生み出すものとなるため、
ゲームタイトルによっては使用を禁止している場合もあります。
（公言しない限り分からないのでグレーゾーンですね）
タイマー
タイマー機能で試合経過時間の確認などが可能になります。
フレームレートカウンター
画面の左上にモニターのフレームレート（240Hzなど）を
リアルタイムで表示することが可能です。
モニター上の表示なので PCでのキャプチャーには表示されません。
PlayStation 5 (Pro) との連携機能
コンテンツ連動画質モードにも対応となっているので
ゲームプレイ時は「ゲーム1モード」に自動で切り替えて、
映画を観る時は「シネマモード」に自動で切り替えてくれます。
（INZONEの「オート画質モード」をオンにする必要があります）
尚、オートHDRトーンマッピングは非対応となっています。
（自動で最適なHDRの設定値に調整してくれる機能）
更に自由度が向上したデザイン
従来モデルは三脚式スタンドとなっていましたが
INZONE M10S は一本脚で円形の台座を採用となっています。
スイーベル(水平)は前後180度の回転が可能となっていて、
120mmの高さ調節と-5～25度のチルト角の調整が可能となっています。
円形の台座部分は直径159mm、厚さ4mmとなっていて、
従来のINZONEシリーズのゲーミングモニターでは
回転が出来なかったのと高さ調整が70mmまでで、
チルト角も 0～20度までだったので使用感は向上しているかと思います。
尚、VESAマウント（幅100×高さ100mm）にも対応となっています。
INZONE M10S のスペック表
| 画面サイズ |
|
27インチ |
| パネルタイプ |
|
有機ELパネル |
| 解像度 |
|
2560×1440 (QHD) |
| リフレッシュレート |
|
| バックライト |
|
無し（自発光） |
| VESA DisplayHDR |
|
DisplayHDR True Black 400 |
| ピーク輝度（HDR） |
|
1,300cd/m2（HDR / 3%） |
| スタティックコントラスト比（標準値） |
|
1,500,000:1 |
| 表示色域 |
|
98.5%（DCI-P3カバー率） |
| 最大表示色 |
|
10.7億色 |
| 表面処理 |
|
アンチグレア |
| その他 |
|
ブルーライト軽減／フリッカー軽減 |
| 視野角（水平／垂直） |
|
178° |
| 内蔵スピーカー |
|
非搭載 |
| 入出力端子 |
|
| スタンド |
|
| 消費電力（標準値） |
|
120W |
| 外形寸法 |
|
| 質量 |
|
ゲーミングモニター INZONE M10S のザックリまとめ
ソニーから42V型の有機ELテレビが発売された際に
ゲーム用として購入された人も一定数居られたと思いますが、
ようやく有機ELゲーミングモニターが発売されるということで
待っていた方も居られるかとおもいます。
デザインに関しては従来のソニーのゲーミングモニターから
一新されていますね（前機種はデザインで叩かれましたからね･･･）
カラーリングに関しては PlayStation 5 との一体感が無くなったのが
個人的には少し残念なところでしょうか？
ブラックとホワイトの2色展開でも良かったかなと思ったりします。
後は地味に内蔵スピーカーが非搭載となっています。
従来モデルでは確認程度のスピーカー性能だったのと
ゲームプレイ時はヘッドセットを使用することが多いと思いますので
別に無くても良いかなといったところでしょうか。
同時に4K液晶で160Hzの表示に対応の INZONE M9 II が
発売となっているので液晶モデルが欲しい人は御検討下さいね。
ということですがソニーの有機ELゲーミングモニター
INZONE M10S を宜しくお願い致します。
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