ソニーの大口径広角ズームレンズ Gマスター『SEL1635GM2』 の特徴と前機種との違い
Gマスターレンズ SEL1635GM2 が発売
ソニーから35mmフルサイズ対応の大口径広角ズームレンズ
SEL1635GM2 『FE 16-35mm F2.8 GM II』が
2023年9月22日(金)に発売となっています。
SEL1635GM2 は16mmから35mmまでをカバーし
ズーム全域で開放F値2.8の明るさを実現している
高い解像性能と美しいボケ描写が特徴の
ソニーの Gマスターブランドのレンズとなっています。
型名の後ろに『2』や『II』が付いているということで
2017年7月28日に発売したSEL1635GM の後継機となっています。
6年ちょっと経っての後継機ということで様々な点で進化をしていますよ。
SEL1635GM2 『FE 16-35mm F2.8 GM II』
レンズ構成:12群15枚
焦点距離:16-35mm
最短撮影距離:0.22m(ズーム全域)
最大撮影倍率:0.32倍
フィルター径:82mm
大きさ:最大径87.8mm×長さ111.5mm(最長約119.5mm)
質量:約547g
小型軽量化による携行性と機動性の向上
SEL1635GM2 は前機種とくらべて全長が約10.1mm短く(収納時)
約133gの軽量化を実現となっています。
モデル | SEL1635GM2 | SEL1635GM |
最大径 | 87.8 mm | 88.5 mm |
長さ | 111.5 mm (最長 約119.5mm) |
121.6 mm (最長 約135.6mm) |
質量 | 約547g | 約680g |
フィルター径 | 82 mm |
前機種ではズーム時に鏡筒の長さが最大 約14mm伸びるのですが
SEL1635GM2 は最大 約8mmなのでズーム時の取り回しや
重心の移動も抑えられていて使い勝手も良くなっています。
最新の光学設計と逆光性能
前機種でも超高度非球面XAレンズや非球面レンズ、
EDガラスを採用していましたが SEL1635GM2 では
新たにスーパーEDガラスやED非球面レンズを採用し
最新の光学設計により特に画面周辺部の解像度が前機種より向上しています。
この辺りはMTF曲線からも見てとれるのではないでしょうか。
また新機種ではナノARコーティング II を新たに採用することで
(コーティングだけでなく全体的な設計と合わせてとなります)
フレアやゴーストの大幅な抑制を実現しているので
前機種と比べて逆光性能が向上しています。
SEL1635GM2 は近接撮影性能が向上
前機種と同様に2つのフォーカスレンズ群を動かす
フローティングフォーカス機構を採用となっていて
撮影距離による収差変動を抑制することで
高い近接撮影性能を実現しています。
また最新のレンズ設計により近接撮影性能も
前機種と比べて向上していますね。
SEL1635GM2
最短撮影距離:0.22m(ズーム全域)
最大撮影倍率:0.32倍
SEL1635GM
最短撮影距離:0.28m(ズーム全域)
最大撮影倍率:0.19倍
余談ですが近接撮影距離に関しては
メーカーによって基準が違っていてカタログスペックと
実際に撮影した画像のイメージが違っていたりします。
具体的に言えば画像の端の方の収差などですね。
ソニーでは画像の端の方まで破綻の無いレベルを基準に
数値をだしているので実際の写りで比べて欲しいところです。
高速・高精度なAFとレスポンス性能
SEL1635GM2 は駆動にXDリニアモーターを4基搭載ということで
前機種のダイレクトドライブSSM と比べて
高速、高精度、高追従で静粛なAF駆動を実現していて
AF速度が前機種と比べて最大約2倍の高速化となっています。
ここは本体の軽量化にも大きく寄与している部分でもありますね。
SEL1635GM2 は動画撮影性能もアップ
新商品は動画撮影時のフォーカスブリージングや
フォーカスシフト、ズームの際の軸ずれを更に抑制しています。
また小型・軽量化によりシューティンググリップや
ジンバルを使った撮影にも使いやすくなっているかと思います。
あとは先程言ったAF性能の向上や静粛なAF駆動と
新たに搭載となった絞りリングなどもポイントですよね。
最新のデザインによって操作性もアップ
前機種との違いとしては絞りリングの追加ですね。
それに伴い絞りリングのクリックの ON/OFF 切り換えスイッチや
絞りリングの誤操作を防ぐアイリスロックスイッチも追加です。
絞りリングは要らない派もおられると思いますが
このクラスだと搭載しないとって感じでしょうか。
またマニュアルフォーカス時の繊細なリング操作にも
レスポンスよく反応する『リニア・レスポンスMF』を採用しています。
前機種では非対応なのでマニュアルフォーカスを
多様される人には嬉しい進化点になるでしょうか。
SEL1635GM2 と SEL1635GM の比較表
ということで簡単な比較表を書いてみました。
モデル | SEL1635GM2 | SEL1635GM |
スペック | FE 16-35mm F2.8 GM II | FE 16-35mm F2.8 GM |
開放F値 | F2.8 | |
フィルター径 | 82mm | |
レンズ構成 | 12群15枚 フローティングフォーカス |
13群16枚 フローティングフォーカス |
手ブレ補正 | 非搭載 | |
ズーム方式 | 繰り出し式 | |
絞り羽根 | 11枚 | |
コーティング | ナノARコーティング II フッ素コーティング |
ナノARコーティング フッ素コーティング |
アクチュエーター | XDリニアモーター×4 | ダイレクトドライブSSM×2 |
最短撮影距離 | 0.22m (ズーム全域) | 0.28m (ズーム全域) |
最大倍率 | 0.32倍 | 0.19倍 |
最大径 | 87.8 mm | 88.5 mm |
長さ | 111.5 mm (最長 約119.5mm) |
121.6 mm (最長 約135.6mm) |
質量 | 約547g | 約680g |
SEL1635GM2 ザックリまとめ
SEL1635GM から買い替える価値があるかと言えば
その人の考え方によるとしか言えないですね。
買い替えを考える際のポイントとしては
・とにかく小さく軽い方が良い
・高解像モデルで画像の端までクォリティーを求める
・より快適な動画撮影を求める
といったあたりになるでしょうか。
上記からは外しましたが逆光での撮影もポイントですね。
ちなみに SEL1635GM2 が発売となったということで
SEL1635GM の販売価格が約5万円の値下げとなっています。
それはそうと SEL1635GM2 が発売となったことで
Gマスターレンズの『II型』での大三元が揃いますよね。
1本1本での小型軽量化はもちろんのことなのですが
3本セットで考えると非常に大きな違いとなりますよ。
モデル | 質量 | 合計質量 |
SEL1635GM2 | 約547g | 約2,287g |
SEL2470GM2 | 約695g | |
SEL70200GM2 | 約1,045g | |
SEL1635GM | 約680g | 約3,046g |
SEL2470GM | 約886g | |
SEL70200GM | 約1,480g |
ということで『I型』の合計質量が約3,046g で
『II型』の合計質量が約2,287g となっているので
3本セット時で約759gも軽くなっているのですよね。
もちろん総体積も小さくなっています。
ミラーレス一眼カメラのフラッグシップモデル
『α1』 ILCE-1のバッテリーとメモリカードを含む質量が
約737g となっているので本体一台分くらいの軽量化ですね。
あとはソニーのミラーレス一眼カメラ『α』に使うなら
やっぱり純正レンズが良いですよねって話。
実際に他社製品と比べるとカタログスペックでは
分からない部分で、かなり大きな差があります。
一番はフォーカス性能に関わる部分ですね。
他社製品のレンズだと連写時や動画撮影時の
合焦率に違いがあるので決定的な瞬間を逃す可能性や
動画の仕上がりにも影響が出る可能性があります。
後は画面周辺の解像性能に結構な違いが
あったりするので、その辺りを要チェックですね。
まぁまぁまぁコストパフォーマンスの問題もありますが
プロには特に純正レンズを選んで欲しいところです。
ということで フルサイズ対応の大口径広角ズームレンズ
SEL1635GM2 『FE 16-35mm F2.8 GM II』を
宜しくお願い致します。
SEL1635GM2 2023年9月22日 発売
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ソニーは、35mmフルサイズ対応α™(Alpha™)Eマウントレンズとして、ズーム全域開放F値2.8の明るさで焦点距離16mmから35mmをカバーする大口径広角ズームレンズGマスター™ 『FE 16-35mm F2.8 GM II』を発売します。
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