立体音響が楽しめるホームシアターシステム HT-A9M2 の特徴と前機種との違い

ソニーが圧倒的な音の広がりと迫力の立体音響を実現する
ホームシアターシステム HT-A9M2 を発売します。

HT-A9M2 は4台のスピーカーで複数のファントムスピーカーを
生成し全方位を包み込むような音場によって
圧倒的な臨場感を楽しんで頂くことが可能です。

気になる前機種 HT-A9 との違いやお得な情報も御紹介しています。

 

立体音響が楽しめるホームシアターシステム HT-A9M2

ソニーから圧倒的な音の広がりと迫力の立体音響を実現する
ホームシアターシステム HT-A9M2(BRAVIA Theatre Quad)が
2024年6月1日(土)に発売となっています。
HT-A9M2 は2021年8月7日(土)発売の HT-A9 の後継機なので
約3年ぶりの新商品となっていますよ。

HT-A9 は それまで無かった形式の商品で手軽に設置が出来て
立体音響を楽しめるということで非常に人気が高く
発売時で1~2ヵ月待ち、その後は世界的な情勢もあって
約5ヵ月待ちといった状況にもなっていたりしました。

そんな HT-A9 の後継機ということで
しっかりと進化をしての登場となっていますよ。

 

ソニーのホームシアターシステム HT-A9M2 商品情報ページ

 

 

立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」

HT-A9M2 の一番の特徴と言えるのが立体音響技術の
「360 Spatial Sound Mapping」になっているかと思います。
これは4台のスピーカーから出る音の波面を合成することにより
実際にはスピーカーの無い位置に音場を形成することで
複数のファントムスピーカー(仮想音源)に
囲まれているかのような状況を作り出します。

ファントムスピーカーという呼び名は聞きなれないので
バーチャルスピーカーとか言いたいところですが
バーチャルサラウンドという言葉が既にあるので、
そちらと混同しないようにファントムスピーカーと
呼んでいるのではないかと思います。

バーチャルサラウンドは実際には音が出ていない方向から
聞こえる気がするといった錯覚を利用したサラウンドですが
(映像と合わせることで聞こえてくる方向の認識を強化できる)
「360 Spatial Sound Mapping」は実際に音場を形成しているので
4台のスピーカーが無い方向からの音が本当に聞こえます。

なので全方位を包み込むような音場によって
圧倒的な臨場感を楽しんで頂くことが可能となっていますよ。
また この方式は実際のスピーカー位置より広い範囲で
体感できますので複数人で楽しむ場合にもオススメですね。

 

立体音響を楽しむにはコンテンツの音声フォーマットも
「ドルビーアトモス」「DTS:X」や「360 Reality Audio」など
立体音響に対応している必要がありますが、
ソニーのアップミックス技術によって 2chのステレオ音源でも
(2chのステレオ音源はテレビ放送とかですね)
3次元の立体音響で楽しむことが可能となっていますよ。

アップミックス技術は AI技術を導入することで
人間の声を検出して よりクリアに聞こえるようにするなど
前機種の HT-A9 より精度の高い立体音響化が楽しめます。

ちなみに 2chステレオ音源を立体音響にする場合は
付属リモコンか専用アプリで『SOUND FIELD』をオンにします。

 

とりあえず難しい話を抜きにして4台のスピーカーで囲むことで
様々な方向から音が聞こえる体験が出来ますという認識でいいかと。

 

HT-A9M2 のスピーカーユニットの進化点

HT-A9M2 は4台のスピーカーで構成されていますが、
まず目につくのが前機種 HT-A9 との形状の違いですね。
HT-A9 では円筒っぽい形状となっていたところ
HT-A9M2 は板状の形に大きく変化をしています。

棚置き時は円筒でも板状でも一長一短がありますが
壁掛けに関しては HT-A9M2 の板状の方が設置しやすいでしょうか。
更に見た目もスタイリッシュになっているかと思います。

また HT-A9M2 のスピーカー用の付属のスタンドは
壁掛け用のブラケットとして使用することが可能となっていて
下部のウーファー部付近はネジで固定し上部は隙間を作るなど
壁の振動によるノイズを低減するように無茶苦茶考えられた
デザインを採用となっていますよ。

各スピーカーのユニット内容にも変更があり

  HT-A9M2 HT-A9
イネーブルド
スピーカー
36×79mm 46×54mm
トゥイーター 19mm
ミッドレンジ 60mm 非搭載
ウーファー 85×85mm 70×82mm
スピーカーグリル ファブリック パンチングメタル
サイズ
(スタンド込み)
289×275×55mm
(289×306×129mm)
160×313×147mm
 
質量
(本体のみ)
2.4kg 2.7kg

といった構成になっています。

実用最大出力合計値は両機種共に504Wとなっています。

  • HT-A9M2:(31.5W+31.5W+31.5W+31.5W)×4台
  • HT-A9:(42W+42W+42W)×4台

HT-A9M2 はイネーブルドスピーカーとウーファーの面積が大きくなり
更に 60mmのミッドレンジユニットが追加されたことによって
深みのある低音、広い指向性、クリアなサウンドを実現しています。
また、前機種と同様にハイレゾ再生にも対応となっています。

 

以前は上方向からの音はスピーカーを天井に埋め込んで
対応をさせたりしていましたが HT-A9M2 では
イネーブルドスピーカーにより天井方向に音を出して
天井からの反射で上方向からの音場を形成するので
複雑な工事などが必要無いのも大きな特徴のひとつです。

 

ワイヤレス接続と音場最適化で自由なレイアウトを実現

4台のスピーカーはコントロールボックスとの
ワイヤレス接続に対応となっているので
スピーカーケーブルの配線を気にすることなく設置が可能です。
(各スピーカーに電源ケーブルは必要となります)

ワイヤレス出力は前機種の約2.5倍になっており
デュアルアンテナの切り替えや周波数ホッピング方式により
更に安定した通信を実現していますよ。

 

4台のスピーカーはそれぞれの設置位置の距離や高さが
異なっていても音場最適化技術により設置環境に合わせた
音場空間を自動で生成することが可能となっているので
難しい知識等が必要無く自由なレイアウトが可能となっています。

前機種の HT-A9 はスピーカーの位置で最適化をしていましたが
HT-A9M2 は更に家具の位置や壁なのかカーテンなのかといった
部屋の音響特性も解析して最適化を行うように進化をしています。

後はスマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」を使うことで
視聴位置に合わせた音場最適化が可能なのも進化点となっています。

 

別売サブウーファーやブラビアでの拡張も可能

自分の好みや環境に合った低音・サラウンドサウンドに拡張できる
サブウーファー SA-SW5(実力最大出力 300W)と
SA-SW3(実力最大出力 200W)の2機種が別売で用意されているので
もっと迫力のある低音が欲しいと思った場合は御検討下さいね。

 

またアコースティックセンターシンクという機能により
ソニーのテレビ BRAVIA(ブラビア)の対応モデルを
センタースピーカーとして駆動することができるので
定位感が向上し、より臨場感のある体験が可能となります。
(2021年以降の上位モデルが主に対応となっています)

 

様々な機器と連携して楽しめる

コントロールボックスはコンパクトサイズで
外形寸法は約 幅160×高さ56×奥行160 mm/約770g なので
小さなスペースでも設置することが可能となっています。

前機種のものより 1cm四方大きくはなっていますが
無茶苦茶頑張っているサイズではないでしょうか。

 

eARC/ARC対応のHDMI出力端子を搭載しているので
対応テレビとHDMIケーブル1本で簡単に接続が可能となっています。
テレビのHDMI端子が ARCのみ対応の場合はリニアPCM 5.1chや7.1ch、
「ドルビーアトモス」や「DTS:X」の伝送が出来ないので
eARCに対応しているかはチェックして頂いた方が良いかもしれませんね。
対応している場合はテレビ側のHDMI端子部に表記がありますよ。
(ソニーの場合は HDMI3 に搭載で2019年頃からeARCに対応)

上記は出力ですが HDMI入力端子も1系統搭載となっていて
8K HDR/4K 120/4K HDRパススルー対応となっているので
eARC非対応のテレビと接続する場合はこちら経由でOKです。

 

Blutooth機能を搭載しているのでスマホの音声なども
手軽に楽しむことが可能となっています。
高音質コーデック LDAC や AAC / SBC に対応となっています。
更に圧縮音源をAI技術で高音質化をしてくれる機能の
DSEE Ultimate」を搭載となっていますよ。
ちなみに前機種は1世代前の「DSEE Extream」です。

また Wi-Fi と LAN端子を搭載となっていて
『Apple Airplay 2』、『Spotify Connect』の利用も可能です。
前機種では『Works with the Google アシスタント』、
『Amazon Alexa』』『Chromecast built-in』にも対応でしたが
HT-A9M2 では非対応となっているのが少し残念ポイントでしょうか。

 

HT-A9M2 と HT-A9 の主な違い

商品の特徴として流れで御紹介をしてきましたが
気になる前機種 HT-A9 との違いをピックアップして
簡単に御紹介したいと思います。

HT-A9M2 の主な進化点としては

・スピーカーの形状変更とミッドレンジの追加
 (イネーブルドとウーファーの面積もアップ)
・アップミックス機能の向上
・音場最適化が部屋の状態にも対応
・「DSEE Extream」から「DSEE Ultimate」に進化

といったところになるでしょうか、
中でもスピーカーの進化が一番大きなポイントですよね。

その他はリモコンが分かりやすくシンプルになったのと
スマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」の対応ですね。
(Android / iOS 用があります)

「BRAVIA Connect」は「Home Entertaiment Connect」から
名称が変更となったもので(個人的には前のままでも・・・)
手順通りに進めて簡単に初期セットアップ等が出来たり
スマートフォンからリモコンと同様の操作ができるほか、
細かな設定やサポート関連の情報の確認が可能となります。

 

HT-A9M2 のザックリまとめ

簡単に自由なレイアウトで設置ができて
本格的なサラウンドを楽しめるということで
非常に魅力的な商品となっているかと思います。
前機種と比べて順当に進化してるのも良いですね。

ただ厳しいのが販売価格帯だと思います。
前機種 HT-A9 の市場価格が297,000円(税込)で
(実売は10%以上安くなるのと今はもう少し値下げ)
HT-A9M2 が330,000円(税込)ということで
それだけを見ると全然納得の価格なのですが
HT-A9 は発売された時は220,000円(税込)だったのですよね・・・

2022年以降、世の中で様々な商品が値下げとなりましたが
HT-A9 も220,000 > 253,000円 > 297,000円といった感じで
大きく値上げとなった商品となっています。
まぁまぁまぁ 今のご時世では仕方がないといったところですね。
(HT-A9 は生産完了となりソニーストアでの販売は終了です)

 

最近は高画質テレビが大型化をしていて
テレビの音響も従来より進化をしていますが
臨場感などはホームシアターシステムには遠く及ばないので
映画やゲームを迫力のある音声で楽しみたいという人に
オススメしたい商品となっていますよ。

ということで ソニーのホームシアターシステム
HT-A9M2(BRAVIA Theatre Quad)を宜しくお願い致します。

 


HT-A9M2ホームシアターシステム
HT-A9M2  2024年6月1日発売

ソニーストア販売価格:330,000円(税込)
10%OFFクーポン適応時:297,000円(税込)
長期保証<3年ベーシック>無償
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ソニー製品情報  ソニーストア

リビングに溶け込むデザインで360立体音響を楽しめる
進化した新スタイルサラウンドシステム


HT-A9000サウンドバー
HT-A9000  2024年6月1日発売

ソニーストア販売価格:176,000円(税込)
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ソニー製品情報  ソニーストア

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HT-A8000サウンドバー
HT-A8000  2024年6月1日発売

ソニーストア販売価格:143,000円(税込)
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