ソニーが焦点距離800mmをカバーする超望遠ズームレンズ SEL400800G を発売
ソニーから αレンズで初めてとなる焦点距離800mmをカバーする
超望遠ズームGレンズ「SEL400800G」が発売となっています。
今まではソニーの純正レンズでは600mmが最大となっていたので、
野鳥の撮影などで物足りなさを感じていた人にも
非常にオススメのレンズになっているかと思います。
目次
超望遠ズームGレンズ SEL400800G が発売
ソニーから35mmフルサイズ対応の超望遠ズームGレンズ
SEL400800G 『FE 400-800mm F6.3-8 G OSS』が
2025年3月19日(水)に発売となっています。
SEL400800G は焦点距離400mmから800mmまでをカバーしていて、
ソニーのαレンズにおいて初めて800mmに対応しているのが大きな特徴となります。
Gレンズということで高い解像性能と美しくやわらかなぼけ描写を実現しています。
SEL400800G 『FE 400-800mm F6.3-8 G OSS』 |
|
レンズ構成 | 19群27枚 |
焦点距離 | 400-800mm (APS-C 600-1200mm) |
最短撮影距離 | 1.7m(ワイド端)- 3.5m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 0.23倍 |
フィルター径 | 105mm |
大きさ | 最大径119.8mm×長さ346mm |
質量 | 約2475g(三脚座込み) |
フィルター径が105mmで今までに無かったサイズということで
純正のフィルターが無く、また現時点では発売の予定も無いとのことです。
ちなみに同梱のレンズフードにはフィルター操作窓を搭載し、
着脱しやすいロックボタンタイプのレンズフードとなっていて、
フードのフチ部分に柔らかい素材を採用するなど使い勝手の良いものになっています。
今までのソニーの超望遠ズームレンズのラインナップとしては
SEL200600G:FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
SEL100400GM:FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
といったところになっていましたが、
そこに 400-800mm が追加されたといった感じになるでしょうか。
SEL200600G とは少し焦点距離が被るものの使い分けしやすいかと思います。
SEL400800G | SEL200600G | SEL100400GM | |
最大径 | 119.8mm | 111.5mm | 93.9mm |
全長 | 346mm | 318mm | 205mm |
フィルター径 | 105mm | 95mm | 77mm |
質量 | 約2,475g (三脚座含む) |
約2,115g (三脚座除く) |
約1,395g (三脚座除く) |
大きさや質量は焦点距離に比例した感じになっているでしょうか。
ちなみに SEL200600G と SEL100400GM は三脚座が外せますが、
SEL400800G は取り外し不可の固定式を採用となっています。
(ネジ止めなので外せなくはないですが仕様としては着脱不可です)
このサイズのレンズは三脚を使用する割合の方が多いので、
ガタツキなどの発生を防ぐために しっかりと固定をしているのだと思います。
三脚部はリングの回転により位置の変更が可能なのと、
「1/4-20 UNC」と「3/8-16 UNC」のネジ穴を搭載となっています。
あとは SEL200600G と同様にストラップ取付穴を搭載していて、
レンズストラップも付属となっていますよ。
400mmから800mmをカバーする超望遠ズーム
SEL400800G は 400mmから800mmをカバーとなっていますが、
別売のソニー製テレコンバーター SEL14TC(1.4倍)、SEL20TC(2.0倍)に
対応となっているので最長1600mmまでの撮影が可能となっています。
また APS-Cモード撮影時は最長1200mm相当までとなり、
SEL20TCとの組み合わせ時は最長2400mm相当までの撮影が可能ですよ。
- 焦点距離だけで飛びつきたいところですがF値も重要ということで
- 400mm時:F6.3
- 800mm時:F8
- 1120mm時(SEL14TC):F11
- 1600mm時(SEL20TC):F16
といった感じになります。
カメラ本体は最新世代は連写時に絞りF22までAF-Cが作動しますが、
旧世代は F16までだったりするので頭の片隅にでも入れておいて下さい。
(2022年以降に発売されたモデルなら特に気にしなくても良いかと)
レンズ全長が変化しないインナーズーム方式
SEL400800G はズーム操作時にレンズの長さが変化しない
「インナーズーム方式」を採用しているので、
焦点距離による違いを気にすることなくフレーミングが可能です。
繰り出し式のズームだとズーム時に全長が伸びるので、
焦点距離によって重心が変化したり持ち運び時にも
広角端側に収めておく必要があったりしますよね。
後はレインジャケットなどの使用時も長さが変わると不便なので、
インナーズーム方式の方が使い勝手が良いかと思います。
またインナーズーム方式と繰り出し式とでは
ズームリングの回転角やトルクにも大きな違いがあり、
SEL400800G はズームリングを1/4回転(軽い)くらいで全域の調整ができますが、
超望遠ズームの繰り出し式のレンズだとテレ端からワイド端まで
ズームレンズを数回転(重い)する必要があったりします。
なので例えば野鳥を探すときにもテレ端側で探して、
被写体を見つけた時にサっと800mmまでズームすることが可能だったりします。
快適な撮影を可能にする優れたAF性能
SEL400800G はリニアモーターを2基搭載することで、
高速・高精度・高追随なAF駆動を実現しています。
最近のモデルでは XDリニアモーターを採用していることが多いのですが、
小型&大口径のフォーカスレンズ群を動かすのに必要ということで、
SEL400800G ではフォーカス部のレンズの口径が小さいのと、
スペースにも余裕があるのでリニアモーターで良いということですね。
なので『α9 III』ILCE-9M3 の最高120コマ/秒のAF/AE追随高速連写にも対応する
トラッキング性能を実現しているので、まったく問題はありませんよ。
また、4K 120p や FHD 240p などのハイフレームレート撮影時も、
精緻なピント合わせが可能となっています。
この辺りはソニー純正レンズと他社製レンズで大きな違いが出やすく、
高速連写時やハイフレームレート撮影時の合焦率に差が出るので、
こういった撮影シーンが多い場合は特に純正レンズがオススメです。
そのままでも動画撮影時のフォーカスなどによる画角変動が小さいのですが
αシリーズの「ブリージング補正機能」にも対応しているので、
ピント変更やズーミングの際も なめらかで自然な遷移が可能となります。
あと「リニアモーター」は静かで振動も感じないのも動画撮影時に良いですよね。
撮影をサポートする高い操作性と使い勝手
カスタマイズ可能な3つの「フォーカスホールドボタン」や
「AF/MF」を瞬時に切り換えることが出来る「フォーカスモードスイッチ」など、
各種操作スイッチの搭載により高い操作性を実現しています。
フルタイムDMFスイッチ
フルタイムDMFスイッチによりAF撮影時でもフォーカスリングで
瞬時にMFが可能となります。
カメラメニューを開くことなく手軽に ON/OFF が出来るのが便利ですね。
フォーカスリングにはラグが少なく高精度なフォーカシングを実現する
「リニア・レスポンスMF」を採用となっています。
フォーカスレンジリミッター
フォーカスレンジリミッターを搭載となっていて
・FULL(全域)
・10m-NEAR(10m以内)
・∞-8m(10m以上)
の3つの範囲から合焦する範囲を設定することが可能となっています。
範囲を限定することで狙った被写体を素早くフォーカシングすることが出来ます。
特に被写体まで一定の距離で撮影する場合は活用したい機能ですね。
手ブレ補正モードスイッチ
手ブレ補正を ON/OFF できる「手ブレ補正スイッチ」と
「手ブレ補正モードスイッチ」を搭載となっています。
手ブレ補正モードスイッチでは
・MODE1(通常のモード)
・MODE2(流し撮り向け)
・MODE3(不規則で激しい動体撮影向け)
の3つのモードを選択することが可能となっています。
あくまでもモードの切り替えであって手ブレの強弱ではありませんよ。
MODE3 は急な方向転換を頻発するような被写体にオススメで、
シャッターを半押し時は手ブレを OFF にし視認性を上げて、
シャッターを押し込んだ時に ON にするといった感じになっていて、
どちらかといえばプロ向けのモードになっているでしょうか。
手ブレ補正といえば SEL400800G は対応するカメラ本体との組み合わせで
通常より大きなブレを補正することが可能な「レンズ協調制御」に対応です。
特に手持ちで撮影するシーンでは活用したい機能となるでしょうか。
ソニー公式:対応カメラ本体
SEL400800G のザックリまとめ
超望遠ズームレンズは野鳥や野生動物などの撮影に人気がありますが、
ソニーでもやっと 800mmをカバーするレンズが発売されたということで、
こんなのを待っていたという人も多いのではないでしょうか。
またコントラストも高く、周辺部まで解像感も高いということで、
しっかりと実力があるのは MTF曲線からも見てとれるかと思います。
このクラスのレンズは あまり動画撮影には使われないかもしれませんが、
ズーム操作の快適さやブリージングの抑制度合いなどを考えると
動画撮影にも使用したいというなら SEL400800G で決まりだと思いますよ。
残念ポイントを挙げるとすれば SEL400800Gの販売価格になるでしょうか。
市場推定価格が41万円前後(正式な価格は3月4日(火)の10時に公開)ということで、
せめて30万円台後半あたりになって欲しかったところですよね。
(実売価格で言えば37万円前後でしょうが表示価格で切って欲しかった)
野鳥の撮影などをしている人には非常にオススメのレンズとなるので、
頑張って検討したいところだと思います。
ということで ソニー初となる800mmをカバーする超望遠ズームレンズ
SEL400800G 『FE 400-800mm F6.3-8 G OSS』を
宜しくお願い致します。
デジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズ
SEL400800G 2025年3月19日発売
FE 400-800mm F6.3-8 G OSS
市場推定価格:410,000円(税込)
2025年3月4日(火)の10時より
ソニーストアで予約販売開始予定
αレンズで初となる、焦点距離800mmをカバーする超望遠ズームレンズ
デジタル一眼カメラα[Eマウント]用コンバーター
SEL20TC
2.0×Teleconverter
ソニーストア販売価格:73,700円(税込)
10%OFFクーポン適応時:66,330円(税込)
長期保証<3年ベーシック>無償
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レンズの焦点距離を2.0倍に伸ばす高性能テレコンバーター
デジタル一眼カメラα[Eマウント]用コンバーター
SEL14TC
1.4×Teleconverter
ソニーストア販売価格:73,700円(税込)
10%OFFクーポン適応時:66,330円(税込)
長期保証<3年ベーシック>無償
お手持ちのクーポンやお支払い方法で更にお得
レンズの焦点距離を1.4倍に伸ばす高性能テレコンバーター
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その他、デジタル一眼カメラ“α”につきましては
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ソニーは、35mmフルサイズ対応α™(Alpha™)Eマウントレンズとして、超望遠ズームGレンズ™『FE 400-800mm F6.3-8 G OSS』を発売します。
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