ノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM6 の特徴や前機種との違い
ソニーの大人気のノイズキャンセリング対応ヘッドホン
1000Xシリーズの最新機種 WH-1000XM6 が発売となっています。
プロセッサーの進化やセンサー(マイク)が増えているなど、
従来モデルよりノイズキャンセリング性能が向上となっています。
折りたたみ構造の採用により携帯性が向上していたりと、
使い勝手も良くなった WH-1000XM6 の特徴を実機レビューを交えて御紹介致します。
目次
ノイキャン対応ワイヤレスヘッドホン WH-1000XM6 が発売
ソニーからノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドホン
WH-1000XM6 が2025年5月30日(金)に発売となっています。
前機種の WH-1000XM5 は2022年5月27日が発売だったということで、
約3年ぶりとなる後継モデルとなっています。
WH-1000XM5 は大リーグの大谷翔平さんが使っていたということもあって、
一時期はバズったりしていましたよね。
WH-1000XM6 は著名なサウンドエンジニアと共創した商品となっていて、
開発段階から意見交換を行うことでクリエイターが届けたい高音質を実現しています。
著名なサウンドエンジニアということで手掛けたアーティストには、
「宇多田ヒカル」「アリアナ・グランデ」「リアーナ」「レディー・ガガ」
「テイラー・スイフト」「エド・シーラン」「オリビア・ロドリゴ」など、
世界的なアーティストの名前が挙げられています。
新商品の WH-1000XM6 の主な進化点としては
- 最新のプロセッサーを搭載
- センサー(マイク)の増加
- 専用設計ドライバーユニット
- 新しい立体音響化機能を搭載
- 10バンドイコライザーに対応
- 通話性能が向上
- 折りたたみ構造の採用
といったところになるでしょうか。
マンガ形式のフキダシ内の青文字が WH-1000XM5 との違いなので、
細かいところを挙げると もっとありますよね、
WH-1000XM6 の実機レビューを行いましたが、
どこを切り取っても前機種より良くなっているといった感じで、
それでいて表示価格も前機種の WH-1000XM5 と変わらないので
(発表直前までの比較、WH-1000XM5 は値下げして併売となります)、
非常にオススメのモデルとなっていますよ。
尚、WH-1000XM6 はソニーの販売形態としてはトライアルなものとなっていて、
他社でも一部の製品で行われていますが正規取扱店であれば
「どこで購入しても販売価格が同じ」となる製品となっています。
有名どころではパナソニックさんが実施している通称「指定価格制度」と
似たような感じになっています。
といったところで WH-1000XM6 の特徴や前機種 WH-1000XM5 との違いを
御紹介していきたいと思います。
世界最高クラスのノイズキャンセリング性能
WH-1000XM6 はヘッドバンド型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において、
世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現となっています。
(2025年3月1日時点。ソニー調べ、国際電気標準会議(IEC)基準に則る)
まずは前機種の WH-1000XM5 と WH-1000XM6 の違いとして
モデル | WH-1000XM6 | WH-1000XM5 |
NCプロセッサー | 高音質ノイズ キャンセリング プロセッサー QN3 |
高音質ノイズ キャンセリング プロセッサー QN1 |
統合プロセッサー | 統合プロセッサー V2 | 統合プロセッサー V1 |
センサー (マイク) |
12個(片側6個) | 8個(片側4個) |
最適化機能 | アダプティブ NCオプティマイザー |
オート NCオプティマイザー |
といった感じになっています。
「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3」は、
前機種で搭載していた「QN1」の7倍以上の処理速度を実現となっています。
処理速度が速くなることで処理ができる量が大幅に増加するので、
ノイズキャンセリングの精度が高くなっていますよ。
ちなみに「QN1」は3世代前の WH-1000XM3(2018年10月6日発売)から搭載で、
「QN3」は約7年ぶりの進化となっていたりします。
(間に「QN2e」がありますが完全ワイヤレスイヤホン向けみたいな)
また「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3」に
「統合プロセッサー V2」を組み合わせることで
センサー(マイク)からの信号を巧みに制御することが可能となり、
更に高いノイズキャンセリング性能を実現しています。
前機種ではセンサー(マイク)が内側に1個、外側に3個(両耳で合計8個)でしたが、
WH-1000XM6 では内側に2個、外側に4個(両耳で合計12個)を搭載となっています。
センサーが多いほど周囲の音(ノイズ)を より正確に認識できるので、
ノイズキャンセリングの精度にも繋がっていきます。
ただ単純にセンサーを多くしても処理が出来ないと意味が無いので、
「QN3」と「統合プロセッサー V2」との組み合わせによって活きてくるところですね。
内側に2個のセンサーということで耳の近くにもマイクを配置することで、
より正確に周囲のノイズ状況を判別できるようになっています。
また装着者にノイズキャンセリング性能を最適化をする
「アダプティブNCオプティマイザー」機能を搭載しています。
前機種の「オートNCオプティマイザー」より更に精度が高くなっていて、
外部の騒音や装着状況をリアルタイムで分析することで
常に最適なノイズキャンセリングを実現する機能となっています。
帽子やメガネなどの有無でもノイズキャンセリング性能に違いが生じるのですが、
そういった状況の変化についても自動で対応してくれます。
また、気圧センサーを搭載しているので飛行機に乗っている時などの
気圧の変化に対してもノイズキャンセリングを最適化してくれますよ。
あとはドライバーユニットも柔らかいエッジ部により低音域の感度を高めて、
より高い精度で低音域のノイズ除去を実現となっています。
前機種でも非常に高いノイズキャンセリング性能となっていましたが、
ノイズキャンセリングに関わる機能は全て進化させましたといった感じですよね。
まぁまぁまぁ 世界最高クラスと言うだけあります。
外音取り込み機能も向上
音楽を聴きながら周囲の音も聞くことができる
「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を搭載しています。
ノイズキャンセリング性能の御紹介のところで御紹介しましたが、
ヘッドホンの外側のセンサー(マイク)が前機種より増えているので、
更に周囲の音を自然に聞くことが可能となっていますよ。
かなりスッキリと聞こえて違和感を持たないレベルなので、
ヘッドホンを装着しているのが不思議に思えるくらいだったりします。
右耳側のタッチセンサー部分を触れている間は一時的に音楽の音量を絞り、
周囲の音を取り込んで聞きやすくする「クイックアテンションモード」などの
便利機能も前機種から引き続き対応となっています。
音楽を聴いている最中でも自分が声を出した場合に音楽再生を一時停止し、
自動で外音取り込みモードに切り替えてくれる
「スピーク・トゥ・チャット」機能も搭載となっていますよ。
ヘッドホンを外したり操作することなく会話をすることが可能で、
会話が終わると音楽の再生を再開してくれます。
尚、「スピーク・トゥ・チャット」は専用アプリでの切り替えが必要です。
また新たに外音取り込みモード時に周囲の騒音レベルに合わせて、
自動で外音取り込みレベルを調整する機能を搭載となっています。
(専用アプリで設定が可能となっています)
騒がしい場所では自動で外音取り込み量を抑えて、
静かな場所では取り込み量を増やして快適に音楽を楽しむことができます。
WH-1000XM6 の外音取り込みの主な進化点としては
- 外側マイクが3個から4個に増加
- 最新のプロセッサーを搭載
- 自動外音取り込み機能に対応
最新の設計による音質の向上
ドライバーユニットは前機種と同等の 30mmとなっていますが、
柔らかいエッジ部と従来よりも更にに剛性を高めたドーム部を両立した
カーボンファイバーコンポジット素材を使用した振動版を採用することで
低音域から高音域までの再現性を高めています。
また、内部の空気の流れを最適化するソニー独自開発の穴を設けた
「ボイスコイルボビン構造」を新たに採用することで高音域の再現性が更に向上し、
よりなめらかで伸びのある高音域再生を実現となっています。
「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3」は
D/A変換回路やヘッドホンアンプを内蔵しているのですが、
D/A変換技術を量子化ノイズを先読み計算して最適な処理をする
「先読み型ノイズシェーパー」を新たに採用となっています。
よく分からないことを言っていますが?急激な音の立ち上がりに対する
応答性が良くなることで音の細部まで忠実に再現することが可能となります。
ハード的な進化と合わせて著名なサウンドエンジニアが
チューニングにも参加することで より良い音を実現しています。
実際に聴いてみると音の立ち上がりの早さや微細な音の再現性が高くなったことで、
特に高音域と低音域の音場が広くなっているのを感じます。
あとは高音質コーデック「LDAC」によるハイレゾ級のワイヤレス再生や、
ストリーミング音源やMP3などの圧縮音源をハイレゾ相当の音質まで
アップスケーリングする「DSEE Extreme」にも対応なので音源の音質も確保できます。
付属のヘッドホンケーブルで有線接続も可能となっていて、
ハイレゾ音源の音を損ねることなく再生することも可能となっていますよ。
WH-1000XM6 の音質面の主な進化点としては
- ドライバーユニットにボイスコイルボビン構造の採用
- 振動版のドーム部の剛性を強化
- 最新のプロセッサーを搭載
- 先読み型ノイズシェーパーの採用
通話性能と使い勝手が向上
左右6つのマイクを用いて更に指向性が向上した「AIビームフォーミング」により、
自分の発声する声を正確に収音することが可能となっています。
前機種は左右で4つのマイクだったので精度が上がっていますよ。
更に「AIノイズリダクション」により自分の声と騒音を判別し、
環境ノイズを抑えることで騒音下でも正確でクリアな通話品質を実現しています。
周囲がうるさいところで通話をした場合に
通話相手は こちらの声が聞きにくかったりしますが、
これにより騒音下でも騒音を打ち消して自分の声を
ハッキリと伝えることが可能となっています。
使ってる側は効果を感じることはないのですが、
通話相手側にはビックリするほど騒音が消えた状態で通話が出来ますよ。
前機種の WH-1000XM5 も騒音化での効果は高かったのですが、
少しロボロボ感(伝わるかな?)のある音声になることもあったところが
WH-1000XM6 は騒音化を感じさせない自然な音声を伝えることが出来ます。
また、Bluetooth の「LE Audio」で接続時は通話帯域が従来の2倍となる
「スーパーワイドバンド」に新たに対応となっているので、
音声がより自然でクリアに聞こえるようになります。
あとは使い勝手の点で専用アプリでの設定が必要となりますが、
ヘッドホンの「NC/AMB」ボタンを2回押すことで
マイクの ON/OFF の切り替えが可能となります。
ゲーミングヘッドセットでは本体で ON/OFF が出来たりしていましたが、
この機能を使えば WH-1000XM6 でも便利に使って頂けるかと思います。
WH-1000XM6 の通話性能の主な進化点としては
- 使用マイクが4つから6つに増加
- AIビームフォーミングとAIノイズリダクションの強化
- LE Audio接続時のスーパーワイドバンドに対応
- 本体ボタンでのマイクのON/OFFに対応
様々な操作方法の利用が可能
WH-1000XM6 は前機種と同様に右耳側にタッチセンサーを搭載していて、
楽曲操作・音量調整・通話・音声アシスト機能などの操作が可能となっています。
また左耳側に搭載している「NC/AMB」ボタンで「ノイズキャンセリング」と
「外音取り込みモード」の切り替えも可能となっていますよ。
その他の操作方法として前機種でも対応となっていた
「ヘッドジェスチャー」「スピーク・トゥ・チャット」に加えて、
新たに声で操作できる「音声コントロール」にも対応となっています。
音声コントロールに対応
WH-1000XM6 は「音声コントロール」に対応となっていて、
「ハロー、ヘッドホン」→「音量を上げて」と言うことで
ヘッドホンを操作することが可能となっています。
(まぁまぁまぁ 人前ではなかなかな使えませんが)
操作できる内容としては「ノイキャン・外音取り込みの操作」
「音量操作」「楽曲操作」「バッテリー残量の確認」などが可能です。
モバイル機器の音声アシスタントの起動にも対応となっていますよ。
ヘッドジェスチャーに対応
WH-1000XM6 は「ヘッドジェスチャー」に対応となっていて、
着信時に頭を縦に振ることで受話をしたり
横に振ることで着信の拒否をすることが可能となっていますよ。
文字通り手が離せない状況では便利ですね。
スピーク・トゥ・チャットに対応
外音取り込み機能のところでも御紹介していましたが、
音楽を聴いている最中でも自分が声を出した場合に音楽再生を一時停止し、
外音取り込みモードに切り替えることが可能となっています。
なのでヘッドホンを外したり操作することなく会話をすることが可能で、
会話が終わると音楽の再生を再開してくれます。
といったように様々な操作方法を利用することで便利に使って頂けます。
その他、自動でノイキャンを最適化する「アダプティブNCオプティマイザー」や
「自動外音取り込み調整」、後ほど紹介する「Auto Play」や
「Auto Switch」「アダプティブサウンドコントロール」などの
自動で対応してくれる機能も充実しています。
WH-1000XM6 の操作方法の主な進化点としては
- 音声コントロールに対応
充実した性能と様々な機能に対応
WH-1000XM6 はソニーのワイヤレスヘッドホンならではの
使い勝手の良い基本機能をしっかりと搭載しています。
マルチポイント対応
2台同時接続可能なマルチポイント対応となっています。
また、iPhone と Windowsパソコンのマルチポイントにも対応で、
手動で切り替える必要が無くなっています。
前機種では2台同時に接続状態でも再生操作は切り替えが必要だったりしましたが、
WH-1000XM6 では再生仕様が後勝ちに進化となっています。
なので再生中の機器側を停止しなくても別機器を操作すれるだけで切り替えが可能です。
LE Audio対応
低遅延でゲームなどにも最適な LE Audio に対応しています。
前機種の WH-1000XM5 が対応になった頃は対応機種が少なかったですが、
今は対応するスマートフォンが増えていますよね。
対応のスマートフォンから複数のヘッドホンに音楽を共有できる
「Auracast Broadcast Audio」に対応となっているのと、
通話のところでも御紹介しましたが通話帯域が従来の2倍となる
「スーパーワイドバンド」にも対応となっています。
ヘッドトラッキング機能
対応スマートフォン+対応ヘッドホン+対応コンテンツで
(YouTube や Netflix等のマルチチャンネルコンテンツ等)、
頭の動きに合わせて音声の定位(聴こえてくる方向)が移動する
「ヘッドトラッキング機能」に対応となっています。
装着検出機能を搭載
装着検出機能を搭載となっていてヘッドホンを外したまま
一定時間は経過と自動で電源がOFFになりバッテリーの消費を防げます。
また音楽を再生時にヘッドホンを外した場合に、
再生を一時停止する機能の ON/OFF も可能となっています。
視覚障がい者歩行支援アプリ「Eye Navi」に対応
「Eye Navi」は、道案内と障害物検出、歩行レコーダー機能を備えた歩行支援アプリで、
周囲の音を自然に聴きながら顔の向きに応じた直感的な音声案内を行います。
WH-1000XM6 の機能の主な進化点としては
- マルチポイント機能の後勝ち化
専用アプリで使い勝手の向上や楽しみが増える
WH-1000XM6 では多彩な機能が用意されていて、
使い勝手が良くなったり楽しみ方が増えていたりします。
専用アプリ「Sound Connect(旧Headphones Connect)」に
対応(Android / iOS)となっていて様々な設定が可能となっています。
専用アプリを使わなくても普通に使って頂けますが
対応している機能の多くがアプリからの設定が必要なので、
より楽しく便利に使って頂くために御利用をオススメ致します。
DSEE Extream で音質アップ
ストリーミング再生などの圧縮された音源をAI技術を利用して、
ハイレゾ級の高音質にアップスケーリングしてくれる
「DSEE DSEE Extream」に対応となっています。
「DSEE Extream」の ON/OFF は専用アプリでのみ切り替えが可能なので、
より高音質を楽しみたい方はアプリが必要となります。
ただし「DSEE Extream」を使用時はバッテリーの減りは早くなりますよ。
イコライザーの設定
専用アプリを使用することでイコライザーの設定が可能となります。
カスタムを含む8種類のモードが用意されていて
「31 / 63 / 125 / 500 / 1k / 2k / 4k / 8k / 16K」の 10バンドを
プラスマイナス6段階で調整することが可能となっています。
前機種の WH-1000XM5 では「400 / 1k / 2.5k / 6.3k / 16K」の
5バンドだったので、更に細かな調整が可能となっていますね。
8種類のモードの中にはソニーのゲーミングギア INZONE の開発で培った技術を活用し、
FPSゲームに適した音質にカスタマイズできる「Game」も含まれています。
また「ファインド・ユア・イコライザー機能」に対応で
複数の選択肢から好みの音質を選択していくと
自分に合ったイコライザー設定をオススメしてくれる機能があるので、
イコライザーが良く分からない人でも楽しんで頂けます。
BGMエフェクト機能
音楽やコンテンツの音声が遠くから聞こえるように感じる
「BGMエフェクト」の設定が可能となっています。
「マイルーム」「リビング」「カフェ」の3種類が選択可能で、
音量を下げるのとは違い波形をフラットにし落ち着いた音声にするので
別の作業などを行いつつの「ながら聴き」にオススメとなっています。
リスニングモード「シネマ」
ソニーのヘッドホンでは WH-1000XM6 が初対応の機能となっていて、
ソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio Upmix」によって、
ステレオ音源を立体的で臨場感のある音源へアップグレードが可能となっています。
ソニーのテレビ「BRAVIA」の上位モデルは対応ヘッドホンと組み合わせで
「360立体音響」を楽しめる機能を搭載となっていますが、
WH-1000XM6 自体で対応できるので Bluetooth対応のテレビや
スマートフォン・タブレットでも手軽に立体音響化を楽しめます。
「シネマ」ということで映画向きのイメージとなりますが、
ドラマや音楽・ゲーム等でも臨場感のある音声を楽しむことが可能となっていますよ。
実際に実機で体験をしましたが迫力が段違いとなるので、
普段 お手持ちの端末とヘッドホンを組み合わせて映画を楽しむことが多い人は、
一度体験をして頂くと この機能無しでは物足りなくなると思いますよ。
外音取り込みの設定
専用アプリを使うことで外音取り込みのレベルを
20段階で調整できたりノイズを抑えて人の声を取り込む
「ボイスフォーカス」の設定が可能となります。
自動外音取り込み調整機能の設定もアプリで行います。
アダプティブサウンドコントロール
ペアリングしているスマートフォンの加速度センサー利用して、
状況に応じたイヤホンの設定に自動で切り替えてくれる機能です。
例えば走っている時は外音取り込み量を最大にしたり、
電車に乗ってるときはノイズキャンセリングに切り替えるなどが可能です。
また、場所を指定しての切り替えも可能となっています。
Quick Access によるサービス連携
Quick Access によるサービス連携に対応となっていて
設定をしておくことでスマートフォンを触ることなく、
すぐに音楽を楽しむことが可能となっています。
起動は「NC/AMB」ボタンの2回押し、3回押しに設定が可能となっていて
・Amazon Music Play Now
・Spotify Tap
・Endel に対応となっています。
Auto Switch 機能
この機能はアプリで設定しておくことで対応のワイヤレススピーカーとの
切り替えをシームレスに行うことが可能となります。
(発売日点での対応スピーカーは LinkBuds Speaker のみ)
例えば自室でスピーカーで楽曲を鳴らしている中で、
出かけるために WH-1000XM6 を起動すると自動で切り替えてくれたり、
帰宅して WH-1000XM6 の電源をOFFにすると自動でスピーカーに切り替わり
再生中の楽曲の続きをシームレスに再生することが出来たりします。
Auto Play 機能
ユーザーの行動や場所・スケジュールなどに合わせて
スマートフォンで操作することなく音楽サービスやミュージックアプリ内の
コンテンツを自動で再生してくれる機能です。
先に紹介したアダプティブサウンドコントロールの
楽曲再生版といった感じの機能となっていて
・Amazon Music
・Apple Music
・Spotify
・Endel に対応となっています。
尚、商品情報ページでは「Auto Play」とい表記ですが、
アプリ上では「Scene-based Listening」となっています。
通知音や音声ガイダンスの設定
通知音や音声ガイダンスが要らないという人は
専用アプリで ON/OFF や 音量を調整することが可能です。
ただし一部の重要な通知やガイダンスは OFF に出来ません。
その他、「360 Reality Audio」の設定、Bluetoothの接続品質の変更や
使用状況などの確認などが専用アプリを使うことで可能となります。
WH-1000XM6 の対応アプリの主な進化点としては
- イコライザーが5バンドから10バンド増加
- リスニングモード「BGM / シネマ」
- Auto Switch 機能
- Auto Play 機能
装着性と携帯性が向上したデザイン
基本的なデザインは前機種の WH-1000XM5 に近くなっていますが、
前機種からのフィードバックにより装着性や携帯性が向上しています。
質量は約254gとなっていて前機種と比べると約4gだけ重くなっています。
まずは何といっても「折りたたみ構造」の採用でしょうか。
折りたたみ構造は前々機種の WH-1000XM4 までは採用されてたのですが、
WH-1000XM5 では採用されていなかったのでキャリングケースも大きくなり、
携帯性が悪くなっていたのですよね。
WH-1000XM6 ではデザイン性と耐久性を両立した折りたたみ構造を採用することで、
キャリングケースも小さくなるなど携帯性が良くなっています。
機構部にMIM加工の金属を採用することでデザインと高い耐久性を両立しています。
ヘッドバンド部も頭頂部付近が少し広くなった「ワイドヘッドバンド」を新たに採用し、
より快適で安定性の高い装着が可能となっています。
またヘッドバンド部のカーブも前機種より少し緩やかになっていて
更に頭に沿ってフィットするようになっています。
頭にかかる圧力がしっかり分散されるということで、
頭頂部のクッションは過去のモデルと比べると薄めになっています。
ヘッドバンドとハウジングのジョイント部分は前機種と同様に一箇所となっていて
(一箇所なのは WH-1000XM5 と INZONE H9/H7 くらいで後は2箇所ばかり)、
フィッティング調整機構を採用するなどデザイン性と高い安定性を実現しています。
WH-1000XM5 と同じように左右からしっかりと押さえつけるような機構で
遮音性能が高くなっているのがノイズキャンセル時にも最適といった感じでしょうか。
またヘッドバンド部の長さを調整するスライダー部分に関しても
前機種と同様にカチカチとしない無段階・無音のものとなっています。
ハウジング部のデザインも微妙に前機種との違いがあり、
イヤーカップ部の平らな部分が楕円から真円っぽい形状に変更となり、
ハウジング部の継ぎ目が無くなりシームレスなデザインになっています。
イヤーパッドに関しても前機種より厚みが増しており
長時間の装着でも更に快適性と安定性を実現しています。
尚、ハウジング部からイヤーパッドまでの総合的な厚みは前機種と同じくらいです。
また前機種の WH-1000XM5 では首掛け時にイヤーパッド部が
上を向いていたのが不満点として挙げられていましたが、
WH-1000XM6 は首掛け時にハウジング部が上を向くように改善されています。
カラバリは「ブラック」「プラチナシルバー」の2色となっています。
(海外ではミッドナイトブルーもあるのに・・・)
「ブラック」はツルツル「プラチナシルバー」サラサラと言った感じで
質感が少し違いますが、どちらもマットなカラーリングとなっています。
あと地味に本体の「SONY」ロゴが落ち着いたトーンに変更されていますね。
尚、前機種の WH-1000XM5 の「プラチナシルバー」と比べると、
WH-1000XM6 の方がホワイトに近い色味になっています。
WH-1000XM6 のデザインの主な進化点としては
- 折りたたみ構造
- ワイドヘッドバンド
- ハウジング部のシームレス化
- イヤーパッドの厚みが増加
WH-1000XM6 のバッテリー持続時間
WH-1000XM6 のバッテリー持続時間は
ノイズキャンセリング「ON」:30時間
ノイズキャンセリング「OFF」:40時間
となっていて、フル充電は約3.5時間となっています。
また、わずか3分の充電で最大約1時間の音楽再生が可能となる
「急速充電」にも対応となっていて使い勝手が良いですよね。
更に3分の充電で最大約3時間の音楽再生が可能となる
「USB PD充電」にも対応となっています。
(3分充電で3時間再生する場合、出力が 9V / 2.3A 以上が必要)
バッテリーの持続時間や急速充電・USB PD充電に関しては、
前機種 WH-1000XM5 と同等となっています。
ちなみに「DSEE Extream」「イコライザー」「LDAC」などを使用時は
バッテリーの消費が結構多くなるので覚えておいて下さいね。
バッテリー周りでの前機種 WH-1000XM5との違いとしては、
WH-1000XM6 では「聞きながら充電」に対応となっています。
(Bluetooth接続時でも、有線接続時でもどちらでも可能)
USBケーブルを接続して充電しながら使えるのですが、
付属USBケーブルは20cmと短いので長いものを別途用意したいところでしょうか。
WH-1000XM6 のバッテリーの主な進化点としては
- バッテリー持続時間等は同等
- 聞きながら充電に対応
WH-1000XM6 のザックリまとめ
最初の方でも少し言っていましたが前機種 WH-1000XM5 と比べると、
どこを切り取って見てみても良くなっていますよね。
基本となる音質やノイズキャンセリング性能がしっかりと良くなりつつ、
10バンドイコライザーやリスニングモード(BGM / シネマ)などの
楽しみ方や活用方法なども充実しているのも良いですよね。
最近では純粋に音楽を楽しむというほかにも、
映画などの映像作品やゲームの音声を聞くことも多いかと思いますが、
そういった人には「リスニングモード:シネマ」が非常にオススメです。
本当に使いだしたらノーマルには戻れないと思いますよ。
この機能がプロセッサーパワーが必要なのかが気になるところです。
従来モデルや完全ワイヤレスイヤホンでも出来るようにならないのかな?
個人的には前機種の不満点だった携帯性が折りたたみ構造を採用することで、
解消されたところも大きなポイントだと思います。
地味なところでマイクの ON/OFF が本体のみで出来るようになったのも、
イコライザーに「Game」が追加されたことも合わせてみると
ゲーミングヘッドセットとしても活用しやすくなっているのではないでしょうか。
それでいて表示価格は前機種からの据え置きとなっているので、
そこも評価したいところでしょうか。(新商品発表後、前機種は値下げ)
あとは最初の方でチラっと言っていましたが、
「どこで購入しても販売価格が同じ」といったところですね。
パナソニックさんが実施している通称「指定価格制度」と似ているということで、
基本的なメリットとデメリットも同じような感じになるかと思います。
まぁまぁまぁ ソニーとしては WH-1000XM6 が試験的な対応となると思うので、
今後この販売形態がどうなっていくのか注目したいところです。
ということですが、ノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドホン
WH-1000XM6 を宜しくお願い致します。
ワイヤレスヘッドホン
WH-1000XM6 2025年5月30日 発売
ソニーストア販売価格:59,400円(税込)
アーティストの意図した音をありのままに届ける高音質
ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン
WH-1000XM5
ソニーストア販売価格:56,100円(税込)
ノイズキャンセリング性能が更に進化したワイヤレスヘッドホン
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ソニーストア直営店(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡天神)で
購入時は店舗番号『2026001』をお伝えいただければ
当店からの紹介としてカウントされますので御協力頂ければ幸いです。
また近隣にお住まいの方は当店店頭にてお得な情報等がお伝え出来ます。
その他、ソニーのヘッドホンにつきましては
ヘッドホン公式サイトで御確認をお願い致します。
ソニーは、著名な音楽制作スタジオのサウンドエンジニアと商品共創を行い、アーティストの意図する音を再現する高品位な音楽体験を届けるワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM6』を発売します。