ソニーのフルサイズ対応 VLOGCAM ZV-E1 の特徴や他モデルとの違いを御紹介

ソニーの動画撮影に特化したカメラ VLOGCAMシリーズに
フルサイズセンサーを搭載した VLOGCAM ZV-E1 が発売です。

50万円クラスと同等の機能等を搭載しつつ
約30万円のお手頃価格となっているのもポイントですね。

気になる α7S III ILCE-7SM3 や ILME-FX3 との違いも御紹介しています。

 

フルサイズ対応の VLOGCAM ZV-E1 が発売

ソニーの動画撮影に特化したカメラ VLOGCAMシリーズに
フルサイズセンサーを搭載した VLOGCAM ZV-E1
2023年4月21日(金)に発売となっています。

VLOGCAMシリーズはお手軽機能とお手頃価格が特徴でしたが、
突然本気を出してきたと感じるモデルの登場で
少し驚いたのではないでしょうか。

ILCE-7SM3 と同等の高感度イメージセンサー
ILCE-7RM5 と同様の AIプロセッシングユニットを搭載し
ILME-FX3 と同様に S-Cinetone や PPLUT を搭載など、
50万円クラスのモデルの良いところを搭載しつつ
約30万円という価格帯になっているということで
動画撮影向けのフルサイズモデルが欲しいと思っていた人に
オススメのモデルになっているかと思います。

 

地味に大きさや質量もデジタル一眼カメラとしては
世界最小の約 幅121.0×高さ71.9×奥行54.3mm、
世界最軽量の約483g(バッテリーとメモリーカードを含む)で
機動性が高いのも良いところですね。
(光学式ボディ内手ブレ補正機構搭載のフルサイズセンサー搭載の
デジタル一眼カメラとして。2023年3月29日広報発表時点。ソニー調べ。)

また VLOGCAMシリーズとして技術や知識なしでも
便利に使える撮影機能を搭載しているのですが、
更に進化してプロのような撮影を簡単に実現できる機能も
新たに搭載となっているのも良いですね。

ということで VLOGCAM ZV-E1 の特徴等を紹介したいと思います。

 

ソニーのVLOGCAM ZV-E1 公式ページ
ソニー公式 VLOGCAM ZV-E1 商品情報ページ

 

 

高感度イメージセンサーと最新の画像処理システム

VLOGCAM ZV-E1 は高感度が大きな特徴となっている
ILCE-7SM3(α7S III)と同等の裏面照射型で
有効約1210万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと
最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載しています。
Cinema Lineカメラ ILME-FX3(FX3)とも同等ですね。

常用ISO感度は80~102400 拡張時は409600までとなっていて、
15+ストップ(S-Log3動画撮影時)の幅広いラチチュードを
実現しているのが大きな特徴になっているでしょうか。

初代の α7Sシリーズから高感度のイメージセンサーが
動画撮影に適しているということで活用されてきましたが
現行モデルでは50万円クラスのモデルだけだったので、
それに比べるとお求め安くなっているのも良い点ですよね。

 

フルサイズ領域で画素加算のない全画素読み出しによる
高画質な4K動画の本体内記録に対応となっています。
発売時は 4K 60p / HD 120p の対応となっていますが
2023年6月に予定されているアップデートによって
4K 120p / HD 240p」に対応するということで
少し待つ必要があるものの、そこはしっかり対応となります。

ちなみに XAVC S-I記録時は ZV-E1:4K 60p / HD 120p まで
ILCE-7SM3 & ILME-FX3:4K 120p / HD 240p まで対応ですが、
これは記録メディアの問題で CFexpress Type Aメモリーカードが
必要となるのが理由となっています。(ZV-E1は非対応)

その他、Long GOP方式とIntra方式の両方に対応となっていて、
どちらの方式でも 4:2:2 10bit記録が可能となっているので
グレーディング時に豊かな階調を生かした編集・調整が可能です。

 

シネマティックな撮影が楽しめる

VLOGCAM ZV-E1 はグレーディングが不要な撮影方法が
多くなっているので初心者でも扱いやすくなっているかと思います。

映像の専門用語的なものなので、あまりよく分からないという人に
かみ砕いてザックリと説明してみますが
『ルック』とは映像の階調と色調のことを表しています。
『LUT』とは『Lookup Table』の略となっていて
ルックアップテーブルということで『ルック』(階調と色調)を
調整するといった感じに覚えると良いでしょうか。

『グレーディング』とは撮影後に映像の階調と色調を
整える画像加工処理のこととなっていて大きくとらえれば
ルック・LUT・グレーディングは同じような意味合いとなります。

ちなみに階調と色調を整える画像処理については
ドラマや映画の映像は少し色彩が落ちていたり
青みがかかったような映像になっていて、
普段 目で見ているのと違った印象を持つかと思います。
逆にドキュメンタリーやバラエティ、ニュースなどの映像は、
普段 自分の目で見ている映像に近いですよね。

ルック・LUT・グレーディングはドラマや映画のような
(もちろん普段 目でみているような印象にもできます)
映像にするためのものと思って頂ければ良いかと思います。

正確には違いますがイメージとしては

  • ルック:カメラ内で階調と色調を適応する機能
    (少し言い換えればカメラ内でLUTを充てたような状態)
  • LUT:階調と色調を適応するための情報(.cubeファイル)
  • グレーディング:記録映像にLUTを適応すること
    (本来の意味合いとは少し異なりますが)

といった感じになるでしょうか。

 

従来は S-Log3などの Log撮影を行うことで
階調や色調を適応していない状態の映像を記録し(原版的な)
後からLUTを適応してグレーディングを行います。
(専門用語的には LUTをベイクするって表現ですね)

VLOGCAM ZV-E1はグレーディングが不要な
撮影方法が多く用意されているのも特徴ということで

  • シネマティックVlog設定:手軽にシネマティック撮影が可能
  • S-Cinetone:映画のような印象のルック
  • クリエィティブルック:10種類から選んで微調整も可能
  • PPLUT:ユーザーLUTをピクチャーファイルとして使用可能

上記の4種類はグレーディングが不要ということで
グレーディングを行う手間や時間を節約することができます。

ただし階調や色調を適応した状態で記録がされるので
後から階調や色調を変更したい時には更なる手間がかかったり、
クオリティーが下がるのが短所となります。
なので記録した映像が最終の仕上がりとすることが前提ですね。

全然違うのですがイメージ的に言えば
Log撮影は静止画で言えば RAWでの記録みたいなもので、
情報量が多いのでJPEGで撮影したものを後から編集するより
クオリティーが高い編集が可能といった感じでしょうか。
原版が残るので後から納得のいく調整が可能となります。

 

新機能『シネマティックVlog設定』

シネマティックVlog設定』は VLOGCAM ZV-E1 で
初めて搭載された機能となっていて
手軽にシネマティックな映像を撮影することが可能です。

ソニーの考えるシネマの定義としてアスペクト比は
シネマスコープの「2.35:1」でフレームレート「24p」で固定され、
後は5種類のルック(コントラストや彩度)と
4種類のムード(色味)を選ぶだけで映画っぽく撮影できる機能ですね。

 

S-Cinetone:映画のような印象のルック

ソニーの業務用カメラから作られたルックとなっていて、
人の肌の色を美しく見せるスキントーンとなっています。
映画っぽい表現がしたい時に手軽&参考になるかと思います。

 

クリエィティブルック

静止画と動画を撮影時に自分好みの映像表現が可能な
クリエイティブルックに対応となっていて
全10種類からお好みのモードが選択可能です。

  • ST:被写体シーンに幅広く対応する標準の仕上がり
  • PT:肌をより柔らかに再現。 人物の撮影に最適
  • NT:彩度 シャープネスが低くなり、 落ち着いた雰囲気に表現
  • VV:彩度とコントラストが高めになり、より印象的に表現
  • VV2:明るく色鮮やかな発色で、明瞭度の高い画像に
  • FL:メリハリのあるコントラストを加えることで雰囲気をアップ
  • IN:コントラストと彩度を抑えたマットな質感に
  • SH:透明感柔らかさ・鮮やかさを持つ明るい雰囲気の仕上がりに
  • BW:白黒のモノトーンで表現
  • SE:セピア色のモノトーンで表現

更に各々コントラスト、ハイライト、シャドウ
フェード、再度、シャーップネス、明瞭度などが
10~19段階で調整することが可能となっています。

といった感じで後からではなく撮影時に
自分好みの色味や雰囲気を作りこむことが可能です。
特に後から編集するのは面倒なのでしないよって人に
オススメの機能になっているでしょうか。

 

あと、マイイメージスタイルという新機能が搭載されていますが、
おまかせオートやシーンセレクションでの撮影時に手軽に使える
クリエィティブルックの親戚みたいなものですよ。
(以前のマイフォトスタイルが進化して帰ってきたみたいな)

 

自由度が高くてお手軽な PPLUT

ユーザーLUTをピクチャーファイルとして使用可能な
PPLUT』対応が非常に便利となっています。

LUT(.cube)は大手のメーカーや企業で配布されていたり
個人でも作成することが可能となっていて
数えきれない程の種類が世の中に出回っています。

いままではカメラでLog撮影した記録データを
パソコンなどで編集をしてLUTを適応していたのですが
VLOGCAM ZV-E1 はカメラ内にLUTをインポートをして
LUTを適応した状態で映像を記録することが可能となっています。
(最大16個を記録して4個までピクチャープロファイルに登録可能)

これにより後から編集する時間や手間を省略できるので
非常に便利な機能になっているかと思います。
ただし先程も言っていましたが記録したデータは
LUTが適応された状態になるので後から
階調や色調を編集することは困難となります。

なので、そのLUTを絶対に適応するという状況での
使用に限られてくるでしょうか。
プロや複数人でのチームで撮影するような状況では
原版的なLogでの記録映像を残しておきたいと思うので、
どちらかといえば初心者や入門者向けの機能になるかと思います。
逆に作成慣れした個人のプロになれば使い分けできそうですね。

 

プロにもオススメの LUTモニタリング機能

Log撮影時の映像はコントラストが低く色も薄いので
(データとしては保持しているが表示できないだけ)
撮影環境の調整や仕上がりのイメージが困難となっていました。

そんな中 VLOGCAM ZV-E1 ではカメラにインポートしたLUTを
モニター上でのみ適応して表示することが可能となる
LUTモニタリング機能が搭載となっています。

最終仕上がりをイメージしながらの撮影環境の調整や
仕上がりに近い状態での確認が可能となるので
非常に使い勝手の良い機能になっているかと思います。
カメラからの HDMI出力にも反映することが可能ですよ。

「ON / OFF」が可能でモニター上でのみの適応となるので
記録する映像は LUTを適応していない Logでの記録となります。

 

AIプロセッシングユニットとリアルタイム認識AF

VLOGCAM ZV-E1 は最新モデル『α7R V』ILCE-7RM5 と同様に
AIプロセッシングユニットを搭載となっています。
まぁまぁまぁ 難しい話は抜きにして AIが被写体を認識して、
ばっちりフォーカスをしてくれるみたいな。

これによりリアルタイム認識AFに対応となることで
従来の人、動物、鳥の認識精度がパワーアップしている他、
昆虫、車、列車、飛行機にまで対応となっています。

ILCE-7SM3 や ILME-FX3 は動画撮影時には
人物のリアルタイム瞳AFにしか対応していなかったので
フォーカスする能力が段違いになっていますね。

 

動画撮影時は静止画と異なり被写体に常にフォーカスが
合っていないと映像の質が落ちるかと思います。

最近の動画撮影の現場でも AFが活用されることが増えましたが
被写体の近くにフォーカスが移りそうな物体がある状況では
MFを使用しないと難しいシーンもあるかと思いますが、
そういったシーンでもAF任せにできるシーンも増えるかと思います。

例えば多人数が交差するシーンなんかでも従来より
動きのあるカメラワークを行うことができるかもしれませんね。

ワンオペなどでも構図に集中ができるようになるので
表現の幅を広げることが可能になるかと思います。

 

強力な手ブレ補正「ダイナミックアクティブモード」

VLOGCAM ZV-E1 は 5.0段の補正効果を実現する
光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載となっています。
また動画撮影時に補正ユニットとジャイロセンサーによって
手ブレを補正するアクティブモードも搭載となっています。

でもってそこに初めて登場した機能として
ダイナミックアクティブモード」というのが搭載されました。
簡単に言えば従来のアクティブモードに
電子式手ブレ補正機能を組み合わせた機能となっています。

これにより手ブレ補正の効果が約30%向上するので
後から更にソフトで補正する手間が無くなるかなと言った感じですね。
当然のことですがアクティブモードより更にクロップされるので
クロップを計算にいれたレンズ選びが必要になるかと思います。

 

新機能の『フレーミング補正』と『オートフレーミング』

ソニーのカメラとして初めて登場した機能となる
フレーミング補正』と『オートフレーミング』を搭載しています。
どちらも基本的には同じような効果で被写体を映像内に
捉え続ける機能になっているかと思います。

 

手持ち撮影向けの『フレーミング補正』

フレーミング補正はダイナミックアクティブモードと
併用することで手持ち撮影時に並走する被写体を
映像の中央や任意の位置に捉え続ける機能となっています。
効果は紹介動画をみるのが分かりやすいですね。

中身的には被写体の位置を保持するように
クロップ(映像を切り出し)しているので画角が狭くなったり
4K撮影時は足りなくなる画素を超解像で補ったりします。

 

 

固定撮影向けの『オートフレーミング』

オートフレーミングは固定撮影向けの機能となっていて
被写体が中央に保持されるように動作します。
固定撮影向けというのはオートフレーミングを「ON」にすると
手ブレ補正が自動的に「OFF」に切り替わるからですね。

なので固定撮影に限定せず撮影方法次第では
面白い映像を手軽に撮影できるかもしれませんよ。

映り方は3段階で選択が可能となっていますが
フレーミング補正と同様に画角が狭くなったりします。

 

 

『フレーミング補正』と『オートフレーミング』については
プロなら手動で行えたりするかと思いますが
普通の人?には ちょーっと難しい技術ではないでしょうか。

クロップされるとはいえ映像表現の幅が増えるので
カメラ任せに出来るのは非常に便利だと思います。
画角が狭くなる分は広角レンズを用意したり
フルHDで撮影する場合は特に問題もないかなと。

 

VLOGCAMシリーズならではのお手軽機能も搭載

本体のボタンを一押しで『背景ぼけ切り換え』や
商品レビュー用設定』が可能となっているのが
VLOGCAMシリーズならではといった感じですね。

どちらもカメラ設定で出来る内容なのですが
知識が無くても利用できるのがポイントですね。
その他、顔優先AE機能美肌効果の設定など
手軽に映り映えの良い映像を撮影することが可能です。

 

『α』としては初めて搭載となる機能として
カメラ本体内で生成できるタイムラプス動画機能を搭載です。
従来はインターバル撮影機能で後からアプリを使用して
生成したりしていましたが本体のみで撮影することが出来ます。

ただし従来は1枚ずつ色合いなどを修正できましたが、
この場合は動画として生成されるため部分的な修正は面倒なので
使用するシーンは少し選ぶかもしれません。

 

VLOGCAM ZV-E1 と ILCE-7SM3 や ILME-FX3 の違い

ここまで見てきた内容で言えば VLOGCAM ZV-E1 が
ILCE-7SM3 や ILME-FX3 より優れているように見えますが、
その辺りは一長一短的な違いがあったりします。

お手軽機能などもリアルタイム認識AF以外は
手間をかけたり技術によって実現できたりしますからね。

 

操作性や拡張性の違い

VLOGCAM ZV-E1 はタッチパネルでの操作が中心となっていて
ILCE-7SM3 や ILME-FX3 と比べるとカスタムできるボタンが
少ないといった点が操作性に関しての違いになるでしょうか。

一般の方にはそれでも問題は無いのですが
プロの現場では操作ボタンが少ないのは厳しいものがあります。

また VLOGCAM ZV-E1 はメモリーカードスロットが
シングルスロットで SDメモリーカードのみとなっています。
ILCE-7SM3 や ILME-FX3 はデュアルスロットとなっているので
リレー記録や同時記録が可能であったり、
高速な書き込みを実現する CFexpress Type Aメモリーカードに
対応となっている点も大きな違いになるでしょうか。

 

その他、ILME-FX3 は三脚穴以外に拡張ネジ穴を5個搭載し
XLRアダプター一体型ハンドルに対応となっていたり、
ILCE-7SM3 は縦位置グリップ(バッテリーも2個搭載可)に
対応しているなどプロの現場で求められる拡張性があります。

逆に VLOGCAM ZV-E1 は小型・軽量ということで
シューティンググリップで手軽に撮影するのに適していて
機動力の高さが特徴になっているかと思います。

 

ちなみに静止画撮影に関しては VOLGCAM ZV-E1 は
メカシャッターが非搭載となっているので
メカシャッター由来の機能は使用することができません。
フラッシュ同調速度も1/30秒(フルサイズ時)だったりします。
ただ単発で撮るならリアルタイム認識AFなどもあり十分使えますよ。

 

動画撮影用としての信頼性の違い

本体設計として ILCE-7SM3 は高度な放熱構造を採用しており
ILME-FX3 は更に冷却ファンを搭載となっていて、
この辺りも VLOGCAM ZV-E1 との大きな違いになります。

例えば撮影環境が XAVC S 4K:60p 150M/4:2:0 8bit/
自動停止温度「高」/モニター展開/バッテリー駆動/
WiーFi非接続時の連続撮影可能時間は

  ZV-E1 ILCE-7SM3 ILME-FX3
気温25度 約30分 約90分 約90分
気温40度   約60分 約90分

ということでプロの現場では撮影スケジュール等があるため
放熱のために時間を取られる訳にはいかなかったりするので、
こういった面では VLOGCAM ZV-E1 は厳しいところですね。

ちなみに90分というのはバッテリー撮影時が目安なので、
給電しながらだと上記時間より長時間撮影が可能だったりします。

その他ではイメージセンサーのクリーニング方法が
ZV-E1 は従来のセンサーシフト式なのですが、
ILCE-7SM3 や ILME-FX3 は超音波式アンチダスト機能なので
イメージセンサーの汚れにも強いのが現場での信頼性につながります。

 

要するに適材適所

ZV-E1 は初心者やハイアマチュアクラスまでの人にとっては
フルサイズ機としては価格帯も安く使い勝手も良いので
非常にオススメのモデルになっているかと思います。

ガチガチのプロの現場では VLOGCAM ZV-E1 が1台だけというのは
厳しいかと思いますが ILCE-7SM3 や ILME-FX3 等がある上で、
サブ機的な使い方としてはフットワークなども軽いので
利点や欠点を理解した上で使い分けるには良いモデルですよね。

 

ということで ZV-E1、ILCE-7SM3、ILME-FX3 は
同等のイメージセンサーを搭載しているということもあり、
どれが一番オススメかと気になる人も居られると思いますが
撮影現場が自分一人か他人数になるのか
カスタムボタンの使用度や周辺機器との組み合わせなどを
考えることで選択しやすくなるかと思います。

リアルタイム認識AFの対応となっている被写体として
不確定要素の多い動物や鳥、昆虫などを
動きのあるカメラワークなどで撮影したいといった場合は
機動力もある ZV-E1 を特にオススメしたいところですね。

 

VLOGCAM ZV-E1 のザックリまとめ

VLOGCAM ZV-E1 のスペックなどを確認したときに
高感度センサー、リアルタイム認識AF、シネマティック撮影など
上位モデルの良いところ取りをしたモデルということで、
すごいモデルが出てきたなと思いました。

まぁまぁまぁ今後発売されるモデルはリアルタイム認識AFや
便利な機能などがデフォルトになってくると思うので
発売した時期によって印象がブーストされている面もあるかと思います。

とはいえ現行モデルで言えば他に代わりのないモデルで
スペックや機能的にも個人で使うには非常に良くなっていて、
それでいて販売価格が実売で30万円程度ということで
動画撮影用のフルサイズ機に魅力を感じながらも
手が出せなかった人にも検討の余地が出てきたのではないでしょうか。

操作性や拡張性、信頼性について書いていましたが
VLOGCAMシリーズは手軽に使えるのが特徴なので、
そもそもプロの現場向けには作っていないというだけで
個人向けとしては圧倒的な使い勝手を実現していると思います。

フルサイズ対応の小型・軽量標準ズームレンズが付属となる
ZV-E1L というモデルも用意されています。
4万円代後半の SEL2860 (FE 28-60mm F4-5.6) が
2万円ちょっとで付属となる計算ですね。

ただし動画撮影用としては、それ程オススメのレンズではないので
(小型軽量といった点では優れたレンズです)
レンズを1本も持ってない人は良いかもしれませんが、
そうでなければボディのみの ZV-E1 を購入して
別途 動画撮影向けのレンズを購入する方がオススメですね。

ということでフルサイズイメージセンサー搭載の
VLOGCAM ZV-E1 を宜しくお願い致します。

 


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ソニーストア販売価格:361,900円(税込)
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長期保証<3年ベーシック>無償
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フルサイズ対応の小型・軽量標準ズームレンズ付属モデル
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