2022年10月17日

ソニーの SNS用にもオススメの簡単 VLOGCAM ZV-1F の特徴や ZV-1 との違い

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VLOGCAM ZV-1Fにオススメのシューティンググリップ GP-VPT2BT

SNS用にもオススメの簡単 VLOGCAM ZV-1F が発売

ソニーから動画撮影に特化した VLOGCAM ZV-1F が
2022年10月28日(金)に発売となりました。
ZV-1F は VLOGCAMシリーズとしては3モデル目となっていますが
超広角20mm開放F値2.0の単焦点レンズを搭載しているのが
大きな特徴のモデルとなっています。

　ZV-1F（1.0型）：20mm F2.0　NEW
　ZV-1（1.0型）：24-70mm F1.8-2.8
　ZV-E10（APS-C）：レンズ交換式

レンズが固定式のカメラで単焦点レンズを搭載しているのは
非常に珍しく自撮り撮影用など撮影用途が明確な人に
オススメのカメラになっているかと思います。

単焦点レンズとなっていますが一応ズームは可能で
動画撮影時で（静止画の20Mサイズは動画のHDと同等の倍率）
　全画素超解像ズーム：約1.5倍 (4K)／約2倍 (HD)
　デジタルズーム：約2倍（4K）／約4倍（HD）
となっていますよ。
全画素超解像ズームは画質劣化の少ない画像処理で拡大し
デジタルズームは画質の劣化が大きくなります。

VLOGCAMシリーズでお馴染みの機能となっている
カメラ本体に搭載されているボタンを押すだけで
ぼけの表現を調整できる『背景ぼけ切り換え』や
顔と商品のピントの切り換えをスムーズにできる
『商品レビュー用設定』にも対応となっています。

また顔優先AE機能により露出を補正して
最適な顔の明るさをキープしてくれたり
美肌効果の機能も4段階の設定が可能となっていて
被写体の肌の色合いが健康的で自然な印象になる
画質設計になっています。

本体のデザインも動画撮影向けになっているなど
手軽にVlog撮影をしてみたい人にオススメとなっていますよ。
VLOGCAM ZV-1F について個人的に推したいキーワードは
『らくらくVLOGCAM』と『SNS用VLOGCAM』って感じですね。

気になる ZV-1F と ZV-1 の違いは？

ハッキリ言って ZV-1F と ZV-1 はスペックがこうだから
こっちが良いとか比べるモデルでは無いのですが
そこを知らないと始まらないと思いますので
ザックリと違いをピックアップして御紹介したいと思います。

超広角単焦点レンズと望遠レンズの違い

やっぱり一番の違いと言えばレンズの違いでしょうか。

　ZV-1F：20mm F2.0
　ZV-1：24-70mm F1.8-2.8

普通にカメラとして使用するならば
24-70mmのレンズを搭載している ZV-1 の方が
圧倒的に汎用性が高く使い勝手が良いと言えます。

ソニーのミラーレス一眼カメラのレンズキットでも
全てズームレンズとのセットで単焦点のセットはありませんからね。

広角側では4mmの差があるのでそれなりに違いますが
様々なシーンで使いたい、細かな設定をしたいという場合は
全体的に見れば ZV-1 の24mmでもやりくりできるかなと。

フォーカス性能と手ブレ性能が違う

ZV-1F と ZV-1 はどちらもコントラストAFは425点ですが
像面位相差AFは ZV-1Fは非搭載、ZV-1は315点を搭載しているので
フォーカス性能は ZV-1 の方が高いと言えます。

これに関しては先程のレンズの違いも関係していて
ZV-1 は望遠レンズということで被写体の動きも大きくなりますが
ZV-1F は超広角単焦点レンズなので被写体の動きが小さくなり
（例えば同じスピードで走っている車でも目で追う際に
近いと視点移動が大きく、遠いと視点移動が少ないみたいな）
また自撮りであれば中央の自分が被写体となるので
そこまでオートフォーカスの追随性能が必要ないですよね。

その辺りの違いもあって ZV-1 では対応の
リアルタイムトラッキング、リアルタイム瞳AFは
ZV-1F では非対応になっています（瞳AFには対応）

それと『商品レビュー用設定』を使用時でも
ZV-1F はコントラストAFのみなので商品を前に出す場合は
しっかりと中央付近に出すのがコツになるでしょうか。

手ブレ補正に関しては動画撮影時で
　ZV-1F：電子式（アクティブモード）
　ZV-1：光学式＋電子式（アクティブモード）
（静止画時は ZV-1 は補正無し、ZV-1F は光学式）
となっています。

これに関しても望遠と超広角でブレ自体の大きさが
違うのですが ZV-1 の方がスペック的には上になります。

静止画撮影の性能が違う

ZV-1 ではサイバーショット DSC-RX100M7 と
同等レベルの静止画撮影能力があったりするのですが
ZV-1F はメカシャッターが非搭載となっているなど
静止画撮影能力に制限があったりします。

例えば連写性能が ZV-1 は最高約24コマ/秒で
ZV-1F は最高約16コマ/秒になっていたり
パノラマ撮影、シーンセレクション、
オートHDR などの機能が無くなっていたりします。

あとは ZV-1 では対応となっていた RAW撮影が
（後から画質を調整するのに適した撮影方法）
ZV-1F では非対応になっていたりするのが
本格的な撮影に使いたい人には残念ポイントだと思いますが
これって実は、わざわざ使えなくしていたりします。
とまぁこの辺りの話は後ほど紹介させて頂きますね。

といった感じで静止画撮影能力は ZV-1 には劣りますが
普通に撮影するには十分な性能がありますので
そこまで気にするようなポイントではないかなと。

バッテリー持続時間が違う

バッテリー持続時間は液晶モニタ使用時の実動画撮影時で
　ZV-1F：約60分
　ZV-1：約45分
となっていて対応バッテリーは同じ NP-BX1 なのですが
ZV-1F の方が15分長くなっています。

これは単一の理由ではなく様々な理由が重なって
塵も積もれば的な要因での違いとなっています。

まぁまぁまぁ ZV-1F の方がバッテリー持続時間が長いから
そっちが良いとはならないので、あくまでも参考ということで。

ZV-1F と ZV-1 の違いのまとめ

VLOGCCAM ZV-1F と ZV-1 では以上のような違いがあるので
様々なシーンで使用したいという人には
断然 ZV-1 の方が出来ることが多くなっています。
それじゃあ ZV-1 で良いでしょ？となりますが
それは分かる人にとっての話になるかと思います。

カメラのことを良く知っている人からすれば
当然、様々なことが出来る方が良いのですが（個人的にはそっち派）
分からない人からすれば訳の分からない設定をみて
カメラに対して嫌気が差す元になったりする訳ですね。

別の話に置き換えれば例えばスマートフォンで
御年配の人に『らくらくスマートフォン』のような
分かりやくしたものが人気がある理由に近いでしょうか。

機能をそぎ落として手軽に使えるのが大きな特徴

現状は写真や動画はスマートフォンで
撮影したものが多くを占めているかと思います。
グレードの高いスマートフォンであれば
カメラの性能も高いのですが一般的なモデルで
もう少し良い映像を撮りたいといった場合は
カメラが欲しいなと思うこともあるかと思います。

そういった場合に従来のソニーのカメラでは
画質等が良いのは当然として様々な設定が出来る訳ですが
初心者にはそれが逆にカメラを触りたくなる
原因にもなっているかと思います。

先程も話していましたが特に御年配の方が
普通のスマートフォンは訳が分からないから欲しくないけど
らくらくスマートフォン系なら使ってみようかという気に
なるのと同じような話ですよね。

ということでスマートフォンでの自撮りや
広角レンズでの撮影がメインの人にとって使いやすい
（広角レンズが一番奇麗に撮影できるモデルが多い）
超広角20mmの単焦点レンズの搭載となり
簡単で使いやすく良い映像が撮れるカメラとして
VLOGCAM ZV-1F が誕生したという訳ですね。

根幹部分は ZV-1 と同等となっているので
同じように様々な設定ができるにも関わらす
特に必要とされる機能をピックアップして
その他の機能をそぎ落としているといった点では
『らくらくスマートフォン』と同じ感覚だと思います。

例えば先程言っていた静止画のRAW撮影機能が
非搭載になっているのも、こういった理由からですね。
これってそのまま搭載するほうが手間がかからないのですが
わざわざ設定できないように新たにメニュー構成を
ZV-1F のために作成していたりします。

他にもAF被写体追従感度とAF駆動速度の設定など
カジュアルに撮影するなら無くても大丈夫でしょって機能は
徹底的に削っていたりしますよ。

これらによりスマートフォンで手軽に撮影していた人にも
ステップアップしやすいカメラになっているかと思います。
ZV-1F は言うならば『らくらくVLOGCAM』って感じでしょうか。

VLOGCAM ZV-1F は SNS用にオススメのカメラ

SNSに投稿する映像を撮影するのにも
VLOGCAM ZV-1F はオススメのカメラとなっていますよ。
まずは手軽に使えて一般的なスマートフォンより
良い映像が撮れるというのが前提となっているでしょうか。

タッチ操作と簡単設定

液晶画面上に表示される操作アイコンをタッチで
簡単に操作ができるのでスマートフォンからの乗り換えでも
直観的に操作が可能になっているかと思います。

また「背景ぼけ切り換え」「商品レビュー用設定」が
本体に搭載しているボタンでワンタッチで
変更できるのもお手軽となっています。

ちなみに「背景ぼけ切り換え」に関しては
通常のカメラだとF値を変更することで可能で
「商品レビュー用設定」は AFの被写体追従感度などを
変更する必要がありますがボタン一つで
良い感じにしてくれるのが VLOGCAM ならではの機能です。

思い通りに撮影できるクリエイティブルック

静止画と動画を撮影時に自分好みの映像表現が可能な
クリエイティブルックに対応となっていて
全10種類からお好みのモードが選択可能です。

　ST：被写体シーンに幅広く対応する標準の仕上がり
　PT：肌をより柔らかに再現。人物の撮影に最適
　NT：彩度シャープネスが低くなり、落ち着いた雰囲気に表現
　VV：彩度とコントラストが高めになり、より印象的に表現
　VV2：明るく色鮮やかな発色で、明瞭度の高い画像に
　FL：メリハリのあるコントラストを加えることで雰囲気をアップ
　IN：コントラストと彩度を抑えたマットな質感に
　SH：透明感柔らかさ・鮮やかさを持つ明るい雰囲気の仕上がりに
　BW：白黒のモノトーンで表現
　SE：セピア色のモノトーンで表現

更に各々コントラスト、ハイライト、シャドウ
フェード、再度、シャーップネス、明瞭度などが
10～19段階で調整することが可能となっています。

といった感じで後からではなく撮影時に
自分好みの色味や雰囲気を作りこむことが可能です。
特に後から編集するのは面倒なのでしないよって人に
オススメの機能になっているでしょうか。

クリアな音声の録音が可能

スマートフォンで動画撮影時に画質は納得できても
音声があまり良くないということがあるかと思いますが
ZV-1F は指向性3カプセルマイクを搭載しているので
より臨場感のある音声の録音も可能となっています。

もちろんスマートフォンでも外付けマイクで
何とかなる部分ですがカジュアルな撮影では
そこまで用意する人も多くはないと思いますので
地味に重要な部分だと思います。

ウインドスクリーンが付属となっているので
風の強い屋外でもノイズを低減させつつ
しっかりと音声を録音することも可能ですね。

Instagram用の写真もお任せ

Instagram用の写真と言えばアスペクト比が1:1ですが
ZV-1F では（最近のソニーの他のカメラでも対応）
1:1での撮影が可能なのでイメージ通りの撮影が可能です。

先程のクリエイティブルックを使って
自分好みの色味や雰囲気も作り込みが可能なので
InstagramなどSNS用の写真撮影にもオススメですよ。

スマートフォンとの連携

スマートフォン向けアプリ『Imaging Edge Mobile Plus』で
（Android用とiOS用が用意されています）
スマートフォンに撮影した映像を手軽に転送が可能です。
リモートコントロール機能なんかも付いていますよ。

またカメラ本体で動画の撮影時、再生時のどちらでも
ショットマークを付けることが可能となっていて
ショットマークを中心に前後15秒、30秒、60秒だけを
切り出して転送することが可能です。
これにより長い動画でも全てを転送する必要が無く
欲しいシーンだけを手軽に転送することが可能となっています。

ちなみに『Imaging Edge Mobile Plus』は
従来のアプリより簡単で分かりやすいものとして
ZV-1F用にわざわざ新たに作られていたりしますよ。

その他の便利機能

動画撮影時にカウントダウンを行う
セルフタイマー機能を搭載となっているので
撮影開始時の余分なシーンを無くすことが出来るなど
後から編集する一手間を省くことが可能です。
（例えば机の上に置いて自撮りを行う場合
録画ボタンを押して撮影位置に戻る時の場面が無くせるなど）

その他、顔優先AEや美肌効果で肌の色合いが
健康的で自然な印象にできるのもポイントでしょうか。
使用用途的にはSNSへの投稿用の映像を撮影するために
誕生したカメラといっても過言ではないかと思います。

別にスマートフォンで良いのでは？

『別にスマートフォンで良いのでは？』と言われると
それはそれで正解なのですが結局は個人的にどう思うかですね。
これに関してはスマートフォンとウォークマンの
関係にも似たような話になるかと思います。

今どきは音楽を聴くのにもスマートフォンで
良いという人が多いかと思いますが
その反面、スマートフォンを持っているにも関わらず
ウォークマンを購入する人がいるということですね。

その理由としてはウォークマンの方が音質が良いとか
スマートフォンのバッテリーや容量を確保したいので
ウォークマンを使用しているというのが多いかと思います。
（最近はストリーミングが主流になってきていますが）

ZV-1F とスマートフォンの関係についても
ウォークマンとスマートフォンの関係と同様に
少し良い映像を撮りたい、バッテリーや容量を（省略）
と考えればイメージがしやすいかと思います。

VLOGCAM ZV-1F のザックリまとめ

個人的には『らくらくVLOGCAM』や『SNS用VLOGCAM』
といった印象を持ったので、結構ありだと思います。
贅沢を言えばもうすこし価格帯が安ければといったところです。

市場推定価格が83,000円前後ということで
（販売価格は2022年10月19日(水)の10時以降に判明）
今までの例で言えば実売価格は75,000円(税込)くらいだと思うので
7万円を切って欲しかったところですね。

これに関しては情勢による部品などの値上げがあるので
それが無ければ思っているくらいだったかも？

あとは ZV-1F との組み合わせで撮影がより快適になる
Bluetooth対応・三脚機能付シューティンググリップ
GP-VPT2BT の購入を検討したいところでしょうか。
使い方次第では他のものを用意するのもありかな？

余談ですが ZV-1 ではシューティンググリップを
装着した状態でバッテリーの交換ができなかったのですが
ZV-1F ではネジ穴の位置を変更することで
装着状態でもバッテリーの交換が可能になっていますよ。

ということですが、ソニーの超広角20mm単焦点レンズを搭載の
VLOGCAM ZV-1F を宜しくお願い致します。

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引用元：ソニー公式 | ニュースリリース