ソニーが超広角16mmの大口径超広角単焦点レンズ SEL16F18G を発売
ソニーからフルサイズ対応のEマウントレンズに、
超広角レンズの代表的な画角となる 16mmに対応した
「SEL16F18G」が発売となっています。
F値1.8の 14mm と 20mm のレンズはありましたが、
ようやく抜けていた部分が埋まったという感じでしょうか。
目次
大口径超広角単焦点Gレンズ SEL16F18G が発売
ソニーから35mmフルサイズ対応の大口径超広角単焦点Gレンズ
SEL16F18G 『FE 16mm F1.8 G』が
2025年4月11日(金)に発売となっています。
SEL16F18G は超広角16mmの画角で開放F値1.8を実現し、
Gレンズということで高い解像性能と美しくやわらかなぼけ描写を実現しています。
また、非常にコンパクトで軽量な点も大きな特徴になっているかと思います。
SEL16F18G 『FE 16mm F1.8 G』 |
|
レンズ構成 | 12群15枚 |
焦点距離 | 16mm (APS-C 24mm) |
最短撮影距離 | 0.15m(AF)/ 0.13m(MF) |
最大撮影倍率 | 0.25倍(AF)/ 0.3倍(MF) |
フィルター径 | 67mm |
大きさ | 最大径73.8mm×長さ75mm |
質量 | 約304g |
今までのソニーのフルサイズ対応の超広角レンズのラインナップとしては
SEL14F18GM:FE 14mm F1.8 GM
SEL20F18G:FE 20mm F1.8 G
の2モデルだけとなっていましたが、
そこに 16mm が追加されたといった感じになるでしょうか。
ちょうどラインナップの抜けている部分を埋めるモデルとなるので、
選択肢が広がるのが良いですよね。
超広角が欲しいけど SEL14F18GM はちょーっと高いということで、
SEL20F18G を購入された人も居られると思いますが、
ようやく 16mmを出してくれたかといった感じですね(もっと早く欲しかった・・・)
SEL14F18GM | SEL16F18G | SEL20F18G | |
最大径 | 83mm | 73.8mm | 73.5mm |
全長 | 99.8mm | 75mm | 84.7mm |
フィルター径 | リヤフィルター ホルダー |
67mm | 67mm |
質量 | 約460g | 約304g | 約373g |
価格帯 | 19万円前後 | 12万円前後 | 13万円前後 |
他2モデルと比べて SEL16F18G ならではの進化点としては、
フォーカスブリージングが大幅に抑制されているのと
(対応カメラ本体の「ブリージング補正機能」にも対応)、
絞りリングの誤操作を防ぐアイリスロックスイッチが搭載です。
SEL14F18GM は Gマスターレンズということで、
単純に画角の違いだけで比較するようなモデルでは無いので、
画質にこだわりたい場合は検討したいところですね。
超広角16mmで様々な表現を楽しめる
SEL16F18G は画角が16mmということで超広角レンズならではの、
さまざまな表現を楽しんで頂くことが可能となっています。
風景や建物などを広く収めたりデフォルメや遠近感の強調、
高さや奥行きを表現したり、撮影ポイントを少し変えるだけで
大きく構図を変えることも出来たりしますよね。
またコマ収差も少なめなので星空の撮影にもオススメでしょうか。
11枚羽の円形絞りや球面収差の調整により、
柔らかく自然で美しいぼけ表現も実現しています。
口径食を回避するためにF2.5くらいに絞っても、
なめらかなぼけを表現することが出来ますよ。
高い近接撮影性能を実現
SEL16F18G は高い近接撮影性能を実現となっていて、
開放F値1.8の明るさを掛け合わせることで
ダイナミックなぼけ描写を表現することが可能となっています。
最短撮影距離:0.15m(AF)/ 0.13m(MF)
最大撮影倍率:0.25倍(AF)/0.30倍(MF)
かなり寄れるレンズなので表現の幅が広がりますよね。
快適な撮影を可能にする優れたAF性能
SEL16F18G は「XDリニアモーター」を2基と最新の制御アルゴリズムにより、
高速・高精度・高追随なAF駆動を実現しています。
『α9 III』ILCE-9M3 の最高120コマ/秒のAF/AE追随高速連写にも対応する
トラッキング性能を実現しているので実力は折り紙付きといったところです。
また、4K 120p や FHD 240p などのハイフレームレート撮影時も、
精緻なピント合わせが可能となっています。
この辺りはソニー純正レンズと他社製レンズで大きな違いが出やすく、
高速連写時やハイフレームレート撮影時の合焦率に差が出るので、
こういった撮影シーンが多い場合は特に純正レンズがオススメです。
動画撮影用にも使いやすくオススメ
SEL16F18G は小型・軽量でフォーカス時に全長が変わらない
インターナルフォーカス方式となっています。
また動画撮影時のフォーカスブリージングを大幅に抑制していて、
対応カメラ本体の「ブリージング補正機能」にも対応となっているので、
ピント変更の際も なめらかで自然な遷移が可能となります。
あと小型・軽量ということでジンバル撮影時も使い勝手が良いのと、
「XDリニアモーター」は静かで振動も感じないのも動画撮影時に良いですよね。
最初の方にチラっと書いていましたが SEL1418GM と SEL20F18G は、
2021年と2020年に発売されたレンズということで、
フォーカスブリージングが ある程度発生するのが SEL16F18G との違いとなります。
対応カメラでの動画撮影時の手ブレ補正アクティブモードに
最適化されているので高い手ブレ補正効果も活用して頂けます。
アクティブモードを使用時は1段階ほど画角が狭くなり、
更に強力に補正するダイナミックアクティブモード使用時は
そこから更に1段階ちょっと画角が狭くなってしまいますが、
超広角16mmにより画角を保つことが出来るのも良いですね。
イメージとしてはアクティブモード使用時は18mm程度、
ダイナミックアクティブモード使用時は20mちょっとみたいな?
なので動画撮影時にアクティブモードを使用する場合は、
思っている画角より1~2段ほど広角なレンズを御検討下さいね。
撮影をサポートする高い操作性と使い勝手
カスタマイズ可能な「フォーカスホールドボタン」や
「AF/MF」を瞬時に切り換えることが出来る「フォーカスモードスイッチ」など、
各種操作スイッチの搭載により高い操作性を実現しています。
アイリスロックスイッチ
不意に絞りリングを触ってしまい誤操作をすることがあるかもしれませんが、
アイリスロックスイッチを搭載となっているので、
「A」と「F1.8~F22」の間で移動するのを防ぐことが出来ます。
SEL14F18GM と SEL20F18G には非搭載のスイッチですね。
絞りリングクリック切り換えスイッチ
絞りリングのクリックの「ON/OFF」が可能となっていて、
ON時はクリック音がなくシームレスに絞りを変更できるので、
動画撮影時に利用したい機能となっているかと思います。
フィルター径 67mm
超広角レンズながら直径67mmのフィルター装着が可能となっています。
汎用性の高いサイズとなっているので使いまわししやすいのが良いですね。
SEL16F18G のザックリまとめ
超広角レンズの中でも比較的に人気が高い16mmということで、
「出すのが遅い!」と言われちゃいそうですが、
良いものが出てきたかと思います。
他社製の 16mm F1.8 で人気どころのレンズがあると思いますが、
SEL16F18G はしっかりとした仕上がりになっているのは
MTF曲線の比較からも見てとれるかと思います。
また大きさと質量、最短撮影距離と最大撮影倍率にも
大きな違いがあるので使用用途でも検討したいところでしょうか。
特に動画撮影にも使いたいなら圧倒的に SEL16F18G がオススメとなります。
SEL16F18G の販売価格帯については14万円前後ということで、
実売価格は12万円前後になるでしょうか。(正式な価格は3月4日(火)の10時に公開)
地味に SEL20F18Gより1万円ちょっと安いのが嬉しいところでしょうか。
余談ですが SEL16F18G と同時に 400-800mmをカバーする
SEL400800G(FE 400-800mm F6.3-8 G OSS)が発表されましたが、
両極端すぎる組み合わせなのが面白い?ですね。
ということで、超広角16mmの大口径超広角単焦点Gレンズ
SEL16F18G 『FE 16mm F1.8 G』を宜しくお願い致します。
デジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズ
SEL16F18G 2025年4月11日発売
FE 16mm F1.8 G
市場推定価格:140,000円(税込)前後
2025年3月4日(火)の10時より
ソニーストアで予約販売開始予定
超広角16mmのダイナミックな描写を、高解像と開放F値1.8で実現
デジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズ
SEL20F18G
FE 20mm F1.8 G
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ソニー公式:ソニーストアの下取サービスについて
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ソニーは、35mmフルサイズ対応α™(Alpha™)Eマウントレンズとして、大口径超広角単焦点Gレンズ™『FE 16mm F1.8 G』を発売します
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